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コロナ禍で夫の収入が半減!?「妻が働くこと、働き続けること」の大切さ【専門家】

若いアジアのビジネスウーマンの肖像
itakayuki/gettyimages

産休・育休中のママや、職場復帰したママの多くが漠然と抱く“働き続けることへの不安”。とくにコロナ禍、在宅ワークで仕事をしたママたちは家庭内で仕事をする難しさを痛感したようです。これからの時代、ママたちが働き続けるためには、どうしたらいいのでしょうか。ママたちの仕事事情に詳しい、株式会社ハナマルキャリア総合研究所 代表・上田晶美先生に聞きました。「ママたちのアフターコロナの働き方」連載3回目です。

ウィズコロナの新しい働き方に悩み、退職を考えるママたちも

働いていると「もう辞めようかな…」と悩むこともあると思います。とくにコロナ禍では、これまで経験したことがない仕事の壁にぶつかったママもいるようです。

子ども2人のお世話に追われて、在宅ワークがはかどりません
フルタイムの正社員ですが、緊急事態宣言が出されたときは、子どもを保育園に預けられず大変でした。在宅ワークをしながら、10カ月と2歳の息子たちを見るのは無理! 上司に何度か相談したのですが「人手が足りない」と言われて休めず…。結局、子どもが寝てから夜中まで仕事をして、朝は普段より早く起きて、食事の準備と仕事。土日の休みも、すきを見つけて仕事をしていましたが、あまりに大変で泣けてきました。夫の会社は、コロナ禍でも通常勤務で、帰宅は夜遅く、休みは日曜日と月1回の土曜日のみ。夫婦とも、実家は遠方で頼れません。第2波を考えると、正社員で働くのは無理かもと悩んでいます。(10カ月、2歳の子のママ)

このようにコロナ禍で、在宅ワークが推奨されて、新しい働き方に戸惑ったママは少なくありません。なかには体験談にもあるように、働くことに自信を失くしてしまったママもいるようです。

「今、退職を考えているママに伝えたいのは、コロナ禍は特別な状況です。一時的に壁にぶつかったからといって退職は考えないでください。新型コロナウイルスに関連した企業倒産は後を絶たず、第2波、第3波が流行したときの影響は計り知れません。もしかしたらパパの会社が倒産したり、リストラにあったりするかも知れません。ママが働いていてよかったと思うときは、必ず来ます」(上田先生)。

在宅ワークは今後も定着! 働き方の意識を変えることが必要です 

緊急事態宣言が解除されて、これまで通り会社に出勤するママも増えています。今後、在宅ワークは減っていくのでしょうか。

「第2波、第3波の流行時はもちろん、新型コロナウイルスの流行が治まった後も、新しい働き方として在宅ワークは定着するでしょう。
在宅ワークで必要なのは、仕事への意識を変えることです。在宅ワークの場合は、これまでのように朝9時~夕方5時などの就労時間では区切れないので、成果主義に意識を切り替えましょう。プラスに捉えると、今日頑張って仕事をして、明日は半休を取るなど、今よりフレキシブルに働けるようになります」(上田先生)

パパとの育児・家事の分担は、家庭に入れる給料の割合をベースに話し合ってみて

ママが働いたり、育休明けで職場復帰したりするとき悩むのが、仕事・子育て・家事の両立でしょう。

平成29年内閣府男女共同参画局調べでは、6歳未満の子どもをもつ夫婦の育児・家事時間は、日本は先進国中で最低の水準。ママは1日7時間34分に対しし、パパは1時間23分でした。


「イクメンのパパも増えていますが、共働きでも育児、家事をするのはママが中心という家庭はまだ多いようです。ママの負担が多い場合は、一度夫婦で話し合ってください。“時間があるほうがやろう”などとやんわり決めると、ママの負担が増えがちなので、たとえばママが20万円、パパが20万円の給料を家庭に入れているならば、育児・家事も半分ずつ分担する提案をしましょう。ママが、どのぐらいの給料を家庭に入れているかがわかると、パパも協力するのではないでしょうか」(上田先生)

未来予想図を書いて、今の働き方で将来、大丈夫か確認を!

子どもがいると教育費は必須です。またマイホームの購入や第2子、第3子の計画をしているママもいると思います。

「私が講座などでママたちにすすめているのが“未来予想図”の作成です。“ママが何歳のときに、どんな仕事をしていて、どのぐらい収入があるか”“そのとき子どもは何年生か”がひと目でわかるように表にまとめましょう。
コロナ不況などで、仕事や収入の目処が立たない場合は、ママの年齢と子どもの学年を書き込むだけでも構いません。ママが何歳のときに、子どもが中学、高校、大学などに進学するかを把握しておくと、教育費の目処がつきます」(上田先生)

上田先生がすすめる未来予想図記入シート

ちなみに教育費の目安は、私立中学では月8万円。私立高校は月6万円。私立大学・理系は4年間で760万円程度です。未来予想図を書いて「今の働き方だと、子どもの教育費が心配」など悩んだときは、正社員の場合は時短勤務からフルタイムに変えるのも一案です。

「家族のサポートが得られて、キャリアアップを目指すならフルタイムで働くほうがいいでしょう。ただし正社員で働き続けることが第一なので、無理は禁物です」(上田先生)

またパートのママは、正社員への転職を考えても。
「一般事務など職種によっては、正社員での転職が難しい場合もありますが、営業職などにも目を向けると可能性は広がります。“営業は苦手”と言うママもいますが、たとえば保険の営業などは、初めてのおうちに突然訪問する、飛び込み営業はありませんし、新人教育もしっかりしているので“営業は初めて”というママも安心して働けます」(上田先生)


お話・監修/上田晶美先生 取材・文/麻生珠恵、ひよこクラブ編集部

上田先生によると、コロナ禍でママが退職を考える理由の1つに、在宅ワークによる孤独があるそう。以前は、仕事の悩みや愚痴を同僚や先輩にランチのときなどに聞いてもらっていましたが、在宅ワークになってからそうした機会が減り、1人で悩みを抱え込んでしまうケースも。引き続き在宅ワークを行うママは、気心知れた同僚や先輩、後輩たちと、ときにはオンラインランチやオンライン飲み会をするなどして、メンタルヘルスを整えることも大切です。

上田晶美先生(うえだあけみ)

Profile
株式会社ハナマルキャリア総合研究所 代表 早稲田大学卒業後、10年の会社員経験を経て、1993年日本初のキャリアコンサルタントとして独立起業。現在では、約100名の講師が登録する。若者と女性の支援を専門とし、全国で年間約100回の講演を行うほか、「ママも今日から働くワ!」(日本経済新聞出版社)など著書多数。財団法人女性労働協会理事。3人の子育て経験を持つ。

※文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿からの抜粋です。

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