山田ローラが教えるアメリカ式の離乳食、ハワイのソウルフード‟ポイ”ってなに?
ラグビー選手の妻でママである山田ローラさんは、アメリカと日本の育児の違いにとまどいながらも3人の子育てに奮闘中。今回は、第3子・女の子の離乳食スタートのお話です。
ライスシリアルに母乳を加えて混ぜたら離乳食のできあがり
現在次女は離乳初期の真っただ中。双子のときにどうしていたかなど、もうすっかり忘れてしまっていたので、離乳食をスタートするにあたり事前にたくさんのリサーチをしました。日本の場合は通常10倍がゆから始まり、少しずつ裏ごしやペースト状の食材を与えていきます。
アメリカの場合ですと、10倍がゆの代わりにライスシリアルや赤ちゃん用のオートミールを母乳やミルクで薄めたものからスタートする家庭が多いです。粉末タイプなので始めはサラサラの状態になるまで水分をたし、赤ちゃんが慣れて来たら少しずつ水分を減らしていきます。
わが家もライスシリアルとオートミールから始めました。次女も順調に食べることに慣れ、次は何を食べさせてみよう・・・とここからが悩みの種です。
アメリカでは「アボカド」が野菜スタートのおすすめ食材。便秘対策にも
野菜がいいのか、フルーツがいいのか。先に甘いものを食べさせちゃうと後に野菜嫌いにならないのか?など悩む親御さんも多いかと思います。私も同様、検索魔となり正しい順番は何なのかとひたすら調べつくしていました。でも実際は順序はあまり関係ないようで、りんごのペーストからスタートした双子も野菜大好きです!
アメリカでおすすめされた食材であまり日本ではまだなじみがないのがアボカドです。ビタミンや良質な脂肪分が含まれていて、赤ちゃんが食べやすいまろやかな味となめらかな食感。食物繊維もたっぷりなので、便秘気味のベビーにもいいのだとか。
調理法もとくに難しくなく、実をフォークやスプーンでつぶすだけ。加熱も必要なく、忙しいママたちの大の味方! 母乳やミルクで食べやすくなるまで薄めることも推奨されています。(もはやどの食材も母乳やミルクで薄めるアメリカ。笑)
次女も母乳と一緒に混ぜたふんわりアボカドがかなりお気に入りの様子。私がスプーンであげるペースが遅いのか、いつもお皿に手を伸ばして興奮気味にがっついています。
栄養のよさと食べやすさで赤ちゃんの初めての食材としてもおすすめされているアボカドですが、日本だとまだあまり紹介されていないみたいです。調べても離乳中期から後期で登場する場合が多いです。
ハワイのソウルフード‟ポイ”も、なめらかでおすすめ
双子が大好きなアボカドのほかに日本ではあまりなじみのない離乳食が‟ポイ”です。ハワイのスーパーでよく見かける‟ポイ”はタロイモを蒸してつぶしたもので、鉄分とカルシウムが豊富なヘルシー食材です。もともとなめらかな上に母乳やミルクで簡単に薄められるので、赤ちゃんにとっての初めての離乳食としてよく利用されています。大人からすると少し不思議な味ですが、双子が赤ちゃんのときは喜んで食べていました。そのままでも食べられる‟ポイ”はスムージーにしたりパンケーキにしたりと広く活用できるので、家庭にあるとうれしい健康食品です。
離乳食は赤ちゃんにとっての食育の始まりなので、ナーバスになるのは仕方がないことです。
そんな中で色んな国の離乳食食材を調べ試していくうちに、最初の食材として食べさせることに正解はないとわかりました。私としては子どもにさまざまな食材をバランスよく、そしてアレルギーに気をつけながら食べてもらえたらいいなと日々思っています。
文/山田ローラ 構成/ひよこクラブ編集部
山田ローラ
Profile
タレント・コラムニスト。1988年9月23日生まれ。アメリカ・アイオワ州出身の日米ハーフ。アメリカで大学を卒業後、日本でモデルデビュー。2015年3月にラグビー選手の山田章仁さんと結婚、2016年9月に男女の双子を出産。2020年9月に次女をハワイで出産。