産科医・北島米夫の「ニンプのお悩み相談室」授かり婚を親が認めてくれない
モヤモヤがスッキリ晴れる助言をくれる、と編集部員からも絶大な信頼を寄せられる北島米夫先生が、ニンプさんのお悩みをズバッと解決! 悩めるニンプさんに愛あるアドバイスをお届けします。
〈今回のお悩み〉授かり婚を親が認めてくれない
彼と1 年間の同居を経て、妊娠しました。先日、親に入籍と妊娠の報告をしたところ“順序が違う”と言われ、認めてもらえませんでした。このままでは赤ちゃんが、祖父母にかわいがってもらえない子になってしまって、かわいそうです。なんとか認めてもらえる方法はないでしょうか?(妊娠3 カ月のニンプより)
〈お答え〉授かり婚は喜ばしいこと。親の反対も今だけ
授かり婚だなんて、素晴らしいじゃないですか!
今の時代、子どもができないって悩んでる夫婦もたくさんいるんですから。取りあえず1人は確保できたんだから、ありがたいことですよ。親だって、妊娠中は「順序が違う」とかなんとか言ってても、孫の顔を見て、そのうち孫から「じいじ、ばあば」なんて呼ばれるようになったら、メロメロになるに決まっています。だから、なんにも心配することはありません。
ただね、節目節目にちゃんと礼儀を尽くすことは大事ですよ。お正月や、親の結婚記念日、誕生日などに、たとえ門前払いを食らっても、ちゃんと顔を出すんです。年賀状も出してくださいね。そうやって若い者がやるべきことをやっているうちに、親は自分たちの言動が恥ずかしくなってきます。それこそがチャンス。認めてもらう糸口になります。
両家を対等に、礼儀を尽くすべし
もちろん、夫婦どちらかの親だけに礼儀を尽くすっていうのではいけませんよ。両家は対等に扱うこと! じゃないと、ひがみの原因になりますから(笑)。そして赤ちゃんが生まれたら生まれたで、お食い初めや節句など、事あるごとに両家の親を招待するのです。そうすれば、親の財布のひもが、どんどんゆるみます。もうね、口ではなんと言ってても、本当は孫に何か買いたくてしょうがないんだから。
というわけでこの問題、何も深刻に考える必要はありません。時間が解決するし、最終的には孫の存在が解決してくれます。大事なのは、ただただ礼儀を尽くすことだけです。
〈先生から最後にひと言〉
親がいろいろ言うのは妊娠中の今だけ。
すぐに孫に夢中になるから心配ご無用!
北島先生の相談室は「たまごクラブ」で好評連載中。最新版は雑誌でチェックを!(イラスト・花くまゆうさく、文・たまごクラブ編集部)
■参考:『たまごクラブ』2018年9月号「連載 産科医・北島米夫のニンプのお悩み相談室」