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「ママの幸福度」は睡眠も影響している! 米国IPHI公認・乳幼児睡眠コンサルタント

更新

彼女の赤ちゃんの娘とボートのポーズで若いヨギの母親
fizkes/gettyimages

今回は「幸福度と睡眠の関係」について。日本人初の米国IPHI公認・乳幼児睡眠コンサルタントの愛波文さんが、赤ちゃんや子どもの睡眠について米国NYから情報を発信! 「愛波文さんのぐっすりねんねROOM#16」。
幸福度とは、私たちの心がどれだけ満たされているかを測るものさし。近年では幸福度を科学的に分析する幸福度研究が盛んに行われています。ママの幸福度が、赤ちゃんの睡眠にも影響するというお話です。

ママの幸福度が低いと、子どものねんねを邪魔してしまう

幸福度というのは、私たちの心がどれだけ満たされているかを測るものさしです。子どもと保育者の幸福度は、体の健康と同じようにとっても大切です。
でも、この幸福度が睡眠にも影響していることは、まだあまりまだ知られていないかもしれません。

ママの幸福度が低く、うつ状態の場合、子どものちょっとした声や動作で不安になり、すぐにかけつけて抱っこをしてしまい、ねんねを邪魔してしまう確率が高くなるという研究があります。(※1)

そして、女性は男性より寝不足になるとイライラが増し、うつ状態になってしまうというのも科学的に証明されているため、ママの睡眠も育児をする上でとっても大切な要素になってきます。(※2)

※1 「Depressed Mothers Often Disturb Baby’s Sleep, Sleep Study Shows
※2「Why lack of sleep is bad for your health

幸福度は運動や睡眠など日常の工夫でアップする!

自分の幸福度をどのようにアップしていくかは、人それぞれ違います。ママが睡眠不足なら、赤ちゃんと一緒に昼寝をするのもおすすめです。家族やベビーシッターさんに赤ちゃんを見てもらっている間に眠るのもいいですね。
そのほかに、ゆっくりおふろにつかる、友だちとランチをする、運動をする、料理を作る、買い物に行くなど、やっていて楽しいと思えたり、リフレッシュできたりすることを取り入れるといいでしょう。

幸福度をアップする行動として、以下のようなことが科学的に証明されていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

運動をして睡眠を十分に取る

運動は健康のために必要なだけでなく、ストレスを発散し、脳を活性化するためにもとても大切。 睡眠はイライラを軽減させ、ストレスをリリースし、身体と脳を充電するために不可欠です。睡眠不足は疲労感、過食、ストレス、精神不安定、被害妄想などさまざまな弊害をもたらすだけでなく、 睡眠障害を招く要因になります。

時間とエネルギーを正しいことに使う

SNSの時間を減らしたり、スマホからアプリを消したりして、家族や友人と対面(画面上でもOK)コミュニケーションをする時間を持つことで、不安や不満が減りハッピーになれます。SNSに費やしていた時間を、自分の趣味を極めることに使ったり、新しい事を学んでみたりする時間に費やしてみる。目標や課題があるほうが、人間は幸福度が高くなります。

感謝の気持ちを表す練習をする

毎日10分間、自分が恵まれていること、自分に与えられた環境や才能、人からの親切等に感謝する時間をつくる。実際に起こった特定の出来事などを頭に描いて、 具体的に感謝することがポイント。そしてそのことについてメモをしたり、日記を書くことも効果的。 感謝の気持ちが多くなると、人生の満足度がアップし、 自分をポジティブにとらえる姿勢が徐々に見についてきます。

人のためになることをする / 人に声をかけて会話をする

人のために何かをすることが幸福度につながることは、誰しも理解できると思います。けれど、見ず知らずの人との短いコミュニケーションだけでも、気持ちがハッピーになるということが研究でわかっています。ぜひ試してみてくださいね。

メディテーションや祈りなど、心や精神のための時間を持つ

1日に5分でも10分でも誰かの幸福を祈る時間を持つことで、 自分の心が落ち着くだけでなく豊になっていきます。

上記すべてを 毎日実践するためのトレーニング

上記5つは「いつも言われていることで、もう知っている!」と思う方も多いかもしれません。けれど、知っている(知識を持っている)だけで、実行しなければほとんど意味を持たないということも研究で証明されています。頭で理屈を知るだけでは、人の行動や考えを根本的に変えるに至りません。なので、知る→行動に起こすことがとても大切です。

幸福度のアップは育児全般にプラスの効果をもたらす!

幸福度を高めることは、睡眠の改善もですが、育児全般にプラスの効果が! 毎日の育児や寝かしつけを楽しめるようになります。主に以下のような効果があげられます。


・子どもと親がともに、ポジティブ思考になり、自信が増す

・子どもと親がともに、不安感が軽減され、安心感が増す

・親子の絆やつながりが深まる

・子どもに対して、眠ることへの安心感が与えられる

・子どもと親がともに、睡眠に対するネガティブな感情がなくなる

・ねんねトレーニングの必要がなくなる


私自身、長男が生まれた後、「この子のためなら私のことなんかすべて犠牲にして育児を頑張る!!」と思っていたのですが、どんどん寝不足になり、毎日の寝かしつけが恐怖で、育児がつらくなっていた時期がありました。
生後7カ月からねんね改善を始め、以前紹介した記事(「『睡眠の土台』こそ赤ちゃん寝かしつけの肝」)のように、10カ月でセルフねんねのトレーニングを行ったところ、4日で夜通し寝るようになったんですね。そこから育児がものすごく楽しくなり、ハッピー親子になることができました。

息子も私も夜よく眠れるようになったので、日中はお互いに機嫌がよく、ぐずったとしても余裕をもって接することができるようになりました。夜に絶対寝てくれると、私は1人の時間も作れるようになりました。

息子も常に疲れていてイライラしているママより、にこにこしているママのほうがうれしいと思います。私たち親は子どもに「幸せになって欲しい・元気でいて欲しい・ハッピーでいて欲しい」と思うと思いますが、そうしたら私たち自身がお手本となる必要があります。なぜなら、子どもはいちばん身近な保育者から、感情を学んでいるのですから(これは科学的にも言われています)。

幸福度の改善は睡眠改善と同じで、一気にすべてを試すのではなく、できることから少しずつ実践していくのがポイント。1つ1つが徐々に習慣になっていきます。
みなさんにもっともっとハッピーに子育てをしていただきたいというのが、私の願いです!

構成/ひよこクラブ編集部

文・監修/愛波文さん 

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