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里帰り出産をせずに夫婦だけで乗り切った新生児期[夫婦のじかん大貫さんのママ芸人日記#80]

更新

妊娠はうれしいし、育児も楽しい、でもやっぱり大変すぎる…。そんな多くのママやパパの声をうけ、たまひよでは「#チーム出産育児」をテーマにさまざまな記事をお届けしています。チームは家族にとどまらず、地域、社会。役立つモノだってなんだって。今回はたまひよで連載をしてくださっている、お笑いコンビ「夫婦のじかん」の大貫さんによる#チーム出産育児のエピソードです。

夫婦のじかん大貫さんの「ママ芸人日記」 今までのお話はこちら

【第80回】里帰り出産をせずに夫婦だけで乗り切った新生児期

私は、里帰り出産をせずに都内の病院で出産し、退院後から夫婦二人だけでの育児をスタートさせました。
わが家は夫婦芸人コンビとして共働きであり、主に家事は旦那が、家計は私が副業で支えるというスタイルで生活しているのですが、始めから夫婦共に同じくらいの育児スキルを身に付けていきたいと思ったからです。

里帰り出産をした友人に話を聞くと、旦那さんは数か月遅れた状態から初めて育児に参加するので、「旦那に育児を教える」という手間がかかってしまうということでした。
確かに私の周囲を見てみても、やはり旦那さんは補助的な役割という夫婦が多いように感じます。

わが家の場合は家計のこともあり、そういうわけにはいかなかったのです。

里帰りをしないという選択は不安も大きかったのですが、夫婦で一斉に育児をスタートしてみて良かったことがたくさんありました。


まずは、常に旦那と「共感」しながら育児ができたことです。

嬉しいことも大変なことも、常に共感できる相手がいることは、育児にとって非常に大切なものだと思います。
具体的に家事や育児をこなしてくれるという事実もありがたいのですが、それよりもまず、気持ちの面で同じスタートを切って成長していけていることにとてもありがたみを感じました。

旦那が家を空けている間に起こったかわいかった出来事や大変だった出来事を最小限の会話だけで伝えることも良かったです。

「最近こういう動きをすることが多いんだけど、今日はこういうことがあって…」
と説明するよりも、
「今日こんな動きしたよ!」
だけで話が通じるのはとてもスムーズでした。


そして、「1人で育児をすることは無理」ということを旦那が理解できたことも良かった点です。

実際に育児をしてみると、本当にやることがたくさんあり、とても大変だと感じました。
常に睡眠不足で産後のホルモンの変化や体調の変化もあり、普通の体ではない状態で様々なことをこなしていくため、顕著に疲労が現れました。

自分の小さい頃を思い返してみると、父母はもちろん、祖父母や親戚の人、近所の人など、いろいろな方々に支えられて育ってきたという記憶があります。
育児というのは、みんなでするものであるのにもかかわらず、それを1人で行うというのはそもそも無理があるということを実感しました。

しかし、頭ではわかっているつもりでも、「育児」を「大変」と捉えてしまうことには抵抗がありました。
母としてそんなことを思ってしまうなんてダメなのではないか、と自己嫌悪に陥ってしまうのです。

しかし、旦那がある日言いました。

「育児って大変だわ!仕事してるだけの方が何倍も楽!誰かの安全を24時間守るのって気が休まらないし、1人じゃ無理だ!」

この言葉でハッとさせられました。

そうなんです。「育児」が「大変」なのではなく、「1人だけで育児をすること」が「大変」なのです。
これは当たり前のことなのに、自分だけではなかなか気付けませんでした。


しかし、世の中まだまだこのことに鈍感だなと感じることも多々あります。
新生児期に旦那が飲みに誘われた際に、「まだ子どもが生まれたばかりでして…」と言っても、子どものいる男性から「え?奥さんは家にいるんだよね?それなら大丈夫でしょ」と返ってくることも多かったです。
奥さん1人家にいれば、育児は全部任せて大丈夫という発言を、子どものいる男性がしている……ここの奥様は本当に苦労されたんだなと思わずにはいられません。

そして、悲しいかな同じ女性からのご意見でもそういうことがあります。
育児のコラムの中で「大変だった」という表現をしてしまうと、「自分で好きで産んだのに何故大変なのか」「一人しか育ててなくて何が大変なのか」等のコメントをいただくことがあります。
勿論、常に一人で家事育児をされている方、一人で何人もの育児をこなされている方も、たくさんおられると思います。
とても凄いことです!
しかし、寝ない子ども、食べない子ども、経済力、家庭環境、様々なことがそれぞれの家庭によって全く違います。
大変だと感じることもまた、一人一人違うと思います。
「育児はみんなで協力してようやくできるもの」であって、一人でできてしまうことのほうが特別だと思うのです。


私がコラムを書くにあたっての一番の思いは、今何かしんどいと感じている人の心を少しでも軽くしたいということです。

テレビなどで虐待などのニュースを見る度に、また届かなかった…と感じることがあります。
傲慢な思いかもしれませんが、誰でも見られる媒体で文章を書かせていただいている以上、誰かに届いてほしいという思いは常にあります。

ネットの中でも実生活の中でも、一人一人の気持ちに寄り添えるような心の温まる言葉をみんなが使っていければいいなと思います。

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夫婦のじかん大貫さん プロフィール



吉本興業所属/夫婦お笑いコンビ「夫婦のじかん」の嫁担当。イラストレーターとしても活動中。相方は元・トンファー山西章博。息子(2018.3生)と夫との3人暮らし。2019年3月にコミックエッセイ「母ハハハ!」(PARCO出版)を発売。

・「夫婦のじかん」YouTubeチャンネル

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