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妊娠中にマスターしたい!”腹式呼吸”を助産師がすすめる理由とは?

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深く呼吸ができているか、できていないかが、お産の進行に影響するって知っていましたか?
たくさん酸素を取り込むことが、ママの体に与えるメリットについてお伝えします。

腹式呼吸は、胸式呼吸の約3倍量の酸素を取り入れられる

まずは、胸式呼吸と腹式呼吸の違いを説明しましょう。
胸式呼吸は浅い呼吸です。楽に呼吸ができる反面、新鮮な酸素を取り込みにくく、肺でのガス交換も十分にできません。対して腹式呼吸は深い呼吸。1回の呼吸で出し入れできる空気の量が、胸式呼吸のなんと3倍とも言われます。少ない呼吸数でも多くの酸素を取り込めるので、肺や心臓への負担も減り、血圧も正常安定しやすくなります。お産は富士登山や格闘技にもたとえられるほど、体力を消耗します。少しでも、体力を温存するために、この腹式呼吸は有効なのです。
また、お産のときに腹式呼吸ができると、緊張がほぐれて痛みを上手に逃がせるほか、産道の力が抜けて赤ちゃんが通りやすくなります。また体力の消耗も少ないので、産後の回復も早くなるでしょう。
腹式呼吸のメリットは、お産のときだけにとどまりません。腹式呼吸は横隔膜を上下に大きく動かすため、内臓がマッサージされて、血流もUPします。つまり腹式呼吸ができるようになると代謝がよくなり、自然とやせ体質に! 妊娠中、産後の体重コントロールにも役立つわけです。

腹式呼吸ができるようになるには、練習が大事!

腹式呼吸のメリットをわかっていただけたと思いますが、「なぜ呼吸に練習が必要なの?」と思われるかもしれません。ストレス過多と言われている現代社会において、自覚はなくても、呼吸が浅い人がとても多いのです。また、お産のときは不安や緊張、痛みのせいで、いつもは無意識にしている呼吸が思いどおりにできず、パニックになったり過呼吸になったりするママも大勢います。そんなわけで、お産本番でしっかり腹式呼吸をするには、妊娠中から深い呼吸を練習して、体に覚えこませておく必要があるのです。ぜひ今日から、意識して深い呼吸をする時間をつくってみてください。

それでは、呼吸の練習方法を紹介しましょう。
まず、呼吸の練習をする前に、一度大きなため息をつき、体をリラックスさせます。これで、首と肩の筋肉がゆるみます。
そして、あぐらをかくか、いすに座り、軽く背中と腰を丸め、おなかに手を当てます。
“口からゆ~っくり7秒吐いて、鼻から3秒吸う”を繰り返して。
吸うときに、おなかが風船のようにふくらむのを意識しましょう。

いかがでしたか?
ママにとってうれしいメリットだらけの腹式呼吸。
ぜひ、日常に取り入れてくださいね。(文・たまごクラブ編集部)

監修:芥川バースクリニック 助産師 鳥越敦子さん

※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。

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