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山田ローラ第3子出産時に実感、アメリカでは「胎盤食」はもはやポピュラー!?

更新

ラグビー選手の妻でママである山田ローラさんは、3人の子育てに奮闘中。日本とハワイを行き来する生活を送っています。今回は、第3子の女の子をハワイの産院で出産した時の「日米のギャップ」を感じたエピソードです。

アメリカではセレブたちの発信により「胎盤食Placentophagy」」が知られるように

アメリカでは近年、キム・カーダシアンやクリッシー・テイゲンなどのセレブたちによってPlacentophagy (胎盤食)がポピュラーになってきているようです。

胎盤食とは、出産後に赤ちゃんを十月十日(とつきとおか)サポートしてくれた胎盤を破棄せずに、そのまま持ち帰り消費することを言います。

食べ方としてはスムージーにしたり、焼いて調理したりとさまざまですが、1番流通しているのが粉末状にしたカプセルを定期的に摂取する方法です。

胎盤食により、産後うつになりにくい、などの説はあるものの・・・

大々的に、しっかりと研究されていることではなく、胎盤を摂取することによって母体がどんな利益を得るのか、というような医学的根拠はまだありません。
しかし、胎盤食をすすめる方の言い分としては、産後うつになりにくくなる、妊娠・出産で不足した鉄分を補える、母乳の出がよくなるなどの説はいろいろいわれています。
ただしカプセル状にしても殺菌加工をしてないことが多いため、細菌が母乳に混入し赤ちゃんがGBS(B群レンサ球菌感染症)にかかってしまった例もあるようなので、アメリカのCDCでは胎盤食はすすめられてはいません。

帝王切開時に、「胎盤持って帰る?」と聞かれてビックリ

医学的根拠がないこの胎盤食。SNSを通じて私もよく見かけていましたが、リスクがある上に食べる勇気もないため「ひゃ〜!食べてる人すごいな〜」と珍しい物を見ているような意識でいました。私のまわりには実際に食べた人もいないし、なんだか違う世界の話だなとふんわりとしか考えていませんでした。

そして2020年9月末に第3子をハワイで出産。予定帝王切開だったため淡々と手術の準備が行われてる中で看護師さんから
「さあて、胎盤持って帰るの?」
いやいや、そんなサラッと聞かないでー!(笑)

むしろ胎盤食ってそんなに流行ってるの?!ビックリしたまま言葉を返せずにいたら、再び看護師が
「あなたのリアクションからすると事前予約してなさそうだから、気にしないで!」

待ってー!またサラッと自己完結しないでー!

どうやら胎盤を持ち帰るためには事前に担当医師に伝えた上で胎盤を加工してくれる業者に予約をしておくことが必須なそうです。なるほど・・・、ハワイでは当たり前のように妊婦に聞くのかな?
でも帝王切開という、すでにド緊張している状況での不意打ちな質問はやめてもらいたかったです。

胎盤と木の苗を一緒に植えて、子どもの成長を見守る風習がある国も

退院後も気になってしまった出産後の胎盤事情。病院で持ち帰るかどうか聞かれるほど流通しているものなのか、と調べてみました。

胎盤食のほかにも帝王切開の傷や授乳中の乳首の傷などに効果的と見られるプラセンタクリームに加工。医学のために寄付。ジュエリーに加工。他国では土に埋める儀式などがあったり、しました。

「胎盤と木の苗を一緒に植えて、子どもと木が共に育つ」のアイデアは私もやりたかったので、産後に発見したことが少し悔しいです。

さまざまな使い道がある胎盤ですが、日本では果たしてどうなのか?
気になっていたので日本在住のママ友に聞くと胎盤を持ち帰ったママはまわりにはおらず、やっぱりまだ少し珍しいとのこと。日本で胎盤は感染性廃棄物になるため、病院によっても規則が違うみたいです。

やはり私にとってはまだ未知の世界です。

文/山田ローラ 構成/ひよこクラブ編集部

山田ローラ
Profile
タレント・コラムニスト。1988年9月23日生まれ。アメリカ・アイオワ州出身の日米ハーフ。アメリカで大学を卒業後、日本でモデルデビュー。2015年3月にラグビー選手の山田章仁さんと結婚、2016年9月に男女の双子を出産。2020年9月に次女をハワイで出産。

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