納得感がスゴい!大人気「捨てられない」を変える28文字の片づけ術
インテリアや物の整理にまつわる投稿をしているインスタグラマーのyur.3さん。見る人の心に訴えかけるような、28文字以内のわかりやすい格言は、物を捨てられない人たちの背中を押してくれる不思議な説得力があります。
今回はyur.3さんに家の中に物を増やさないコツや、ベビー・子ども用品の整理方法についてインタビューしました!
プロフィール/yur.3(ゆりさん)
新潟県在住の34歳。3歳の男の子、夫、夫の両親との5人暮らし。捨てたい気持ちを後押ししてくれる格言をインスタグラム(@yur.3)で発信し、フォロワー数15万人を超える。書籍『28文字の片づけ』が発売中。
新生活スタートから物を整理・手放すように
――物の整理や物を手放すことを心がけるようになったきっかけは?
「義実家をリフォームして、義両親と同居するようになったのがきっかけです。新しい生活に余計な物を持ち込みたくなかったことや、シンプルに暮らしたいという想いがありました」
“1年間、触りもしなかったものは、9割方、一生使わない。
――このようにインスタグラムに投稿されているyur.3さんのシンプルな格言は、物が捨てられない人の気持ちにストンと自然に落ちていきます。そんな格言のなかでもyur.3さんが特に心がけている言葉はどれですか?
“「好き」と「必要」以外の物は、手放す程にラクで楽しい。”
「シチュエーション毎に色々思い浮かべる言葉があるのですが、最近はこの言葉がお気に入りです。
本当に大切なものを大切にするためには、その時間や気力を確保する意味でも“なくてもいいものはない方がいい”と思っています。
何気なくそこにある身の回りのものを、『好きか?』そして、『必要か?』という基準で見つめ、そうでないものを手放すことで、思考もシンプルになり、そこから生まれる時間や空間は、心地よいものになるように思います」
格言の背景の写真はyur.3さんが朝、起きると目に入る光景。よく見ると牛乳パックが干してあったり、テレビボードや机にも物がおきっぱなしなのだそう。日頃から「好き」と「必要」なもの以外を見極めて手放すようにしているからこそ、たまに散らかっている日があっても心地よい生活ができるんですね。
ベビー・子ども服は綿素材を選び、着倒すつもりで
――子どもが生まれてからふと気がつくと部屋じゅうがベビー・子ども用品でいっぱいになってしまって悩んでいるママも多いと思います。2才のお子さんがいるyur.3さんが気をつけているベビー・子ども用品の選びかたはありますか?
「使用頻度やお手入れ方法、“機能性”や“デザイン性”のバランスをよく考えるようにしています。
例えば、長く使う物は、良い物だと高価なことが多いですが、人気のメーカーだったり、機能性の高い物の方が購入時の値段が高くても、使用後にフリマアプリなどで引き取り手が見つかりやすかったりします。
子どもの服は、特に汚れやすく洗濯の回数も多いので、着倒すことを前提に、毛玉ができにくく、お手入れも簡単な綿素材のものを選ぶようにしています」
“「これでいっか」の精神が 物の量を増やし、質を下げる。”
“安い物の方が買いやすいから増えやすい”と考えているyur.3さん。特に「とりあえず」や「お試し」で使うのには有効だけど、その期間が終わったら処分できるか考えて買っているそう。
このような子どもの食器は、片づけや外食時の持ち歩きのしやすさ、月齢によっても変化させながら、100均などのプチプラも織り交ぜて購入する物を選んでいるんだとか。
服やおもちゃ“自分で片づけできる”ように収納
――yur.3流のベビー・子ども用品収納のコツやルールなどありますか?
1階に子ども用の収納を移動
「子どもの衣類は2階にあるウォークインクローゼットに収納していたので、私が着替えのたびに取りに行っていました。けれど、子どもが保育園に通うことになったころに1階の和室に変えました。
保育園の準備もゆくゆくは子ども自身でできるように、手が届く高さのハンガーラックを購入し、子どもでも簡単に片づけられる掛ける収納に。1階になったことで洗濯後の片づけも楽になり、家事の手間も短縮できました」
衣類は『ニトリ』のハンガーラックに
「ハンガーラックは、その後の使い道も含め、いろいろ検討したのですが、シンプルなデザインで1,000円以下という理想のものを『ニトリ』で発見!母大満足!ハンガーは『セリア』の滑らないハンガーを使っています」
『ニトリ』のカラボ横置きでおもちゃを収納
「おもちゃの収納は『ニトリ』のカラーボックスを使っているのですが、天板を作業台としてそのまま遊べるよう、横置きにしました。
中身は子どもが自分でお片づけできるように、おままごと・車・ブロック・電車・その他…などざっくり分類。引き出しごと持ち出しても遊べます」
――子どものおもちゃ・服など捨てるタイミングはどうしていますか?
「新しい物を買ったり、頂いたりして、収納からあふれたときに見直すようにしています」
“盆捨離”で傷みやすい食品を整理
――yur.3さんが夏になると決行する“盆捨離”。お盆中におすすめの物の整理方法を教えてください!
お盆休みで必要な物を見直す“盆捨離”
「夏になってくると、食品が傷みやすかったり、虫が出やすいので、キッチン収納(特に食品庫や冷蔵庫の在庫の見直し)などをするとすっきりしたキッチンで気分よく、お料理もはかどるのでおすすめです」
yur.3さんはこの他にも『今日の下着で救急車に乗れるか?』、『「何かに使える」と思う物ほど、ほとんど何にも使わない。』など、ドキッとするような格言をたくさん投稿しています。その中にある『「減らす」という家事』という言葉のように、物を捨てる行為も家事に欠かせない大事な仕事なのかもしれません。捨てたいのに捨てられなくて困っている人、ぜひyur.3さんの言葉に背中を押してもらいましょう!(取材・清川優美)