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東大工学部卒、ハーバードで教育を学んだビジネスマンが考える「世界を見据えた」5児の育て方

東京大学工学部卒業、ハーバード大学教育大学院修士課程修了という経歴をもつ本山勝寛さん。「16倍速勉強法」(光文社)や「最強の独学術」(大和書房)などの著書でも知られる本山さんですが、5人の子どものパパでこれまでの育休取得は4回、「子育てが何より楽しい」と話します。そんな理想のパパは、どんな風に育ち、どう子育てしているのでしょうか? ワクワクしながらインタビューを始めました。

前半では、バイトをしながら公立高校に通い、独学で東京大学、ハーバード大学に進んだ本山さんの育った環境、そして好奇心を引き出す子育てについて話を聞きます。

父が作った「茶色いお弁当」を隠して食べた中学時代

——— 現在、子ども領域におけるさまざまな社会貢献事業に関わっている本山さん。そもそも工学部出身の本山さんがなぜハーバードで世界の教育を研究するなど子どもの領域に興味をもったのでしょうか?

本山さん(以下敬称略):私は、貧しい家庭に育ち母も早くに亡くしています。しかし、周囲と比べて決して恵まれないと感じる環境のなかでも、勉強することで自分自身の進路や人生を切り拓いてきました。そんな私の経験から、日本はもちろん世界中で、同じような境遇で困難を抱えている子どもたちを支援したい、彼ら一人ひとりがさまざまな夢を叶え、より充実した人生を送れるようにサポートしていきたいと、この分野を選択しました。

——— 幼いころのご両親との関わりは、自身の子育てに影響していると思いますか?

本山:私は五人兄弟の末っ子なのですが、私が小学校4年生のときに母はがんになり、6年生のときに亡くなりました。幼いころ、毎晩寝る前に本の読み聞かせをしてくれたり、折に触れてほめてくれたりした母のことは、今でも鮮明に覚えていますし、ありのままの私を受け止めてくれていたことも感じています。あのころの記憶は、今の私の子育てにもかなり影響していると思っています。

一方、父は仕事が忙しく、今ほど父親が子育てに関わるような時代でもありませんでした。しかし、母の他界後は、食事はもちろん、家事も全部引き受け、私たちを育ててくれました。とはいえ、時間もないし、それまで家事の経験もなく、料理が得意だったわけでもありませんから、よくわからない茶色い料理が食卓に並んでいました。中学でお弁当を持っていかなければいけないときは、慣れない父が作ってくれることに感謝しながらも、思春期だった私は茶色いお弁当を隠しながら食べていたことを覚えています。

——— 思春期にお父さんに反抗するようなことはなかったのですか?

本山:家が貧しかったこともあって、中学時代は新聞配達、高校生になると本格的にアルバイトを始めていましたし、バイトから帰ったら疲れ果ててバタンと倒れて寝るといった、けっこう忙しい毎日を過ごしていました。

また、父はどちらかといえば、収入より自分のやりたいことをやるというタイプの人で、当時、奉仕活動のためにたびたび途上国に行っていたので、実際には一緒に過ごす時間があまりなく、反抗しようにもできなかったという感じです。

決して恵まれた環境ではなかったけれど、母も父も私の背中を押してくれた。逆に言えば、あれをやるな、これをやるなとは一切言われなかった。その点はとても感謝しています。

子どもの好奇心の種を見逃さない

——— 本山さんは現在5人のお子さんのパパですが、それぞれにどう接していますか?

本山:姿形や性格だけでなく、興味や好奇心をもつものが違います。もちろん共通するところもありますが、当然、年齢も好きなものも違いますから、それぞれへの対し方を変える場合もあります。

子どもの芽を伸ばすには何よりも「好奇心」が重要ということをハーバード留学時に学びました。親はその好奇心を見つけたり、伸ばしたりする手伝いをすべきだと私は考えています。

例えば、長男は小さいころから生き物、虫が好きだったので、一緒にカブトムシを探したり、ザリガニ釣りをしたり、生き物を見つけ育てたりしてきました。それらの経験を通して、長男はますます生物に興味をもち、いつの間にか私が一緒でなくても、ひとりで考え、行動できるようになりました。親の私の役割は、彼の興味を促し伸ばすようにすることです。その過程で、長男は、ひとつのことに集中し、深めていくタイプだということもわかってきました。

わが家でいろいろな生き物を飼うなかで、長女が反応を示したのはハムスターでしたので、ハムスターが登場する漫画や育て方についての本などはいつでも読めるようにしていました。また、長女はいろいろなものに関心をもって器用にこなすタイプなので、生物以外にも、新体操などの習い事などをとおしてたくさんの経験を積めるようにしています。

次女は社交的で、誰とでも仲良くしたり、話したりできるタイプ。そういう部分を認め、伸ばせるように、いろいろな人との接点を作ったり、習い事をさせたり、できる限り外に向かっていく機会を作るようにしています。

——— とはいえ、子どもそれぞれの好奇心の「種」を探すのは、難しくありませんか?

本山:まずは、いろいろな機会を用意して、子どもをよく観察することだと思います。そのうえで、子どもの「もっとやりたい」「また行きたい」という反応を見逃さないようにしています。一緒にさまざまな経験をしながら、子どもの反応を観察し、好きなものを見つけてあげようと常に意識しています。

子育ては大変。でもそれ以上に楽しい毎日

——— 本山さんが、理論で学んだ子育てとリアルな子育てで感じる違いはありますか?

本山:実際に子育てをするようになって改めて感じたのは、「子育ては大変だ」ということです。しかしそれ以上に「子育ては楽しい」というのが率直な思いです。

子どもたちはとにかくかわいいです。また、子どもたちと一緒に遊んだり、いろいろな経験をしたりすることに刺激を受け、大人になって忘れていた気持ちや失いかけていた好奇心がまた芽生え始めました。

一緒に過ごすことで、子どものときのように、いろいろなことを不思議に思ったり、感動したりする純粋な気持ち、新しいことに挑戦する喜びなどを感じています。まさに、子育てを楽しませてもらいながら、私も学べているということでしょうか。


——— 今のママ・パパは忙しすぎて子育てが大変だと感じる人も多くいます。本山さんは、仕事もあるなかで、大変だと感じることはないですか?

本山:もちろんありますよ。ひとりがかまってほしいと来ると、他の子も次々に、かまってほしい、遊んでほしいと体当たりでぶつかってきますから。それぞれに十分に応えてあげたいけれど、なかなか理想通りにはいきませんね。また、興味も年齢も違うので、一緒に遊べることもあれば、遊べないこともあるので、できる範囲で日々工夫しています。

そうじゃなくても、子どもは子どもですから、大人の言うことを聞かなかったり、わがままを言ったりするときには、私も怒ることもありますよ。体力だけでなく、気持ちの面でも大変だと感じることはありますね。

——— 本山さんが子育てにおいて、好奇心を育てること以外に大切にしていることを教えてください。

本山:その子の好きなもの、好奇心の発露、向かう先を一緒に見つけてあげることを大切にしています。とはいえ、大人や親が「押しつける好奇心」にならないように気をつけています。そのために、子どもが好きなものを見つけるような機会を用意して、その様子を観察し、好奇心のスイッチが入ることを見つけ、共感するように心がけています。

取材・文/米谷美恵

後半では、ビジネスにも子育てにも成果を出す本山さんの時間管理方法などについて話を聞きます。


本山勝寛さん
Profile
小学校から高校までを地方の公立学校に通い、独学で東京大学、ハーバード大学に合格。現在は、アジア最大級の国際NGOで、教育や人権、国際協力、障害者・パラリンピック支援、貧困対策事業を手がけている。また5児の父親で、これまでの育休取得は4回。ブログなどで独自の子育て論を展開。著書に「16倍速勉強法」(光文社)、「最強の独学術」(大和書房)、「そうゾウくんとえほん作り」(KADOKAWA)など。近著に「ハーバードで世界の教育を研究し尽くした5児のパパが実践してわかった! 自力でできるようになる好奇心を伸ばす子育て」(大和書房)がある。

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