産科医・北島米夫の「ニンプのお悩み相談室」内診が苦手
モヤモヤがスッキリ晴れる助言をくれる、と編集部員からも絶大な信頼を寄せられる北島米夫先生が、ニンプさんのお悩みをズバッと解決! 悩めるニンプさんに愛あるアドバイスをお届けします。
〈今回のお悩み〉内診が苦手
妊娠して初めて経験した「内診」。毎回、痛くて苦手で、健診の日は朝からブルーになります。「体の力を抜いて」と言われても、何をどうすればいいのかわかりません。少し出血することもあります。出産するまで、毎回、内診をするものなのですか? どうしたら上手に受けられるか教えてください。(妊娠4ヶ月のニンプより)
〈お答え〉必ずしも、内診を受けなければ ならないわけではない
内診が苦手な人はいます。嫌なら、嫌だってはっきり言えばいいんですよ。産院にもよりますが、嫌だと言われれば内診はしません。
昔は超音波ってものがないから、子宮の大きさを確認したりするために指で内診しなければなりませんでしたが、今は超音波でポンッと計測できちゃう。超音波も、最初の6、7、8週は経腟でないと赤ちゃんが見えないので下から入れますが、それ以降はおなかの上からでも見えます。だから無理に内診なんかする必要ないんです。
ただ、先天的な異常がないか確かめる必要があるので、初回の内診は受けてください。内診のあとで少し出血することもありますが、普通のことなので心配いりません。
内診がラクになるコツをつかむと安心
まあ、いくら内診が苦手でも、赤ちゃんを産むときは、お産の進行具合を確かめるために内診をする必要があるので、妊娠中に慣れておいたほうがいいという考えもありますね。
内診が嫌な理由が、「何をされているのかわからなくて怖いから」というのなら、カーテンを開けてもらって、すべて見てるといいですよ。
あとはね、やはり体の力を抜くことです。痛いと思うから、体をかたくする。体をかたくするから、こちらも無理やり入れなきゃならなくなって、また痛くてかたくなる。いたちごっこになっちゃうんですよ。一回痛くないとわかれば、あとはリラックスできるので、まずは「痛くない」と思って受けてみてください。このとき、息を吐くようにすると、力が入るのを防ぐことができますよ。
〈先生から最後にひと言〉
初回とお産のとき以外は、内診を無理に受けなくてもいい。
ただし、慣れておくとお産のときにスムーズ
北島先生の相談室は「たまごクラブ」で好評連載中。最新版は雑誌でチェックを!(イラスト・花くまゆうさく、文・たまごクラブ編集部)
■参考:『たまごクラブ』2018年7月号「連載 産科医・北島米夫のニンプのお悩み相談室」