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出産がどうなるか知りたい!「さかご」で気になること、全解説【産婦人科医】

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クロップド妊婦は、彼女の腹を保持して自宅で交差した足で座っています。
Basilico Studio Stock/gettyimages

健診で「さかご」と言われると、赤ちゃんのことやお産がどうなるか不安になりますよね。「さかご」を直すためにできることや、出産時のリスクなどについて産婦人科医の信実孝洋先生に聞きました。

多くの人が出産前に戻るので「心配しすぎなくて大丈夫!」と心得る

妊娠中期ごろまでは子宮内の自由度は高め

妊娠中期ごろまでは子宮内に余裕があるので、赤ちゃんは自由に動いて、頭位になったり、さかごになったりを繰り返しています。ただ、出産予定日が近づくほど、赤ちゃんは向きを変えるのが難しくなります。予定日が近づいてもさかごのままであれば、健診で帝王切開の話が出てくるでしょう。

さかご(骨盤位)とは…

妊娠後期になると、赤ちゃんは重たい頭を子宮口(下)に向けた体勢に落ち着くのが一般的です。この体勢を「頭位」といい、対しておしりや足を子宮口に向けた状態を「さかご(骨盤位)」といいます。足だけを下に向けた状態や、おしりも足も下の場合など、いくつか種類があります。

生活面での注意点や、お産時のリスクを知る

普段どおりの生活でOKですが、お産は帝王切開になることが多いでしょう

さかごが妊娠経過に直接影響することはなく、破水しやすいということもありません。おなかが張ったら休むなど、妊娠生活上の注意点を守って普段どおりの生活を。ただし、さかごは出産時のリスクがあります。経腟分娩の場合、胎児でいちばん大きくかたい頭が引っかかり難産になりやすく、無理にけん引すると神経損傷や骨折などのリスクが。そのため、出産は帝王切開がすすめられることが多いです。

さかごで破水したら、できるだけ早く受診して

また、さかごで破水した場合は、臍帯(へその緒)が赤ちゃんより先に子宮から出てしまう臍帯脱出が起きる危険があります。臍帯が先に出てしまうと、臍帯の中を流れる血管が子宮と赤ちゃんにはさまれ血液循環不良となり、脳性ま痺や胎児死亡といった重篤なケースが生じる可能性も。さかごで破水した場合は、できるだけ早く受診してください。すぐに赤ちゃんを出してあげる必要があり、緊急帝王切開になります。

日常生活でできる、直りやすい環境をcheck

まず、知ってほしいこととして、残念ながら、さかごを確実に直す方法はありません。ただ、自然に頭位になることが多いので、あまり心配しすぎなくて大丈夫。ママはできるだけリラックスしながら、赤ちゃんが回転しやすい環境づくりを整えましょう。

下半身を温めて血流をアップ

さかごを直すのに、「冷え」は大敵です。とくに下半身の温めは大切で、「胎児は頭位が気の流れとして正しい方向」という鍼灸の考えもあることから、下半身の血流改善につながる生活はおすすめ。足湯や足のストレッチ、ゆっくりとした散歩、レッグウオーマーなどをとり入れて、下半身の保温を心がけましょう。

横向きに寝る

健診で赤ちゃんの向きを確認したら、赤ちゃんの背中が上になるように、ママが横向きに寝ます。そうすると、赤ちゃんの頭が重力によって下がり、自然回転が期待できます。その実効性については、臨床研究も進んでいるよう。ママの負担がないよう、30分くらいを目安に同じ姿勢をキープしたら、ラクな姿勢に向きを変えてもOK。健診のたびに、赤ちゃんの向きを確認しましょう。

なるべくリラックス

おなかが張ると子宮がかたくなって、赤ちゃんは回転しづらい状態に。家事も仕事も無理はせず、疲れたら休息をとってリラックス。おなかの下のほうを触りながら、赤ちゃんに「こっちが頭だよ〜」などと話しかけて、ゆったり過ごす時間を大切にしましょう。

産院の方針によって、できる方法も知っておく

メリット・デメリット含め、説明をよく聞いて決めましょう。

外回転術

外回転術とは、医師がおなかの赤ちゃんに手を添え、赤ちゃんを回転させて位置を直す方法で、経験と高度な技術が必要とされるため、できる施設が限られているのが現状です。もちろん100%成功するものではないので、希望する場合は、メリット・デメリットなどを含め説明をよく聞いて決めましょう。

また、外回転術は胎児心拍異常、出血、破水、常位胎盤早期剝離などの合併症にも注意が必要です。そのため、胎児の元気度に不安がある、切迫早産ぎみ、破水したことがある、前回のお産が帝王切開、多胎などの場合はできません。

お灸やツボ押し

医師に相談&許可を受けてから始めましょう。

お灸や指圧でツボを刺激することで、血行がよくなり体が温まります。さかご直しに効果があると考えられるのは、足にある「三陰交(さんいんこう)」と「至陰(しいん)」のツボ。ここを刺激することで、下半身の血流が増加し、子宮の緊張がゆるむなどの作用が赤ちゃんを頭位へ促します。ただし、自己判断では行わず、かかりつけ医の許可や指導を得てから始めてください。

「さかご体操」について

骨盤高位や胸膝位などの「さかご体操」も、自己判断で行うのはNG。産院の指導を受けてから行い、少しでもおなかの張りや違和感があったら即中止してください。気になる人は、産院からしっかり説明を聞いて、無理のない範囲で行いましょう。


監修/信実孝洋先生 文/早田佳代、たごクラブ編集部

「さかご」は、出産前に自然と直ることが多いので過度な心配は不要です。下半身の温めやリラックスなど、赤ちゃんが回転しやすい環境づくりをしながら、心身ともにストレスのない生活を送りましょう。もちろん、さかごが直らなくてもママのせいではありません。赤ちゃんが心地いい位置が、たまたまさかごだったということを受けとめ、出産スタイルにこだわらず前向きにお産に臨みましょう。

参考/『たまごクラブ』2021年12月号「「さかご」で気になること、全解説!」

※掲載している情報は2021年12月現在のものです。

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