産科医・北島米夫の「ニンプのお悩み相談室」妊娠中だけど全然、幸せじゃない
モヤモヤがスッキリ晴れる助言をくれる、と編集部員からも絶大な信頼を寄せられる北島米夫先生が、ニンプさんのお悩みをズバッと解決! 悩めるニンプさんに愛あるアドバイスをお届けします。
〈今回のお悩み〉妊娠中だけど、全然幸せじゃない…
妊娠判明の直後からつわりで苦しみ、終わったと思ったら切迫流産で自宅安静。そのため仕事も辞めました。今は普通の生活に戻 ったけれど、なぜか意味もなくイライラしたり、涙が出たりして、妊娠してから全然、幸せな気分になれません。ほかの妊婦さんはみんな幸せそうでまぶしいです。(妊娠6カ月のニンプより)
<お答え>家にじっと1人でいたら幸せにはなれない
この妊婦さんの気持ちが沈むのは、たぶん家に1人でいるからなんです。そもそも妊娠中は、ホルモンの変化 もあり、情緒不安定になってイライラしがち。赤ちゃんを守らなければならない責任感や、第1子の妊娠中なら、出産という未知の経験への不安もあるからです。それを証拠に、「よく眠れない」「感情的になって涙が出る」という妊婦さんは多いんです。
いくらほかの妊婦さんが幸せそうに見えても、みんなそれぞれに不安を抱えているはずです。その不安を1人で解決しようとしたら、暗くなって当然。人は、じっと1人きりで
いるときに、幸せな気持ちになれるものではありませんから。 まずは、一歩外に出てみることをおすすめします。友だちとおしゃべりでもすればストレス発散になるし、明るい友だちなら、気分を盛り上げてくれるでしょう。
ママ友をつくって交流しよう
妊娠経験のない友だちは気持ちをわかってくれないと思うなら、自治体が開催している母親学級に参加してみては? 近所の妊婦さんが集まるから、連絡先を交換しておけばその後の交流がしやすいし、産後も悩みを言い合える仲間になれます。
マタニティヨガやマタニティエアロビクス、スイミングに通うのもいいですね。週に1回でもそういった場で交流すると、悩みの解消にも、ストレスの発散にもなるでしょう。
ウォーキングがてら、小さな子どもが遊んでいるような公園に行くのもいいですよ。ママたちは妊婦さんを警戒しないから、中には話しかけてくれる人もいると思います。
〈先生から最後にひと言〉
1 人でいるとネガティブになる!
外に出かけて人と交流しよう
北島先生の相談室は「たまごクラブ」で好評連載中。最新版は雑誌でチェックを!(イラスト・花くまゆうさく、文・たまごクラブ編集部)
■参考:『たまごクラブ』2019年2月号「連載 産科医・北島米夫のニンプのお悩み相談室」