【ママ小児科医】離乳食手作りしなくてOK! 「育児はだいたいで大丈夫」
「離乳食を手作りしたいけれど、大変でベビーフードに頼ってしまう」「忙しいと、よくないと思いつつもテレビを見せてしまっている…」など、育児でちょっと手抜きをしたり、ラクをしたりすることに罪悪感を持つママがいることがわかりました。
わが子のために、日々頑張りすぎてしまうママたちに、小児科医で2児のママでもある森戸やすみ先生からのアドバイス&メッセージを紹介します。
【ママたちのお悩み 1】市販のベビーフードが続いてしまう…
ひよこクラブの読者アンケートでは、ベビーフードに頼ってしまうことに罪悪感を持っているママが多数いました。「本当は手作りしたいのに…」「ベビーフードが続くと赤ちゃんによくないかな…」と悩む声も。
【森戸先生advice】 離乳食の目的は、消化不良を起こさずにいろいろな栄養をとること。ベビーフードでも問題なし!
離乳食って本当に大変ですよね。私自身、一生懸命作っても食べてくれないことが多く、苦労しました。でも、手作りにこだわる必要はないんですよ。離乳食の目的は、母乳やミルク以外の食材を食べて、消化不良を起こさずに栄養をとること。だから、赤ちゃんが上手に食べられれば、ベビーフードだって全然いいんです!
日本のベビーフードは、厳しい安全基準をクリアしているので、赤ちゃんに悪いものは入っていません。いろいろな栄養をとってほしいので、同じものばかり続かないようにだけ気をつけて。手作りにこだわって泣いている子を待たせるより、パッと出せるベビーフードで機嫌よく食べられるならそのほうがいいと思いますよ。
【ママたちのお悩み2】小さいうちからテレビや動画を見せるのは、発達に悪影響?
「忙しいときはついテレビを見せてしまうけれど、赤ちゃんにテレビを見せるのはよくないのかな?」「テレビを見せるときに気をつけることはあるの?」と悩むママが多数いました。
【森戸先生advice】 体を動かすことや、コミュニケーションの機会を奪うほど見せなければ大丈夫!
テレビや動画の見せすぎで心配なのは、赤ちゃんから体を動かすことやコミュニケーションの機会を奪ってしまうこと。でも、赤ちゃんはそんなに長時間集中して見ていられないと思います。1日に数回、乳幼児向けに作られた番組を見せるのは全然問題ないですよ。大人も近くにいて、語りかけながら見るのが理想的。ママが家事で手を離せないときなどは、赤ちゃんがキッチンに入って危険なものを触ってしまうより、テレビや動画を見せて待たせるほうが安全な場合も。時々様子を見ながら、声をかけるようにしてあげましょう。ただ、テレビを倒したり、テレビボードに頭をぶつけてしまうと危ないので、安全面には十分注意して。
お話・監修/森戸やすみ先生 イラスト/南 夏希 取材・文/渡辺有紀子、ひよこクラブ編集部
心が軽くなったママも多いのではないでしょうか? 「子どもが元気に大きくなることをいちばんに考えて、時にはママ自身も息抜きをしたり、ラクになる方法を探したっていいんですよ。せっかくかわいい時期なので、楽しく育児してほしいです!」と森戸やすみ先生。つい頑張りすぎてしまうママは、少し肩の力を抜いてみてくださいね。
参考/『ひよこクラブ』2020年9月号「育児は『だいたいでいい!』が上等です」

『ひよこクラブ』2020年9月号の「育児は『だいだいていい!』が上等です」特集では、さらにいろいろなお悩みに対し、森戸先生からの心強いアドバイスを紹介しています。