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不妊治療を経て妊娠。影響は?産科医・北島米夫悩み相談室

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不妊治療を経て妊娠。妊娠23週となり、流産の心配はなくなりましたが、今度は早産や生まれてからの影響が心配に…。モヤモヤがスッキリ晴れる助言をくれる、と妊婦雑誌「たまごクラブ」編集部員からも絶大な信頼を寄せられる北島米夫先生が、ニンプさんのお悩みをズバッと解決! 悩めるニンプさんに愛あるアドバイスをお届けします。

不妊治療を経て妊娠。影響は?

不妊治療で顕微授精(けんびじゅせい 体外受精の一つ)を経て妊娠しました。初期は流産が心配でしたが、現在23週になり、今度は早産や、生まれてからの影響が心配になってきました。「順調です」と言われていますが、健診のたびに超音波検査をするわけではないので、何かあったらどうしようと不安です。(妊娠6カ月のニンプより)

不妊治療による影響は 何もない

顕微授精だろうが何だろうが、妊娠したら、そこから先はすべて、自然妊娠の場合と同じと考えてOK!
 うちの産院にも、ひと月に何人も不妊治療で赤ちゃんを授かった妊婦さんが訪れますが、皆さん、無事に出産していますよ。
 流産や早産をせずに、赤ちゃんが元気に生まれてきてくれるだろうかと心配になるのは、どの妊婦さんも同じ。でも、おなかの中で、赤ちゃんが„コソッ“とでも動いていれば、心配する必要はなし。元気と考えていいでしょう。
 最近は健診のたびに超音波検査をする産院がほとんどですが、もし、超音波検査をしなかったとしても、必ず心音を確認して、赤ちゃんが元気かどうかは確かめています。この妊婦さんの場合も、健診で「順調です」と言われているわけですから、大丈夫。それでも心配なら、自宅で手軽に赤ちゃんの心音を聴ける„超音波ドップラー“の機械が、手に入れやすい価格で売っているので、使ってみるのもいいかもしれません。

健康的な生活を 積み重ねていくしかない

 どんな妊娠でも、心配事は尽きませんが、妊婦さんにできるのは、健康的な生活を送ること。それしかありません。栄養バランスのとれた食事をし、適度に体を動かして、無理
はしない。そうした日々の生活の積み重ねが、無事に元気な赤ちゃんを出産することへとつながります。繰り返しになりますが、不妊治療で妊娠しても、妊娠すれば、その先はすべて、自然妊娠と同じ。不妊治療による影響はいっさいありません。あとは、自分の健康状態だけ考えていれば大丈夫ですよ。

先生から最後にひと言


不妊治療で妊娠しても、
その先は自然妊娠と同じ!
心配せずに、
健康的な生活を心がけて

いかがでしたか? 北島先生の相談室は「たまごクラブ」で好評連載中です。
(文・たまごクラブ編集部 イラスト・花くまゆうさく)

監修/北島米夫先生

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