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コロナ禍の今だから、家事シェアが必要。シェアを伝える時に大切な心得とは【専門家】

自宅でアジアの家族料理
※写真はイメージです
kokoroyuki/gettyimages

新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が増えるなど、私たちの生活スタイルが変わってきています。変化が多いなか、実はママの家事負担が増えている家庭が多いようです。本来は、ママもパパも平等に家事をしてもいいはず。でも、そう上手くいかないことも。家事シェアを成功させるコツやママの心構えを、夫婦での家事シェアを提案している家事研究家の佐光紀子さんに聞きました。

生活スタイルの変化により、ママの家事負担は増えている。今こそ家事シェアを

2020年1月以降、パパの在宅勤務が増えたり、フルリモートになったりした家庭も多いでしょう。通勤時間がかからなくなったなどのメリットがある一方で、ママが有職か、現在産休・育休中か、専業主婦かなどでの違いがあっても、食事を3食きちんと作らないといけなくなるなど、ママの負担も増えているといわれています。

「仕事の内容によって、ママは出勤、パパは在宅勤務というスタイルになり、パパのほうが時間の融通が利く家庭でも、子どもの保育園の送り迎えはママ担当のままということもあるようです。また、パパが在宅・ママが専業主婦で、パパがリモート会議中は子どもを静かにさせる必要があり、その時間はママが外に連れ出さなくてはいけないという例や、夫婦2人で在宅ワークなのに、昼食の準備はママの仕事だったり・・・。

一つひとつは小さいことでも、積み重なれば負担になります。これまではママが家事担当だったとしても、コロナ禍で大きく生活スタイルが変わった今、パパも意識を変えて一緒に家事に取り組む必要があります」(佐光さん)

家事をシェアするためには、具体的に何をするかの話し合いを

家事の負担が増えると、ママも不満を抱え、ついパパにイライラをぶつけてしまう場合も…。でも、家事をシェアするためには、具体的にどうしたらいいのか相談することが大切だそうです。

「ママがただ不満をぶつけるだけでは、パパとしても、ママが何に困っているのかわかりません。きちんと困っていることや、何をしてほしいかを具体的に伝えましょう。『土日だけでいいから、子どもをおふろに入れてほしい』でもいいし、『取りあえず、何か一つは土日にやってくれない?』という程度でもいいと思います。そうやって、パパに自分ができることを探してもらいましょう」(佐光さん)

このときに、ママも気をつけたいことがあると言います。

「もしパパが『これをやるよ』と言った内容が、ママの求めているものと違っても、パパが立候補したら、まずはお任せするのが大事。パパにも得意な分野とそうでない分野があります。ママの希望を押しつけるのではなく、彼の自主性を尊重しましょう」(佐光さん)

着地点は明確に。共通の認識を持つ過程で、コミュニケーションも活発に

パパに家事を任せる際、気をつける点があります。それは、最終的にどうしてほしいかの着地点や、やってほしい理由を明確にすることです。

「たとえば、おふろ掃除をするときに、ママは普段、カビを生やさないために最後にからぶきをしているとします。その場合は、きちんとその工程を抜かさないでほしいと伝えます。その際、ただ『最後にからぶきして完了』ではなく、理由も添えましょう。大事なのは、どこまでやればおふろ掃除完了だとママが思っているかを、理由も含めてパパがちゃんと理解してから掃除にとりかかることなんです。

職場で仕事を頼む際も、『プレゼンに使いたいから、パワーポイントで10枚くらいの資料を作ってほしい』と理由や目的を具体的に説明しますよね。

「資料作っておいて」では不十分。それでエクセル1枚だけの資料が出てくるのは、確認しないで引き受ける側も悪いけれど、頼む側も問題あり。そういう食い違いをできるだけ減らすのが家事シェアのコツです」(佐光さん)

パパから「なぜその作業が必要なのか?」と聞かれたときも、どんな意味があるかを冷静に伝えましょう。

「『その作業、必要?』などと聞かれると、自分が普段取り組んでいることを否定されていると感じる場合もあるかもしれません。でも、たとえば『カビを生やさないために必要だ』と伝えたら、パパから『その目的のためなら、こういうやり方はどう?』と別の提案があるかもしれません。

そうすることで、『そのやり方のほうがいいね』と、夫婦間で新しい共通認識が生まれる可能性もあります。ママも『自分のやり方だけが正しい』と思いこむのではなく、柔軟に対応していくと、その家庭らしい方法が生まれる可能性があります」(佐光さん)

感謝の気持ちはSNSにつぶやく前に、パートナーに伝えよう

うれしいと思ったことをきちんと相手に伝えるのは、とても大事だと言います。

「『パパがこんなことをしてくれてうれしい』といったつぶやきが、SNSで何百件も『いいね』されているのをときどき見かけます。でも、うれしい気持ちはまず、パートナーに伝えるといいと思います。パパに言っても『いいね』はもらえないかもしれませんが、ママが感謝してくれているとわかると、パパもうれしいもの。もっと頑張ろうとヤル気につながります。
よく『パパをヤル気にさせる秘訣は、ほめておだてること』という話がありますが、おだてる必要はないと思います。素直な気持ちを伝えるだけで十分。もし直接言うのが恥ずかしかったら、メールやメッセージでもいいですね」(佐光さん)

「子どもが生まれると業務連絡ばかりになり、夫婦間でおしゃべりをする時間が減りがちです。でも、ちょっとしたメッセージを伝え合うだけでも夫婦間のコミュニケーションが活発になっていきます。お互いの考えていることを理解し合うことが、家事のシェアにつながっていくと思います」(佐光さん)

お話・監修/佐光紀子さん 取材・文/齋田多恵、ひよこクラブ編集部

「“男の料理”があるように“男の家事”があってもいい」と佐光さんは言います。工程を省略し、簡単な作り方をする料理をダイナミックでワイルドな“男の料理”とするなら、家事だって同じでいいと考えているそう。家事のやり方に正解はありません。夫婦ですり合わせをしながら、その家庭に合った方法でシェアできるといいですね。

佐光紀子さん(さこうのりこ)

Profile
翻訳家、家事研究家。国際基督教大学を卒業。繊維メーカーや証券会社で翻訳や調査に携わったあと、フリーの翻訳者に。ある本の翻訳をきっかけに、重曹や酢などの自然素材を使った家事に目覚め、研究を始める。2021年、「なぜ妻は「手伝う」と怒るのか」 (平凡社新書)を出版。掃除講座や執筆活動を展開中。

なぜ妻は「手伝う」と怒るのか

妻はなぜ夫が「手伝う」とイライラするのか、夫はなぜ家事を「手伝う」と怒られるのか、という家事のトラブルをなくす解決策を提案している。(平凡社新書)

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