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402人のママに聞いた!実際どうだった?お産のときの医療処置【専門家監修】

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母と新生児。産院での出産出産後に生まれたばかりの赤ちゃんを抱きしめる若いお母さん。出産する女性。
NataliaDeriabina/gettyimages

お産をスムーズに進めるためや、ママと赤ちゃんの安全を確保するためなど、必要に応じて行われる医療処置。どんなとき、何のために行うのかを知っておくと、冷静に臨めます。

分娩前や分娩中にするかもしれない医療処置

導尿や点滴など、多くのママたちが受けた医療処置もあります。いざというときに動揺しないために、「自分も経験するかもしれない」と思って、処置の目的や方法を知っておきましょう。

※掲載データはたまひよインターネット調査(第1子が1才11カ月未満の方402人対象複数回答 2021年10月実施)

剃毛(ていもう)

「外陰部を清潔にするため」「会陰切開や縫合をしやすくするため」などの理由で、会陰のまわりの一部を剃ることも。また、帝王切開の場合は陰毛の上のほうをはさみなどで切ることがあります。ただ、剃ることによる感染リスクも考慮し、最近は行わない傾向にあります。

浣腸(かんちょう)

ずっと便秘だった場合、直腸に便がたまって産道を圧迫し、赤ちゃんが下りづらくなることがあります。そのため、浣腸することも。また、いきんだときに便が出ないように行うことも。絶対必要なものではないので、する・しないは、本人の意思が尊重されます。

点滴(てんてき)

お産の経過によっては、陣痛促進剤などの投与や輸血が必要になる場合があります。いざというとき、それらの処置を速やかに行えるように、血管を確保する目的で、お産の早い時期から点滴針を腕に刺しておくことがあります。投与する点滴の中身は目的によって変わります。

導尿(どうにょう)

ママは陣痛や無痛分娩の麻酔の影響で、尿意を感じにくくなります。しかし、膀胱に尿がたまっていると、赤ちゃんが下りづらくなったり、心音が聞き取りづらくなったりすることがあるので、導尿します。また、産後は子宮の収縮を促すために導尿することも。

お産を進めるために行う医療処置

お産は始まっているけれど、「子宮口がなかなか開かない」「子宮口がかたい」「陣痛が弱い」などの理由で、お産が停滞することがあります。また、破水したのに有効な陣痛が来ないこともあります。

お産を進めないとママや赤ちゃんのリスクが高くなる場合、必要な医療処置が行われます。

卵膜剥離(らんまくはくり)

子宮口がかたくてなかなか開かず、お産が停滞しそうなときに、卵膜を子宮壁からはがして刺激を与えることがあります。こうすることで、子宮頸管をやわらかくする効果が期待できます。また、37週以降の健診時、お産の始まりが遅くなりそうな人に行う場合もあります。

子宮口を広げる処置

子宮口がなかなか開かないときに、子宮口から「ラミナリア」「ミニメトロ」などの器具を挿入し、内側から圧力をかけて開くように促すことがあります。また、子宮頸管をやわらかくするための薬を使う場合もあります。

●ラミナリア…スティック状の器具。子宮口に挿入すると、腟分泌物などの水分を吸収して少しずつ膨張します。「ラミセル」「ダイラパン」など、材質やメーカーによって名称が異なります。

●ミニメトロ…しぼんだ風船のような器具を子宮口に挿入し、滅菌した水を注射器で注入してふくらませます。「メトロイリーゼ」「ネオメトロ」などもあり、これらを総称して「バルーン」と呼ぶことも。

●プロウペス…子宮頸管をやわらかくする薬。腟の奥に数時間置いて効き目を待ちます。

陣痛誘発剤・陣痛促進剤

陣痛誘発剤も陣痛促進剤も同じ薬です。破水したのに陣痛が来ないときなど、陣痛を起こすために使うときは「誘発剤」、分娩につながる陣痛がなかなか来なくてお産が長引き、母子が危険な状態になるのを防ぐために使うときは「促進剤」と呼びます。

人工破膜(じんこうはまく)

赤ちゃんと羊水を包んでいる卵膜を破り、人為的に破水を起こす処置です。破水すると赤ちゃんの頭が下がって子宮口を刺激し、陣痛も強くなります。そのため、子宮口が全開大になったのに有効な陣痛が来ないときに、医師が指や医療用のはさみで破膜します。


監修/芥川 修先生 取材・文/栗本和佳子、たまごクラブ編集部

点滴や導尿、子宮口を広げるなどの医療処置は、安産のために行うものです。どんな効果が期待できるかを知っておけば、いざというときにも、安心して処置を受けることができますね。


参考/『たまごクラブ』2022年2月号「初めてママの安産パーフェクトガイド」

※掲載している情報は2022年1月現在のものです。

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