お笑いタレントキンタロー。さんの予定帝王切開で2人目出産 コロナ禍出産対策は医者を夫に見立てて妄想出産?!
2020年1月に長女、2021年12月に二女を出産したキンタロー。さん。妊娠中は、もともとの心配性に拍車がかかって大変だったそう。そんなキンタロー。さんの出産の様子を聞きました。
赤ちゃんがおなかから出てきた瞬間、「オギャ―」という雄たけびに感動
帝王切開を経験すると、次も帝王切開になるケースが多いようで、1人目が帝王切開だった私も、2人目の産院に通い始めた時点で“帝王切開”と決まりました。
第一子の出産時は、予定日が近くなっても子宮口が全く開かず、主治医がレントゲン撮影したところ、赤ちゃんの頭が大きいことと、私の骨盤が見立てより小さかったことから、自然分娩は難しいと診断。でもその後、出術日前に破水してしまい緊急帝王切開になりました。
2人目のときの手術の前日は、手術が怖いという気持ちと、やはり自然分娩で産みたかったな…という気持ちとでモヤモヤしましたが、こればっかりは赤ちゃんと母体の健康が第一なので、しかたがないと自分に言い聞かせました。
切開中はまるで大規模工事! 取り出された直後は感動の涙
夫との面会は、新型コロナ対策のため、出産直後の3時間のみ。ただ、予定帝王切開で日時が決まっていたので、夫は仕事の都合がつきやすかったようでした。
手術直前、麻酔処置を行い、いよいよ切開に。帝王切開の最中は、自分のおなかの中で大規模工事が行われているような感覚でした。麻酔が入っていても、触られている感覚が残るため、赤ちゃんが取り出されるときは、ギュイーーンと3人がかりぐらいで押されているような感触!「うおおおお」と思っているうちに、びよーーんと赤ちゃんが取り出されて、「オギャ―ッ」と、わが子が人生初の雄たけびをあげているのが聞こえました。
「この子は約10カ月の間、おなかの中で育ってきたんだ…本当に赤ちゃんがいたんだ…」。不安で不安で毎日ちゃんと育っているか、心音を確認しながら生活してきたことを思い出し、涙があふれ出ました。
帝王切開の出産を迎える人へ、キンタロー。さんからのメッセージ
帝王切開は手術なので、たいへん恐怖&心配&不安に感じている方がたくさんいらっしゃると思います。私も緊張しすぎて心臓が口から飛び出そうでした。でも、手術室に入れば、ベテランの手術アベンジャーズたちが助けてくれます。彼らに身をゆだねてください。
今はまだコロナ禍で、配偶者の立ち合いもできないところがほとんど。ましてや帝王切開での立ち合いはさらに厳しい状況。私は勝手にアベンジャーズの先生方の誰かしらを夫に見立て、夫が立ち合いしてくれていると妄想して挑みました。
不安いっぱいかと思いますが、それを乗り越えれば、会いたかったあなたのいとしい人に巡り会えます! 頑張ってくださいね! 一人じゃない! パワーー!
取材・文/たまごクラブ編集部
帝王切開での出産が決まって不安になっているママも多いのではないでしょうか? でも、今や日本でも約5人に1人は帝王切開での出産です。仲間はたくさんいます。先輩ママであるキンタロー。さんのリアルな体験談と、愛とパワーあふれる言葉から勇気をもらえそうですね。
参考/『後期のたまごクラブ』2022年春号出産ドキュメント特集「コロナ禍出産“赤ちゃんに会えた日”ドキュメント」
※掲載している情報は2022年4月現在のものです。
『後期のたまごクラブ』2022年春号には、出産ドキュメント特集「コロナ禍出産“赤ちゃんに会えた日”ドキュメント」があります。この特集の中には、キンタロー。さんと同じく、コロナ禍で帝王切開したママの出産ドキュメントがあります。チェックしてみてくださいね。
キンタロー。
PROFILE
1981年生まれ。社交ダンス講師などを経て、2011年お笑いタレントに転身。一人コントやものまねなどで人気に。2015年に結婚。2020年1月に長女(ちびキンちゃん)、2021年12月に次女(ミニキンちゃん)を出産。