【妊娠9ヶ月】ママの体と赤ちゃんの変化は?この時期にやることは?
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妊娠後期と呼ばれる妊娠9ヶ月(32週~35週)は、大きくなった子宮に圧迫され、胃のもたれやつわりのようなムカムカを感じることも。赤ちゃんはふっくらした顔、体つきになります。今回は妊娠9ヶ月の赤ちゃんとママの体の変化について、産婦人科医の小川隆吉先生に解説していただきました。
※ママの体の変化、赤ちゃんの様子には個人差があります。
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つわりのような胃のムカムカも
子宮がみぞおちのあたりまで上がってきます。胃が押し上げられて、つわりのようなムカムカを感じることも。
動悸や息切れを感じる場合も
心臓や肺にも負担がかかり、動悸や息切れに悩まされることもあります。
頻尿、尿もれが起こりがち
膀胱も圧迫されるため、頻尿や尿もれも起こりがちになります。
足のつりやむくみも起こりがち
足への負担がいっそう大きくなり、足のつけ根が痛んだり、つったりします。さらに、むくみやすくなります。
この時期やっておきたいこと
妊娠9ヶ月になったら、以下のことをやっておきましょう。
☑いつでも入院できるように必要なものをバッグに入れて準備
☑里帰り出産の人は、なるべく34週ごろまでに帰省を
☑赤ちゃんの名前候補を絞り込む
☑出生届など、産後必要な手続きについて確認
☑働いている人は、出産予定日前の6週間(多胎の場合は14週間)前から産前休業に
体調は、ココをチェック!
毎日の生活では、以下のポイントをチェックしてみましょう。
☑出血していない?
☑下腹部の痛み、張りはない?
☑貧血ぎみじゃない?
☑胎動は毎日感じる?
☑体重、増えすぎていない?
☑手足のむくみはない?
妊娠32週~35週:このころの赤ちゃんの変化は?
妊娠9ヶ月の赤ちゃんは、ふっくらした体に。肺の機能が完成します。さらに、以下のように変化します。
・皮下脂肪が増え、体つきがふっくらして、外見的には新生児とほとんど同じようになってきます。
・35週になると、肺の機能がほぼ完成に近づきます。
・赤ちゃんを保護する作用がある胎脂(皮膚からはがれた細胞や、皮脂腺からの分泌物が混じったもの)で全身を覆われています。
・髪の毛が長くなり、つめも伸びてきます。
・妊娠35週末で身長約47㎝、体重約2500gになります。
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妊娠9ヶ月は、大きくなった子宮で胃や心臓、肺が圧迫されて、節々に不快な症状が出てくることも。休憩や休息をうまくとりながら、体調のよい時には、いざというときいつでも入院できるよう準備を進めておきましょう。赤ちゃんの名前の候補もしぼっていくといいですね。(文・たまごクラブ編集部)
■監修:小川クリニック 院長 小川隆吉先生
1975年日本医科大学卒業。同大学産婦人科講師、都立築地産院産婦人科医長を経て、1995年より現職。セックスカウンセラーセラピスト協会会員、日本不妊学会会員。
■参考:たまひよブックス「いつでもどこでもHAPPY妊娠・出産ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)
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