吉田明世 3才の昼寝事情。寝てほしい母vs寝たくない娘の攻防戦の行方
フリーアナウンサーの吉田明世さんは、2018年5月に第1子の女の子を、2020年12月に第2子の男の子を出産し、きょうだい育児に奮闘中です。
そんな吉田明世さんが「悩ましいお昼寝事情!みんなはどうしていますか?」と問いかけます。
3才の娘さんと、お昼寝をめぐる攻防があるんだとか…。
吉田明世さんの育児エッセイ第22回は「3才の昼寝事情。寝てほしい母vs寝たくない娘の攻防戦の行方」です。
休日に直面する「お昼寝全然してくれない問題」
平日は保育園に通っている3才の娘と9カ月の息子(※月齢は21年10月現在)。休日になると直面する問題があります。それは、娘の「お昼寝全然してくれない問題」。
午後になると、夜寝る時間から逆算して、そろそろお昼寝しよう〜とベッドに向かうのですが、娘はまったく眠そうな様子ではない。
なんとか説得して午後2時ごろにベッドに行くものの、そこから「お水が飲みたい」「トイレに行きたい」「パパと一緒に寝たい」と言う娘。そうして、パパの部屋に行っては、「やっぱりママと寝る」の繰り返し。
娘は、本当にのどがかわいたのかもしれないし、もう一度トイレに行きたくなったのかもしれない。今日はパパと一緒の気分なのかもしれない。
でも、なんとなく母としては、娘が眠りたくない気持ちに、なにかしらの理由を作っているようにも思えたりするのです。
最初は笑顔で対応していても、そのうち鬼の形相に…
最初は笑顔で対応するけれど、そのうちに、「もうそろそろ寝るよ〜」と警鐘をならし始め、それでも、一向に眠る気配のない娘と向き合うこと数十分後。「いい加減にしなさい!」と気づけば私は鬼の形相に。
そうして、ようやく眠った娘の寝顔を見て、「なんであんなに怒っちゃったのだろう。」と猛烈に反省、自己嫌悪モードに。何度これを繰り返したことか。われながら本当に懲りないなぁ。
夜の入眠もそれなりに苦労はしているのですが、毎度頭を抱えてしまうのは断然お昼寝。日ごろの保育園での習慣がなぜか休日には反映されないから不思議です。
子どものため? それとも固定概念? 子育てって難しい!
寝てほしい私 vs 寝たくない娘の攻防戦が毎度繰り広げられるものだから、なんだか、「お昼寝ってこんなに苦労してでもさせるべきものなのだろうか?」とか、「そもそも子どもの寝たくないという気持ちを無視してでもさせるお昼寝って本当に必要なの?」と、だんだんとお昼寝の意義や必要性そのものについて考える始末。
こんなふうに、子どものためと思っていることでも、実は子どものためではなく、そうすべきだという固定概念にとらわれ過ぎていることだったり、そうしてくれたほうが自分にとって都合がいいからということって、意外と多かったりするのかもしれません(お昼寝の場合は、母も寝られるとか、自分の時間が作れる、とか)。
一つ一つの子どもの「イヤ!」という主張に正面から向き合い、時間をかけてちゃんと寄り添ってあげることができれば、叱ることをしなくても済むのかもしれません。でも、その寄り添いというのも、どこまでが寄り添いで、どこからが甘やかしに当たるのか。
う〜ん。子育てって答えがない。だからこそ難しい! そんな娘のお昼寝の寝かしつけ、今週末も頑張ります。
文/吉田明世 構成/ひよこクラブ編集部
「寝てほしい母vs寝たくない娘の攻防戦」から、子育ての難しさを再確認した様子の吉田明世さん。しかったあとで寝顔を見ながら反省したり、子どもの「イヤ!」という主張に寄り添うことと甘やかしのボーダーラインに悩んだり、同じような経験があるママ・パパもいるのではないでしょうか? 吉田明世さんの「答えがないからこそ難しい子育て」の日々は、これからも続きます。次回もお楽しみに!
吉田明世(よしだあきよ)
PROFILE
1988年生まれ。2018年5月に女の子を、2020年12月に男の子を出産した。TBSのアナウンサーを経て、19年にフリーとなり、テレビ・ラジオ・イベントなど幅広く活動。保育士資格のほか、絵本専門士の資格も取得。