「張り止め薬」でツライ副作用の日々…からのスーパー安産 3時間!
5歳の男の子を育てるママライターのなつです。最初は順調に思えた、初めての妊娠。途中までは順調でしたが、試練は突然訪れました。それは息子の妊娠が中期〜後期にさしかかる7ヶ月頃のこと。おなかがギュウッと締め付けるように張って、痛みを感じるようになったのです。
不安なおなかの張りを感じていた7ヶ月めに言われた突然の宣告
おなかが張っている最中は痛いし不安でしたが、少しすると治るので、妊婦さんはみんなこんなものなんだろうと漠然と思いながら過ごしていました。
しかし定期健診の時、先生にそのことを伝えると「切迫早産」と診断されてしまったのです。それまでおなかの子どもの成長は順調で、食事の取り方なども問題なく、毎回妊婦健診で褒めてもらうほどでしたし、フルタイムの仕事や家事も普通にこなしていました。だから「切迫早産」という言葉を聞いてショックを受けました。
それまでのことを振り返って、「おなかが張ってカチカチに固くなる時、おなかの子に苦しい思いをさせていたのかもしれない」と思っては反省で落ち込む、そんな日々を過ごしていました。
診断後の生活。張り止め薬と「切迫早産」の時にやってはいけないこと
「切迫早産」と診断されたあと、病院から張り止めの薬を処方され、「アクティブに活動しすぎずなるべく安静にする」、「重い荷物は持たないようにする」、「おっぱいのマッサージをしてはいけない」など、生活面での指導を受けました。
とはいうものの、「なるべく安静に」と言われても現実は仕事もフルタイムだし、忙しい夫には家事も手伝ってもらえないし、どうすればいいのかと悩みました。しかしまずはおなかの子のことを優先して考えることが大切。
そこで、今まで疲れていても我慢して家事をしていたのをやめ、少し疲れたなと思ったらソファで横になったり、買い物も夫がいる休みの日に一緒に行ったり、生協の宅配を利用したりとおなかの子のためにも自分を大事にした生活を心がけました。
ツライい薬の副作用、仕事を続けることの難しさを実感
処方された張り止めの薬を服用し始めると、動悸、ほてり、吐き気、手の震えなど、かなりツライ副作用が出るようになりました。朝起きても体調が悪かったので、職場に遅刻してしまうこともしょっちゅうでした。
仕事中も体がほてって、心臓がドキドキしたり、手が震えてしまったりして仕事に集中できず、とてもツラかったです。
副作用がつらい日々でしたが、職場の人の気遣いに救われながらなんとか過ごすことができました。
他の妊婦さんと頑張った満月の夜。3時間のスーパー安産
生まれてもいい週数が近づいてくると、もう張り止めの薬を飲まなくていいようになりました。
切迫早産で早産ぎみだったということは、出産予定日よりきっと早く生まれちゃうのかもしれない!と思い、「今日もしかしたら?」と毎日ドキドキして過ごしていましたが、生まれてもいい週数を過ぎても全く何も起こらず、「なんだ〜全然生まれてこないじゃん!」とちょっと拍子抜け。
予定日まであと数日と迫ってきて、新しい月になりその日はブルームーンという特別な満月の日でした。「今日も生まれてこなかったなー」と思いながら、夜家で過ごしていたら突然破水しました。急いで病院に向かうと、満月の日は産気づく人が多いらしく、看護師さんや助産師さんが慌ただしく走り回っていました。
他の妊婦さんにかかりきりなのか、陣痛がツラくなっても、あまり様子を見に来てもらえなかったので寂しく不安でした。出産は痛く、疲れてフラフラになりましたが、「3時間のスーパー安産だったよ!」と看護師さんに言われ、他の人はもっと大変なんだ!と驚きました。無事に生まれてくれてほっとしました。
順調に思っていた妊娠生活がある日突然、緊張と不安の日々に変わった初産。おなかの張り止めの薬は本当にツラかったですが、小さめながら頑張って生まれてきてくれたことに感謝とすると同時に、妊娠をしたら無理をしてはいけないということをしみじみと感じました。
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[Natsu * プロフィール]
26歳で出産した、5歳の子どもをもつママライター。切迫早産で小さく生まれ、たくさん病気をした息子も今ではすっかり標準に追いつき、家族3人で賑やかな生活を送っています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。