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害虫なし、水漏れなし、コロナ禍で人気の観葉植物、小さな子がいる家庭で楽しむコツ【専門家】

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かわいい小さな白人の幼児の男の子は、母親が微笑んで、自宅で窓枠の近くに植えられた花でポットを持って楽しみを持っています。花と自然ケアのコンセプト。子供と家族の幸せな子供時�
Kyryl Gorlov/gettyimages

昨今の情勢(新型コロナウィルス感染拡大防止のため、不要不急の外出がはばかられる状況)を受けて、身の回りの整理や、身近な家の内外で楽しめることに取り組む人が増えています。小さな子どもがいる家でも、緑あふれる素敵なインテリアを楽しみたいというニーズも高まっています。しかし、室内で植物を育てる場合、子どもが鉢を倒したり、土を誤飲したりしないかなど心配が尽きないのではないでしょうか?
ここでは子育て世帯でも、安心して植物を楽しむコツをガーデンデザイナーの居場英則さんに紹介してもらいました。

居場 英則
ガーデンデザイナー
ブログ:Change My Garden , Change My Life
『風景をデザインする庭』をテーマに、ガーデンデザイナーとして活動中。一級建築士、一級造園施工管理技士。約150品種のバラを育てる自宅ガーデンで、2016年全国ガーデニングコンテスト・ゴールドメダル受賞、そのほか多くのガーデンコンテストに入賞。通信販売大手、ディノスセシール社が運営するガーデニングサイト「dinos ガーデンスタイリング」にて連載コーナーを担当中。

家の中の「Small Space」を活用する

小さなお子さんがいるご家庭で観葉植物を育てようとすると、さまざまな心配が頭をよぎります。何にでも興味を示す小さな子どもが植物を植えた鉢にもたれかかって、鉢が倒れたり、割れたり、また鉢の中の土を触って口に入れたりしないか…。そんな不安から、子どもが大きくなるまで、部屋で植物を育てるのを諦めてしまうこともままあると思います。

ですが、身近にグリーンがあるだけで癒やされ、ちょっとした育児のストレスからも解放されるメリットがあります。ぜひインドアグリーン(室内での植物育成)にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

小さなお子さんへのリスクを最小限にして、室内で観葉植物を楽しむには、家庭内の「Small Space」を活用するのが近道です。
具体的には、リビングやダイニングの出窓や廊下や玄関周りのニッチスペース、キッチンのカウンターやキッチン周りのオープン棚、トイレの棚、本棚など、子どもの手が届かない高さにあるごく小さなスペースを指します。ここに小さな観葉植物の鉢をいくつも並べて飾るというスタイルがオススメです。
最近、ホームセンターでは、ハイドロカルチャー(ハイドロボール)やセラミスといった多孔質の人工的に作られた土に植えられた観葉植物をよく見かけますが、このタイプの鉢植えが「Small Space」にはピッタリです。
本物の土ではないので害虫も寄り付きにくく、室内でも清潔に植物を育てることができます。また、これらの植物は鉢底に穴の開いていない鉢で育てますので、鉢から水が漏れる心配もなく、安心して室内に置くことができます。

子どもが小さいうちは、子どもの手が届かない「吊るす観葉植物」がオススメ

インドアグリーン上級者を目指す場合、室内でより立体的に緑を配置する方法を試してみてはいかがでしょうか?
それは、「観葉植物を吊るす」(ハンギング)という方法です。
観葉植物の中には、ツルを伸ばして枝が垂れるタイプのものがいくつかあります。それらを天井や梁に取り付けたフックに、鉢ごと吊るすと、一気に立体感のあるインドアグリーンの空間が出来上がります。
天井にフックを取り付けることができない場合は、カーテンレールやカーテンボックス、もしくはダクトレールのようなものに引っ掛けるという手もあります。それも難しい場合は、スタンド型のハンガーラックなどを利用することも可能です。
前述の「Small Space」同様、小さなお子さんの手が届かない高さに配置すること、ハンギングでは落下の危険性がないよう十分配慮することが、子育て中でも安全に観葉植物を楽しむポイントです。

また、天井から吊り下げるタイプの観葉植物に限らず、観葉植物全般に言えることですが、植物にとって風通しの良さは重要なポイントです。しかし、エアコンの風が直接当たる場所はNGです。
水分が奪われ、乾燥して枯れてしまうこともあるので、エアコンの吹き出し口に近い場所は避けて吊るしたり、鉢を置いたりするようにしてください。

背丈の高い観葉植物をインテリアのシンボルツリーに

お子さんがある程度大きくなってきたら、床置きの観葉植物を育て始めても良いのではないでしょうか? 
その際、いくつも小さな鉢植えを並べるより、一点豪華主義といった大きめの鉢植えで、大人の背丈より大きい観葉植物をシンボルツリーのように育てるのがオススメです。
大きな観葉植物だと根鉢もしっかりしていて、子どもが鉢を倒しにくいということもありますが、子どもの目線で見ると、まるで森の大木を見上げるような感じになり、安心感を生むのではないかと思います。
インドアグリーンの風景としても、「Small Space」に並べた可愛らしい小さな観葉植物、天井から吊り下げられた変化のある観葉植物、そして、シンボルツリーのようなどっしりとした観葉植物、といった性格の異なる植物が部屋の中に重なり合うことで、より立体感のあるお洒落な空間に仕上げることができるでしょう。

小さな子どもと一緒に育てやすい、タイプ別オススメの観葉植物

「Small Space」「ハンギング(吊り下げタイプ)」「シンボルツリー」、これら3つの風景をつくるオススメの観葉植物をいくつかご紹介します。

大きなものから決めていくのが、インドアグリーンのポイントとなるので、将来シンボルツリーとして置きたい観葉植物からイメージしていくのが良いでしょう。
まず、「シンボルツリータイプ」の観葉植物としては、葉の美しい人気のフィカス・ウンベラータ、繊細な葉が特徴のエバー・フレッシュ、丈夫で育てるのが楽なパキラ、斑入りの肉厚の葉が特徴のフィカス・アルテシマ、カシワバゴムなどがオススメです。

次に「ハンギング(吊り下げる)タイプ」の観葉植物ですが、ポトスやアイビーなどが丈夫で育てやすく一般的ですが、肉厚の葉が特徴的なホヤや、軽い葉が美しいシッサス・エレンダニカなども個性的でオススメです。それ以外にも丸い玉のような葉が特徴のグリーン・ネックレスや多肉植物の一種のリプサリス、エアプランツの一種のチランジア・ウスネオイデスなどは、インドアグリーン上級者が好む吊り下げタイプの観葉植物です。

最後に「Small Space」タイプの植物ですが、こちらは、ハイドロカルチャーで植え込まれてよく流通している品種として、ポトス、セローム、シェフレラ、ホヤ、ペペロミア、サンスベリア、オリヅルランなどが挙げられます。
他にもたくさんの種類の観葉植物が流通していますので、お好みで選んでみてはいかがでしょうか?

室内で育てる植物は、生活に癒しをもたらしてくれます。植物と一緒に暮らす魅力を、お子さんと一緒に感じてみませんか?
植物の選び方やその配置、飾り方のコツをつかめば、子育てと両立して無理なく安心して育てることができます。

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