働く妊婦さんに知ってほしい「カード」って?ひよこエッグさんスペシャルインタビュー【妊娠・出産編】
娘・ひなちゃんの育児体験や日々の出来事をゆるっと&シュールに描いているひよこエッグさん。このたび「たまひよ」でのひよこエッグさんのWEB連載が100回目を超えました! 100回を記念して、妊娠・出産・育児に至るまでのこれまでのことを、ひよこエッグさんに振り返っていただきながらインタビューしました。
こちらの前編では、ひよこエッグさんが漫画を描き始めたきっかけや、妊娠・出産のエピソードをお聞きしました。
プロフィール /ひよこエッグ
2015年3月に長女のひなちゃんを出産・子育て中のワーママ。たまひよの連載では「妊娠なめてました日記」「子育てなめてました日記」で日々の出来事や、役に立ったことを漫画にしている。
娘のひなちゃん、不思議系の夫と3人暮らし
ひよこエッグさんファミリー
――ひよこエッグさんが子育てイラストを描き始めたきっかけを教えてください。
「SNSやブログで育児漫画を読むことが大好きで、自分も何か描いてみようと思い描き始めました!」
――妊娠が発覚したきっかけは?
「なんとなく“予感”がして、妊娠検査薬で調べたら陽性でした。なんとなくですが、体がだるかったり朝起きた時にスッキリしない感じはありました」
妊娠初期に悩まされた“においつわり”
妊娠中の仕事の不安を救った一枚のカード
――妊娠中、仕事をするうえで大変だったことはなんでしたか?
「体調面も大変でしたが、周囲の理解を得ることがむずかしかったです。
つわりや眠気でだるそうにしていると、『仕事中なんだからしっかりしなよ…』と言われたり……。おなかが大きくないと妊婦って感じがしないのかもしれませんが、おなかが膨らんでいない時期の方がつらかったりするんですよね。
私の場合、妊娠初期はふだんと同じように重い荷物を運んだり、終電ギリギリまで仕事したりしていました。ところがある日、トイレで出血していることに気づき、大慌てで病院に行ったら異常はなかったものの安静にするように言われました。
このとき医師から「母性健康管理指導事項連絡カード」というものをもらい、職場に提出したところ上司から『具体的に何に気をつければいいのか分からなかったので助かります。メンバーにも共有しておきますね』と言われ、臨月まで安心して働くことができました。もし同じように悩んでいる人がいたら知って欲しいです」
※母性健康管理指導事項連絡カード……仕事を持つ妊婦さんが、勤務時間の短縮、時差通勤などが必要であると主治医に指導されたとき、その内容を事業主に的確に伝えることを目的に作られたカードです。
出血に気づき、慌てて病院へ!
つわり後は体重15キロ増加!出産にも影響
――妊娠時および出産時に大変だったことはなんですか?
「つわりが終わってから、食べることが楽しくなってしまい、すごく体重が増えてしまいました。結果、出産時になかなか赤ちゃんが出てこれなくて、痛いし先生に怒られるし大変な思いをしました」
妊娠5ヶ月頃、つわりから解放!
産道のお肉が邪魔してお産が進まず…
「1人で赤ちゃんを守らなきゃ」 24時間監視体制に?!
――初めての育児で一番はじめにぶつかった壁はなんでしたか?
「私の場合は『私が寝ている間に、赤ちゃんの息が止まってしまったらどうしよう』という考えが頭から離れず、ほぼ寝ないで監視状態が続きました。
産婦人科に入院していたときは、夜間は助産師さんが預かってくれたし、何かあったらすぐに助けてもらえるという安心感があったのですが、退院後は私一人でお世話だったのですごく不安でした。夫は夜勤で夜何かあっても頼れる人がいない。『私がうたた寝している間に息が止まってしまったらどうしよう……』そんな考えで頭がいっぱいになってしまい、半分ノイローゼでした。
『赤ちゃんが寝ているときに体を休めないと』と家族にも言われたのですが、『何かあったら一生後悔するから!』と泣き喚き聞き入れませんでした。
首が座ったころから情緒が落ち着いてきて、やっと眠れるようになりました」
赤ちゃんから片時も離れられない!
――出産時、用意しておいてよかったものはなんですか?
「ベビーモニターです。やはりずっとベビーベッドに張り付いて赤ちゃんのようすを確認するわけにもいかないので、疲れたときは横になりながらモニターを確認できてとても便利で助かりました!」
ベビーモニターが救世主!
妊娠初期は仕事に悩まされ、妊娠中期からは体重増加に悩まされたひよこエッグさん。とくに初めての妊娠って悩みが次から次へと出てきて尽きませんよね!また産後はホルモンバランスが崩れやすく、神経質になってしまうのも産後あるあるです。できる限り周囲の人や道具に頼って乗り切りたいですね。
育児編ではその後のひなちゃんの育児や、夫さんとの関係についてお話しを聞きました。お楽しみに!(文・清川優美)