将来の歯並びに影響も!1歳・2歳の子どもが特にむし歯になりやすい3つの理由
1歳・2歳の「イヤイヤ3大お悩み」の1つといわれるのが歯磨きです。しかし「嫌がるからしかたがない」と先延ばしにして、万一、むし歯になると将来の歯並びに影響する可能性も。 子どもが嫌がらず、仕上げ磨きをスムーズにできる方法を考えてみませんか。
「舌でブロックして、歯ブラシを阻止!」1歳・2歳歯磨きタイムの実態
「うちの子、歯磨きをさせてくれなくて…」と悩んでいるママやパパは多いもの。1歳の子をもつママからは、次のような声も聞かれます。
●歯磨きをしようとすると、必ず舌でガードして、歯ブラシを受け付けません。むし歯になると困るので、ガーゼを指に巻いて磨いていますがかむので痛くて!
●前歯が上下4本ずつ生えています。歯磨きを嫌がるので、歯ブラシを何本か用意して子どもに選ばせたり、食後にこだわらず、機嫌のいいときに磨くなど工夫しているのですが効果なし! しかたないので、今は食後にうがいをさせています。
こうしたケースはとても多いのですが、1歳・2歳は、実はむし歯になりやすい時期。そのため注意が必要です。
1歳・2歳がむし歯になりやすい3つの理由とは!?
1歳・2歳がむし歯になりやすいのには、幼児特有の理由があります。乳歯がひどいむし歯になると、通常よりも早い段階で歯が抜けてしまうことで、歯並びに影響することもあります。
【理由1】 歯の本数が増えてきて、 むし歯菌が定着しやすくなる
むし歯の原因となるミュータンス菌は、歯に付着して定着します。1歳・2歳は、歯の本数が増えてくる時期なので、ミュータンス菌が定着しやすくなります。
【理由2】ジュースやおかしで糖分をとるようになる
1歳・2歳になると大人と同じようなものが食べられるようになり、食習慣が変わります。とくにジュースやおかし、アイスクリームなど糖分が多いものは注意が必要です。
【理由3】歯磨きを嫌がる
上記のようにむし歯になりやすい条件はそろっているのに、歯磨きを嫌がるのも大きな理由です。またせっかく歯を磨いても、その後またむし歯の原因になるものを口にする習慣がある子も。
仕上げ磨きをスムーズに進める3つのポイント
仕上げ磨きをスムーズに進めるには「ごろんとあお向けになる」「口を開ける」ことが、まずは大切です。次のポイントを意識してかかわってみましょう。
【Point1】あお向け姿勢を嫌がるときは、遊びの要素を取り入れる
子どもが歯磨きを嫌がると、つい力ずくで体をおさえたりしがちですが、無理やりするのは逆効果! 恐怖感を覚えて、ますます歯磨き嫌いになります。そのため遊びの要素を取り入れて楽しく進めて。あお向けを嫌がる子は、鏡を使ってあお向けになったときの顔を見せてあげるなどの工夫してみましょう。
【Point2】歯磨き絵本を見せて、口を開けることに慣れさせる
口を開けてくれないときは、歯磨きをテーマにした絵本などを見せてみて。1歳・2歳はまねっこが好きな時期なので、ページをめくると口を開けるしかけ絵本などを使うと、まねして口を開けやすくなります。
【Point3】楽しい雰囲気で、歯磨き習慣を作る
歯磨きは、毎日行うことが大切! ママやパパが「歯磨きをしよう」と声をかけても習慣化しないときは、パペットなどを使って楽しい雰囲気で誘ってみて。
歯磨き習慣は1歳・2歳で定着させることが大切!「嫌がるから…」といって先送りにすると、2歳の本格的イヤイヤ期で、さらにお手上げ状態になることもあります。そのため今から「仕上げ磨きをスムーズに進める3つのポイント」を意識してかかわってみてください。
取材・文/麻生珠恵
取材協力/こどもちゃれんじ
※文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿からの抜粋です