保育園からの急な呼び出しでは、「ママが行く」が約79%。調整しやすい、職場が近いなど、合理的な理由が圧倒的
「たまひよ」のアプリユーザーに「保育園から急な発熱や具合が悪いと呼び出された場合、お迎えに行くのは誰が多いですか?」と質問してみたところ、1位は「ママ」78.7%とダントツでした。働いているママ限定でコメントをのぞいてみると「ママの方が仕事を調整しやすい」という声が圧倒的。パパのお迎えは4.6%ですが、「パパと調整して交互でお迎え」というコメントを含めればもっと高い数字になると考えられ、パパの育児参加率がジワジワ高まっている様子が伺えました。そして子育てアドバイザーの長島ともこさんに聞きました。
「調整しやすい」「職場が近い」と合理的理由から「ママ」がお迎え
1位は「ママ」78.7%。育休中だったり専業主婦の方もいたので高い数字になったようです。2位は「その他」で11.4%、3位は「パパ」で4.6%でした。
共働き限定でコメントを見てみると、合理的な理由が目立ちました
「ママの職場が近いため」(bana)
が「ママがお迎え」の理由でダントツでした。次に多かったのが、
「私の方が調整しやすいから」(suu)
「理解のある会社に勤めている為、子ども優先に考えてくれてるから早退しやすい」(ことママ)
と、ワーママの増加という社会情勢を反映して、配慮する会社が増えているというコメントも目立ちました。しかし働く父に対してはまだまだ厳しいらしく
「パパは仕事を抜けられない」(猫だんご大好き)
と、ドライなコメントもやはり少なくありません。
「その後の対処を考えるとママのほうが適任。パパがお迎えには行けても、その後のことはどうすればいいか分からないと思うので」(柚子)
「子どものことを一番分かっているのがママだし、子どももママがいてくれた方が安心するから」(たまちゃん)
と、やはり育児は母中心に担っている実情が浮かんできました。
「職場が近い」「パパは在宅ワーク」とこちらも合理的理由から「パパ」がお迎え
「パパは在宅ワークが多いので」(あずぅ)
「私の仕事はどうしても早退が出来ません。夫が早退して迎えに行く事にしてます」(はなママ)
「夫のほうが連絡がつきやすく、さらに少し抜ける程度はOKなので、夫にお迎えに行ってもらいその間に、家族の誰かが仕事を調整して帰宅。交替して夫は職場に戻る、という対応です」(ちぃ)
実は2位「その他」11.4%のコメントでも
「夫婦で同じ職場なので、お互い交互で抜けます」(柚ママ)
「夫と相談して、仕事内容やシフトで都合がつけられて早退しやすい方が迎えに行きます」(なちゃ)
「私の方が早退しやすい環境のため急な呼び出しは私担当ですが、逆に朝の支度や急な病院対応は夫の役目です」(いとママ)
と「状況に応じて担当」というコメントがあり、それらを加算すればパパのお迎えはもっと多いと推測できます。
とはいえコメントでは「パパにもう少しお迎えに対応してほしい」という声もありました。子育てアドバイザーの長島ともこさんに聞きました。
「ママひとりの負担にならないよう、アプリやファミサポを活用して臨機応変に対応を」と、専門家
「保育園からの急な呼び出しには『ママが対応する』という回答が約79%でした。
ママがお迎えに行きやすく、そのことに対して納得しているのなら問題ありませんが、『続いてしまうと早退しにくい』という側面もあると思います。
『必要に迫られて自分がなんとかしているけど、パパにもう少しお迎えに対応してほしい』という場合は、夫婦で普段からお互いの仕事のスケジュールについて話し合ったり、夫婦間でスケジュールの共有やタスク管理ができるアプリを活用し、保育園からの急な呼び出しにも臨機応変に対応できるような体制を整えたりすることが大切です。
また、ベビーシッターさんやファミリーサポート、一時預かり、病児保育の施設などを調べ、いつでも頼めるようにしておきましょう。
子どもが小さいうちは、体調をくずしやすいもの。ママもパパも、常に『明日保育園から呼び出しの連絡がくるかも』という心づもりで、職場の同僚や上司には、日頃から自分の仕事の進捗状況をオープンに伝えるようにし、子どもが体調をくずし始めた時には『子どもが風邪をひいてしまったようで、もしかしたら明日お休みをいただくかもしれません』など、早めに伝えることを心がけるとよいでしょう」
長島ともこ
フリーライター、エディター、認定子育てアドバイザー。教育、育児、妊娠&出産を中心に幅広い分野で取材、執筆、企画ディレクション等を行う。PTA活動にも数多く携わり、その経験をもとに、書籍『PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本』『卒対を楽しくラクに乗り切る本』(厚有出版)を出版。All About子育て・PTA情報ガイド。大学生と中学生の母。
https://www.tomokonagashima.com/
文/和兎 尊美
※文中のコメントは「たまひよ」WEB・アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2022年5月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです(有効回答数263)
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
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