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娠超初期に出血は、なぜ起きるの? 起きたらどうする?

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妊娠超初期は腟(ちつ)の粘膜に充血が起こりやすく、出血しやすい時期。心配いらない出血もあるのですが、トラブルの予兆として起こるケースもあり、ママ本人には判断がつきません。出血が見られたら、産院に連絡するのが基本です。どんな点に注意すべきか、東峯婦人クリニック院長の松峯寿美先生に聞きました!

関連:妊娠初期の気になる出血・おりものの原因と、対処法

妊娠超初期の出血はめずらしいことではありません

出血が見られたら、注意すべきポイントがあります。必ずしも、出血=流産とは限りませんが、もしも出血量が多かったり、鮮血が見られたりしたら、トラブルにつながる可能性も。まずは出血の量や色、回数、タイミングなどをチェック。産院に連絡する際に、医療スタッフに伝えましょう。

出血が見られたら、色・量・回数・タイミングなどをチェック

●出血の量
出血の量は医療スタッフが緊急性を判断するための重要な情報に。「下着にちょっぴりつく程度」「生理の2日目くらい」など、具体的に伝えるのがポイント。

●出血の色
今まさに出血したばかりの鮮やかな赤色なのか、おりものに血液が混じったようなピンク色なのか、それとも生理の終わりごろのような茶褐色なのか、ていねいに伝えることが肝心です。

●出血の状態
サラサラしている、粘りけがある、血のかたまりが混じっている、止まったり出たりを何度か繰り返している、どんどん量が増えているなど、出血の状態について詳しく伝えましょう。

●出血の回数や頻度
「早朝と、午前中に2回」とか、「トイレに起きたときに出血に気づいたけど、その後は止まった」など、回数と頻度も、心配な出血かどうかを医師が判断する際の目安の一つに。

●出血のタイミング
安静時なのか、排尿時または排便時の出血なのか、体を動かしているときなのかも忘れずに伝えましょう。医師が出血の原因を特定する際に役立ちます。

●そのほかの症状
出血とともにおなかの張り、痛みを伴ったり、おりものが多いなど、出血以外の症状を伴うときも、大事な情報になります。

まずは産院に連絡して、受診すべきかどうか相談を

心配いらない出血の場合もあるので、まずは気持ちを落ち着けて産院に連絡しましょう。その際、母子健康手帳を手元に用意して、出血の状態をできるだけ詳しく伝えてください。早急な受診が必要かどうか、自宅で安静にしながら様子を見ても大丈夫か、産院スタッフの指示を仰ぎましょう。

妊娠初期の出血 原因と対処法

KatarzynaBialasiewicz/gettyimages

妊娠超初期は子宮内膜や子宮頸管(しきゅうけいかん)が充血して出血しやすくなったり、切迫流産(せっぱくりゅうざん)や流産傾向など、さまざまな原因で出血することがあります。出血=流産ではなく、着床時出血や絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)のように、必ずしも妊娠経過に影響しない出血もあります。出血したらまずは受診して、赤ちゃんが元気かどうかチェックを受けましょう。
もしも、その出血がすぐに治まらなかったり、トラブルの予兆の可能性があるときは、医師が経過観察をしながら対応していきます。

出血の原因はさまざまです

<出血を起こす主な原因>
●着床時出血
受精卵が子宮内膜に潜り込んで着床する過程で起こる出血。本来の生理予定日に、生理初日のような茶褐色の出血が起こります。ほとんどの妊娠で起こっていて、通常は出血しても吸収されてしまうことがほとんどです。

●絨毛膜化血腫
受精卵が、胎盤の元になる絨毛組織を、子宮の内側に広げていく過程で起こる出血。子宮壁の血管が破れて出血し、絨毛膜と子宮内膜の間に血のかたまりができている状態です。通常は子宮内で吸収されてしまいますが、出血量か多いと茶褐色の出血が腟から排出されます。

●切迫流産
切迫流産の出血量には個人差があります。出血が見られても、赤ちゃんの心拍が確認できれば、妊娠を継続できる可能性が高いので心配いりません。

●流産
流産と診断されるのは、妊娠6~7週以降に赤ちゃんの心拍が確認できないケース、または、いったん確認された心拍が見えなくなってしまったケースです。多めの出血や徐々に増えていく出血のケースもあれば、症状がほとんどないまま進行するケースもあります。妊娠12週未満の流産は全妊娠の15%程度の割合で起こり、そのほとんどは染色体異常が原因です。

医師が診断するときのポイントは?

緊急性があるかどうかは、出血量のほか、どこから出血しているかがポイントになります。通常、医師は超音波検査や内診などで出血部位を確認します。妊婦さん自身も、出血量が多い、鮮血が見られる、出血がダラダラと続くという場合は緊急性が高いと考えてください。
一方、少量の茶褐色の出血の場合は、出血してから時間が経過していることが多いため、基本的には心配いりません。ただし、途中から色が赤くなるなど、出血の状態が変化したときは要注意。早めの受診が必要です。

治療法は?

●着床時出血の場合
妊娠経過に影響する出血ではないため、何もする必要はありません。出血が治まっていくのを待ちます。

●絨毛膜下血腫の場合
超音波検査の際、血液がたまっている個所が、子宮の卵膜下に黒いスペースとして見えます。まれに血腫が大きくなると流産につながる可能性もあるため、医師が大きさをチェックして、自宅で安静に過ごすように指示されます。切迫流産の症状の一つと考えられていますが、妊娠経過が順調なら特別な治療はしません。胎盤が完成する16週ごろには治まってきます。

●切迫流産の場合
妊娠12週以前の切迫流産は安静を保つしかありません。妊娠を継続させるためにも1~2週間ほど自宅で安静に過ごすよう、医師から指示されます。もしも出血量が多く、下腹部痛を伴う場合は入院安静を指示されるケースも。

●流産の場合
流産と診断されたら、すでに赤ちゃんの心臓が止まっている状態。子宮内容物が完全に出てしまった場合には手術を行う必要はありませんが、内容物の一部が残っていると、次の妊娠に影響する場合が。流産後は子宮内容物をきれいに取り除く手術を行うケースが多いでしょう。

その後はどうなるの?

出血が見られても赤ちゃんが元気で、出血が治まってしまえば心配いりません。あとは出産予定日まで妊娠経過を見守っていきます。
ただし、流産と診断された場合は残念ながら食い止めることができません。流産は全妊娠の15%に起こります。染色体異常が原因で、流産するのはいわば自然淘汰(とうた)ともいえるのです。ママが動き過ぎたから起こるわけではなく、だれのせいでもないのです。次の妊娠に備えて、どうかストレスフリーを心がけて過ごしてください。

妊娠超初期の出血 こんな場合は?Q&A

metamorworks/gettyimages

出血の色や量、状態には個人差もあり、ケース・バイ・ケースです。「こんなときは、どうしたらいいの?」と、ママたちから寄せられた質問に、松峯先生が答えてくれました。

Q 生理2日目のような大量出血がありました

A 妊娠11週以前に突然大量の出血が見られた場合は、流産の可能性があります。産院に連絡して出血量を伝えて、すぐに受診してください。診察を受けて、子宮内容物が完全に出てしまったという場合は、とくに処置を行う必要はありません。しかし、内容物の一部が子宮内に残ったままだと次の妊娠に影響するため、流産手術が必要になります。

Q 生理1日目のような少量出血が続いています

A 生理1日目のような少量出血の場合は、絨毛膜下血腫による出血かもしれません。医師から自宅安静が指示されるでしょう。少量の出血が茶色に変わるようであれば、心配しなくても大丈夫です。ただし、出血量がどんどん増えていったり、鮮血が見られるときは、自宅で様子を見ないで早めに受診しましょう。

Q 生理の終わりのような茶色い出血が続いています

A 鮮血ではなく、茶色い出血が見られる場合は、子宮内にたまった古い血液が排出されているということ。着床時出血か絨毛膜下血腫による出血かもしれません。出血が治まれば、自宅で安静にして様子を見てもいいでしょう。ただし、出血がダラダラ続いたり、出血の色が茶色から鮮やかな赤に変化した場合は、すぐ産院を受診してください。

Q おりものがピンク色で、血が混じっている状態が続いています

A ピンクのおりものは、子宮頸管が充血しやすい妊娠超初期によく見られる症状です。着床時出血や絨毛膜下血腫の可能性もあります。一時的なものなら様子を見てもいいですが、おりものの量が多かったり、ダラダラと続く場合は、念のため産院に連絡を。

Q レバーのような血のかたまりが出ました

A生理2日目の出血と同様に、流産を起こしている可能性があります。レバーのようなかたまりは子宮内容物が出てきてしまった可能性が大。産院に連絡して出血の状態を伝えて、すぐに受診してください。子宮内容物の一部が残っている場合は、流産手術が必要になります。

Q 排便時にふくと出血していますが、普段は大丈夫です

A これは排便時に腹圧をかけたときに起こる出血ですね。自宅安静が必要です。トイレットペーパーでふくときに少量の血液がつくことがあっても、すぐに治まるようなら、次の健診のときに医師に必ず伝えましょう。でも、再度出血が見られたときは、産院に連絡を。

Q にぶい腰痛があり、出血もしています

A 出血を伴う腰痛は子宮収縮の痛みかもしれません。痛みを伴う出血が起きているときは、進行流産(子宮内容物が外に出てきている状態)に移行する可能性があります。産院に連絡して、すぐに受診しください。

Q 性行為のあとに出血しましたが大丈夫でしょうか

A 妊娠中は腟内の粘膜が充血している状態。とくに子宮頸部はちょっとした刺激で出血が起こりやすい場所。セックスや内診による接触や摩擦などが刺激となって出血することがあるのです。すぐに治まるようなら問題ありません。安静にして様子を見ましょう。

妊娠超初期に出血を経験する人は少なくありません。もしもトイレで出血に気づいたときは、気持ちを落ち着けて、出血の量や色、状態をチェック。早急に受診すべきか、自宅で様子を見ても大丈夫か、まずは産院に連絡を。たとえ出血があっても、赤ちゃんの心拍が確認できれば、赤ちゃんが元気なサイン。心配しなくも大丈夫です。
(文/大石久恵、たまごクラブ編集部)

監修/松峯寿美先生(東峯婦人クリニック院長)

関連:緊急度・シーン別★妊娠中に出血したら、すぐにやること&産院に伝えること

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