会陰切開より痛かったもの【妊娠なめてました日記#9】
こんにちは!ひよこエッグと申します。2015年3月に娘・ひなを出産しました。
「妊娠なめてました日記」では、わたしが初めて経験した妊娠・出産のことを書いていければと思っています。
第9話 会陰切開より痛かったもの
分娩室に連れて行かれ「やっと産める!!」と期待したものの、なかなか降りてこない赤ちゃん。待ち構えるは内診グリグリに会陰切開。果たして耐えられるのか…?!
長い長い陣痛を経て、やっと分娩室に入ることができました。
初めての分娩室。部屋にあるもの全てが怖く見え、ゾッとしましたが
「この陣痛が終わるなら、どんとこい!」と気合を入れて分娩台に乗りました。
分娩台に乗ると、まず剃毛をされます。
事前に、剃毛されるとは聞いていて
「他人にお股の毛を剃られるなんて気まずいなぁ」と思っていましたが、
実際は「はーい、剃りますねー」という感じでシャシャシャッと素早く剃ってくれたので全く恥ずかしくありませんでした。
まだ子宮口が開大では無かったため、陣痛が来るたびに先生が子宮をグリグリして広げるという処置が行われました。
もう、これが本当に辛くて辛くて…
ただでさえ発狂しそうな陣痛の最中に、手を突っ込んでグリグリですから、
もう声にならない悲鳴をあげていました。
あまりの痛さでパニックに陥り、呼吸がうまくできなくなりました。
すると、先生が急いで酸素マスクをあててくれました。
こんな状況でしたが、生まれて初めての酸素マスクに感動…
呼吸が落ち着き、数時間グリグリが続いたあと「破水させますねー」といって先生がハサミをいれました。生暖かい液体がつーっと出てきて、一気にお産が進みます。
今まで腰にあった痛みがお尻に移動して、「いきみたい」欲求が出てきました。
先生に「まだいきんじゃダメ!」と言われましたが、どうにもこうにも我慢できずにいきんでしまうと、
「切りますねー」といって先生がハサミを出しました。
出た!これが世にも恐ろしい会陰切開!!!!
陣痛や出産はもちろん怖かったけど、会陰切開には並並ならぬ恐怖を抱いておりました。
先輩ママは「全然痛くないよ」と言っていましたが、「麻酔なしでアソコを切られて大丈夫なハズないでしょ!」と思っていました。
「どうか切られずに済みますように…」と祈っていたのですが、
祈りも虚しく、切られることになりました。
「パチン!!!」
大きな音と同時に、ジュッと焼きごてに一瞬触れたような感覚が走りました。
本当に、痛くない!!全然痛くない!!
陣痛の痛みに全てがかき消されていきます。
ちなみにわたしは男性に陣痛の痛みを聞かれた際に、
「アソコをはさみでちょん切られても痛みを感じないレベルの痛さだよ」
とドヤ顔で伝えています。すごく伝わるのでオススメです。
無事に会陰切開も終わり、いきんでいいと許可が出ました。
陣痛に合わせて「うーんうーん」といきみましたが、なかなか出てきません。
いつまで続くんだろうと思ったそのとき、
助産師さんが急にお腹にダイブしてきました!!
そして、お腹をグッグッと押してきます。
勢いが激しすぎて、肋骨が折れるかと思いました。
会陰切開が終わりホッとしていましたが、会陰切開よりこちらの方がよっぽど痛かったです…
「目開いて、いきんでー!!」と先生に言われ思いっきりいきむと、
「ポンッ」と大きな音がして、数秒後、元気な産声が聞こえてきました。
カンガルーケアをしながら会陰縫合が始まりましたが、ちょっとチクチクする程度でさほど気になりませんでした。
十月十日待って、やっと会えた我が子。
喜びを噛み締めながらふと夫の方に顔をやると、
号泣していました。
後にも先にも、夫が泣いてるのを見るのは、このときが初めてでした。
喜びで泣いているのか恐怖心で泣いているのか分かりませんでしたが、
一生に一度しかない娘誕生の瞬間を一緒に見ることができて、本当に良かったと思っています。
産まれるまで、次から次へとやってくる痛みに「もう限界!今度こそもう無理」とずっと泣き言を言っていましたが、こんなわたしでも耐えることができました。
きっと、どんな痛みも乗りこえられるように出産ってできているんだと思います。
これから出産で、痛みに対してナーバスになっている方の励みになれば幸いです。
[ひよこエッグ]
都内在住のワーママ。
2015年3月産まれの娘と夫の3人家族。
子育ての記録をブログやインスタグラムで公開中
ブログ:ひよこエッグつうしん
インスタグラム:@hiyokoegg11