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まだよく知られていない「花粉―食物アレルギー症候群、子どもがかかるとどうなる?【専門家】

ゴジラのヘルシーなお食事をお楽しみください。
写真はイメージです
KatarzynaBialasiewicz/gettyimages

花粉が気になるシーズンですが、花粉は花粉症だけでなく、別のアレルギーを引き起こすことがわかっています。それは、「花粉―食物アレルギー症候群」。口の中がかゆくなる口腔アレルギーの一種といいますが、どんな病気なのでしょうか。子どものアレルギーに詳しい、国立病院機構相模原病院の佐藤さくら先生に聞きました。

「花粉―食物アレルギー症候群」ってなに?

果物や野菜を食べると吐き出したり、口の中の違和感を訴えたり。「嫌いなのかな?」と思っていたら、実はアレルギー症状だった…ということがあります。「口腔アレルギー」という病気ですが、その中で近年、花粉症のある子どもに起こる「花粉―食物アレルギー症候群」が増えてきているといいます。

「花粉症を持つ人が特定の果物や野菜などを食べると口の中のかゆみやヒリヒリ感、唇のはれなど口腔粘膜の症状を起こすことを『花粉―食物アレルギー症候群』と言います。多くの場合は口やのどの軽い症状だけで済みますが、腹痛や下痢、じんましんなどが見られることもあります。まれにアナフィラキシーを起こすこともあります。
とくに起こしやすい果物はりんごと桃です。ほかにもさくらんぼ、キウイ、バナナ、メロン、すいかなどでも発症例があります。生の果物で症状が出やすく、缶詰やジャムなど加工された食品は食べられることが多いです。また花粉の飛散が多い時期に症状が強くなるという報告もあります」(佐藤先生)。

花粉と似た成分がある果物や野菜について

【スギの花粉】
→トマト

【シラカンバ・ハンノキの花粉】
→りんご・桃・さくらんぼ・いちご・大豆・ピーナツ・キウイ・じゃがいも・にんじん

【カモガヤ・オオアワガエリの花粉】→メロン・すいか・トマト・キウイ・オレンジ・じゃがいも・ピーナッツ

【ブタクサ・ヨモギの花粉】
→メロン・すいか・バナナ・セロリ・にんじん

「花粉―食物アレルギー症候群」は何才から発症する?

子どもの花粉症は年々増えており、しかも低年齢化していて、そのため、「花粉―食物アレルギー症候群」も低年齢化しているといわれます。

「『花粉―食物アレルギー症候群』の多くは学童期以降に発症しますが、ここ数年で花粉症は低年齢化が進み、3~4才の幼児の発症例もあります。『花粉―食物アレルギー症候群』は花粉症になってから発症するケースが多いですが、子どもの場合には花粉症になる前に口腔アレルギー症状が出ることもあります」(佐藤先生)

子どもが「花粉―食物アレルギー症候群」にかかるとどうなる?

まだよく知られていない「花粉―食物アレルギー症候群」。ただの「好き嫌い」「わがまま」ととられ、見過ごされることも多いとか。

「ママやパパが同じ疾患を持っていると気づきやすいのですが、そうでないと気づきにくいかもしれません。
果物や野菜を食べると口の中をかゆがる、吐き出す、食べても突破的に泣き出す、耳の中をかきだす、などの様子が見られたら要注意です。「口の中がイガイガするの?」「耳の中がかゆいの?」などママやパパが具体的な症状をたずねることが大切です。
『花粉―食物アレルギー症候群』の心配がある場合には、まずは医師に相談するといいでしょう。診断された場合には、症状を起こす野菜や果物を食べないようにすれば症状は出ません。ジャムなどの加工品であったり、加熱したりすれば、食べられることがほとんどです」(佐藤先生)

「花粉―食物アレルギー症候群」Q&A

「ウィメンズパーク」に寄せられたママやパパからの「花粉―食物アレルギー症候群」についての疑問について、佐藤先生に答えてもらいました。

【Q】血液検査でアレルギー陰性だったのに、体に反応が出ることはある?

4才の次男ですが、最近、果物を食べると口のまわりが赤くなり、かゆがったりします。反応が出るのはすいか、メロン、グレープフルーツ、ミニトマトです。数カ月前に病院でアレルギー検査をしましたが、陰性でした。血液検査でアレルギーの結果が出ないのに、体に反応が出ることはあるのでしょうか?

【A】果物や野菜の場合、血液検査に反応しないことがあります

果物や野菜のアレルギーを診断するときは、皮膚検査を行うことが多いです。血液検査では果物や野菜の成分は陽性になりにくいためです。皮膚検査のできる医療機関であらためて検査を受けてみるといいでしょう。また、果物や野菜は皮膚を赤くする成分が含まれているため、アレルギーと関係なくかぶれることがあるので、それが原因かもしれません。(佐藤先生)

【Q】親がキウイアレルギーの場合、離乳食から除去したほうがいい?

5カ月から離乳食スタートしましたが、父親がアレルギー体質(キウイ等の果物とそば)です。かかりつけ医は「アレルギーにはあんまり詳しくないけど、ちゃんと様子見ながら普通にあげればいいよ」と言われて不安です。食べさせてもいいのでしょうか。

【A】症状が出てない食品を除去する必要はありません

アレルギー症状が出ていない食物を食べさせる前から除去する必要はありません。食物アレルギーは、食べたあと症状が出てからの診断になります。キウイは離乳食中期から与えられますが、最初に与えるときはひとさじ程度にして様子を見るといいでしょう。

お話・監修/佐藤さくら先生 取材・文/岩崎緑、ひよこクラブ編集部

「花粉―食物アレルギー症候群」は成長すると、アレルギーが出た果物や野菜を食べられるようになる人もいれば、ずっと症状が継続する人、また、大人になってから発症する人も。どのくらいの割合の子どもが成長とともに治るのかなど、わからないことがある病気ですが、すでにアレルギーを持つ子がかかりやすいということなので、気にかけておくとよさそうです。


佐藤さくら先生(さとうさくら)

Profile
独立行政法人国立病院機構相模原病院 臨床研究センター 病態総合研究部 病因・病態研究室長。小児科医。日本アレルギー学会代議員。日本小児アレルギー学会評議員。診察と同時に食物アレルギーの現状、原因の研究を重ね、アレルギーに悩む親子に寄り添う。

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