【産後お助け動画】抱っこの方法 新生児の基本「横抱き」って? 日本助産師会監修
生後すぐの赤ちゃんはふにゃふにゃで、首もすわっていません。抱っこするのが怖いというママやパパが多いものです。
でも、赤ちゃんのぬくもりを感じられる大切なスキンシップ。新生児の赤ちゃんの基本的な抱き方“横抱き”のしかたを紹介します。
新生児の赤ちゃんを、抱っこするときの基本ポイント3つをチェック!
赤ちゃんを抱っこする前に、まずは基本のポイントを知っておきましょう。
●首がすわっていないので、頭と首をしっかりと支えること
●赤ちゃんと大人の体を離さないこと。
●赤ちゃんの顔を、大人の体に埋もれさせないこと。赤ちゃんが呼吸しづらく、苦しくなります!
新生児の基本の抱き方は横抱き
赤ちゃんの抱き方の基本は2つ。「横抱き:写真左」と「たて抱き:写真右」があります。0ケ月の赤ちゃんでも「たて抱き」できますが、首がすわる前は、横抱きが基本。
それでは、横抱きの方法、レクチャー開始です!
声をかけながら、頭の下に手を差し入れます
(1)まずは赤ちゃんの後頭部に、ママの両手をそっと差し入れます。このとき、赤ちゃんをびっくりさせないように、「抱っこするね」とやさしく声かけをしてあげましょう。
利き手ではないほうの手で赤ちゃんの首と後頭部を、利き手は背中からおしりへ
(2)利き手でないほうの手で赤ちゃんの頭と首をしっかりと支え、利き手は、背中からおしりへ沿わせていきます。
赤ちゃんを抱き上げます
(3)赤ちゃんの頭と首、おしり全体をしっかり支えたら、ママの胸へと引き寄せます。
赤ちゃんを引き寄せたら、体ごとママの胸に預けて
(4)赤ちゃんを引き寄せたら、体ごとママの胸に預けます。このとき、赤ちゃんが苦しくないように、胸にうずもれないように注意を。顔はママのほうに向けてあげます。
ママのひじの内側で、赤ちゃんの頭と首をしっかり支えます
(5)赤ちゃんの頭と首を支えていた手は、赤ちゃんの背筋からおしりへスライドさせ、腕全体で赤ちゃんをしっかりとホールド。赤ちゃんの頭と首は、ママのひじの内側で支えます。
赤ちゃんをしっかりと支えたら、横抱き完成
(6)一方の腕だけでもしっかりと赤ちゃんを支えられるくらいに抱っこしましょう。赤ちゃんのおしりを支えていた利き手は、赤ちゃんの背中からおしりあたりの、ママが支えやすい場所に添えて。これで横抱き完成です。
横抱きのPOINTは5つ!
POINT(1)頭と首をしっかり支える
首のすわっていない赤ちゃんの、頭と首をしっかり支えることが重要です。
POINT(2)4本の指でおしりを支える
まだふにゃふにゃの赤ちゃんを抱き上げるときは、おしりもしっかりと支えることが大事。4本の指でおしりを支えて。
POINT(3)おしりを支えた手の親指は、おまた側へ
親指をおまた側にしておくことが、万一のときの落下対策に。親指がおまた側にあることで、引っ掛かりとなり、おしりから手がすべるのを予防します。
POINT(4)ママと赤ちゃんは30cmくらいの距離に
赤ちゃんは、抱っこしてくれる人の顔が見える位置まで引き寄せて。赤ちゃんもこちらを見てくれます。
ママやパパを見てくれると、うれしくなって、母性や父性がどんどん育っていきます。赤ちゃんだって幸せです。
POINT(5)赤ちゃんの背中はCの字で丸く!
新生児期の赤ちゃんは、背中をまっすぐにすると心地悪いもの。
おなかの中にいたころと同じように、背中を少し丸くしてあげると安心します。
ふにゃふにゃした赤ちゃんの抱っこは、初めはむずかしく感じるられるかもしれません。
でも、抱っこすればするほど、うまくなっていきますし、赤ちゃんも、ママやパパのぬくもりを感じて幸せいっぱいです。
抱っこに慣れてくれば、自分なりの抱きやすい方法も自然に見つかっていきます。まずは基本の抱き方をマスターしましょう。
監修/日本助産師会 撮影/小山志麻 モデル/深沢奈央(JAZZ) スタイリング/梶本美代子 ヘア&メイク/杉山ミキ 文・動画制作/たまひよ編集部 動画撮影日2020年5月13日