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「出産」と「妊娠中のマイナートラブル」どっちが辛い?結果は意外にも…。

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●写真はイメージです 写真提供/ピクスタ

「たまひよ」アプリユーザーに「妊娠中のつわりなどのマイナートラブルと出産、どちらが辛かったですか?」と、質問。1位は「マイナートラブル」という、意外な結果となりました。

Q:つわりなどのマイナートラブルと出産、どちらが辛かったですか?

つわりなどのマイナートラブル 36.8%
出産 32.9%
どちらも同じレベルで辛かった 21.3%
その他 9%


1位は「つわりなどのマイナートラブル」36.8%。となりました。僅差ではありますが、「出産」32.9%を抑えたことに、驚く方もいるかと思います。コメントを読み解くと、その理由がわかってきました。

「終わりがみえない」「1つや2つじゃない」のがしんどいマイナートラブル

「マイナートラブルが1つ2つでなく複数ありすぎて…」(ぷりん)

「マイナートラブルは、生まれるまで本当にいろいろあってメンタルやられました。出産は、生まれる直前1時間30分くらいは叫ばないとやってられないほど痛かったし辛かったけど、それまではご飯を食べられちゃうくらい余裕でした」(ココ)

「毎日吐きまくり。電車なんて10分も乗っていられなかった。つわりが始まる頃にすぐ退職したけれど、仕事は絶対に続けられなかった。共働きが当たり前なんて、世間の幻想だと思うほどしんどかった」(PUIPUI)

「重症妊娠悪阻で2ヶ月毎日吐き通し10kg痩せました。出産は帝王切開だったので術後の痛みはありましたが、ピークは数日でした。つわりの日々に比べれば、終わりが早いだけマシ」(はるまま)

「つわりよりも、臨月の頻尿と不眠と呼吸ができないような苦しさが忘れられない」(あーと)

「“こむら返り”が、とてつもなく苦痛でした。妊娠後期はほぼ毎晩、毎朝。予防しようがなく、ただただ痛みに耐えるのみ。本当に辛かった」(りぃ)

出産よりもマイナートラブルを選んだ理由として

「出産は、今から子どもと会えるっていう気持ちが大きくて、痛みにも耐えられました。いつ終わりを迎えるかわからないつわりと闘う方が、何倍も辛かったです」(うちゃまる)

という声が多くありました。なかには

「陣痛が来て嬉しかった」(にこちゃん)

という声も。陣痛のしんどさよりも、マイナートラブル卒業の喜びが勝るようです。

マイナートラブルがほぼなかったから⁉出産を選んだママのコメント

「37時間にも及ぶ出産で、丸3日くらい痛みと戦い、全然寝られなかった」(N)
「4日間の陣痛は辛かった」(あーちゃん)

「こんなに痛いとは思わなかった。途中で意識が飛びかけてしまい、酸素マスクをされて赤ちゃんは鉗子で引っ張り出してもらった」(うみママ)

と、出産の過酷さを語るママもいましたが、多くは

「つわりがほぼなかったので」(蝸牛)
「幸いつわりはさほど酷くなく、マイナートラブルも少なかったため」(はる)

として、「マイナートラブルが少なかった」という声も多く寄せられました。

「出産って本当に最後までわからないのよ」その他エピソード

「つわりなどマイナートラブルはなく、分娩も順調に進み出産。ところが胎盤が出ず、いつも穏やかな先生が焦り出しました。おなかを押され、エコーで胎盤を確認されつつ、手を突っ込まれて剥がされて出血は1リットル超え!鉄剤の点滴をされ、尿の管を入れられ、心電図とかにも繋がれて、ストレッチャーで運ばれました」(あいーだ)

「スムーズに分娩し、予想より痛くなかったなぁと思っていた矢先…癒着胎盤で自然に胎盤がでてこない。医師が肘まで腕を入れて胎盤をはぎ取り、大量出血して会陰裂傷、頸管裂傷も起こして、その処置がお産よりもよっぽど痛かった(涙) 極めつけは分娩後2日で帰宅。海外だったので。ほんとしんどかった(笑)」(Chomusuke)

何が起こるのかわからないのが妊娠・出産です。これまでに数千人の母子のケアに携わられた助産師の濵脇文子先生に伺いました。

「あなどれないマイナートラブル。周りの理解も大切です」と、濵脇先生

ママたちの言う通り、出産は数時間~数日で終わります。お産に関して事前に学習しており、ある程度の覚悟はできていることも大きいのでしょう。しかしマイナートラブルは違います。

マイナートラブルとは妊娠による不快な症状で、代表的なのが「つわり」です。他にも皮膚のかゆみ、痔、肩こりや腰痛、坐骨神経痛、こむら返り、むくみなどなど、ホルモンバランスの変化の影響や体重増加による体型変化などが原因で、さまざまな症状があります。

マイナートラブルとはよく言ったもので、生死に係わるダメージはありません。
ところが“地味にしんどい”くせに、数ヶ月間と長期にわたるので日常生活に確実に影響を及ぼし、「いつまで続くの?」という終わりが見えない不安感は、じわじわと心身にダメージを与えていきます。

さらに周りから「妊娠しているなら仕方ないね」と軽く流されたり、「他の妊婦さんはここまでひどくないのに」という、イラ立ちが追い打ちをかけるのかもしれません。

つわりのメカニズムは、現代医学でも解明されていない

しんどいマイナートラブルとして、多くの方がつわりを挙げていますが、実はそのメカニズムは解明されていません。
ホルモンバランスの変化が有力説ですが、胎盤の形成時期なのでその影響か?など諸説あり、これだけ医学が進化しても謎多き部分となっています。

ただ言えることは、つわりをはじめ次々と起こるマイナートラブルは、「赤ちゃんが成長している証」ということです。

つわりが始まった=胎盤が順調に形成されているんだな、腰痛がでてきた=赤ちゃんが大きく成長したんだな、と、前向きにとらえることもできます。

とはいえ、体がしんどいときに無理は禁物。横になったり、周りにSOSを求めましょう。
赤ちゃんをおなかに宿すという女性ならではの幸せの特権をかみしめて、乗り越えて欲しいと思います。

濵脇文子(はまわき ふみこ)

PROFILE)
助産師・保健師・看護師。はぐふるアンバサダー。大阪大学大学院医学系研究科招聘准教授。産前産後ケアセンターヴィタリテハウス施設長。母と赤ちゃんの笑顔が大好きで数千人の母子のケアに携わります。産前産後ケアセンターの立ち上げに参加したり、民間企業での事業開発など多方面で活躍。自治体の講演や各種メディア執筆では、ひとりひとりのペースにあわせた母に寄り添う姿勢と、明るく軽快な語り口で人気を博します。

(取材・文/和兎 尊美、たまひよONLINE編集部)

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2025年1月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数155人)
※記事の内容は2025年3月の情報で、現在と異なる場合があります。

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