時間が解決!?本格的になってきたパパ嫌い[夫婦のじかん大貫さんのママ芸人日記#92]
2018年3月に男の子を出産した、お笑いコンビ「夫婦のじかん」の大貫さん。イラストレーター兼漫画家としても活躍中です。よしもと芸人・イラスト業・ママと毎日大忙しの大貫さんによるコラム連載「ママ芸人日記」、今日も始まります!
【第92回】時間が解決!?本格的になってきたパパ嫌い
2歳9ヶ月の息子。
最近、ママっ子を通り越してパパ嫌いになってきたような気がします。
最初の頃は、寝かしつけはママじゃないと嫌!というくらいだったのですが、食べるときもママが隣じゃないと嫌、歯磨きもママ、小児科でもらってきた飲み薬を飲むときもママ、という具合いに、細かいいろいろなことがどんどんママじゃないと嫌だというふうになってきました。
それどころか最近は、
「パパと歯磨きしようか」
「パパとねんねしようか」
と提案しただけでパパを叩いてしまうくらい、パパへの拒絶反応があります。
先輩ママさん方に聞くと、ママ好きが過ぎてパパ嫌いになってしまう男の子は多いと聞きます。
何故なのか理由はわかりませんが、パパがあまり家にいない家でも、ママと同じくらい家にいる家でも、あまりその辺は関係なくパパ嫌いになっている気がします。
自分の子どもの頃のことを思い返してみると、私もそのようなことがありました。
私の場合はパパ嫌いというわけではなく、両親が共働きで、かなりのおじいちゃんおばあちゃん子でした。
私が3歳くらいのある日、祖父母が温泉旅行へ出掛けたことがありました。
いつも私は祖父母のどちらかとお風呂に入っていたのですが、この日はどちらもいなかったため、父か母、もしくは同居していた曽祖母と入らなければなりませんでした。
しかしどうしてもそれが嫌だった私は、温泉にいる祖父母に電話をかけてもらい、電話口で帰ってきてほしいと号泣したのです……。
電話口で祖母から
「お母さんとお風呂入ったら?」
と言われれば
「お化粧くさいから嫌だ!」
と言い、
「ひいばあちゃんと入ったら?」
と言われれば
「シワくちゃだから嫌だ!」
と言い、
「お父さんと入ったら?」
と言われれば
「臭いから嫌だ!」
と言い……本当にひどい言い様で拒否していました…。
今思えば、本当にそんな風に思っていたわけではなく、ただ単に自分の思い通りのルーティーンが良いというだけだったのです。
きっと今の息子もそんな感じで、決してパパが嫌いなわけではないと思います。
ただ、パパというものが、ママと何かしようとする度邪魔してくる存在のようになってしまっているのかも……。
今はただ、息子がパパとも遊びたい!と思ってくれる日を気長に待っております……。
夫婦のじかん大貫さん プロフィール
吉本興業所属/夫婦お笑いコンビ「夫婦のじかん」の嫁担当。イラストレーターとしても活動中。相方は元・トンファー山西章博。息子(2018.3生)と夫との3人暮らし。2019年3月にコミックエッセイ「母ハハハ!」(PARCO出版)を発売。
・「夫婦のじかん」YouTubeチャンネル