ママのお片付けお悩み1位は「収納少ないのに、物が増えて片づけられない!」他にも「片づける時間がない!」などなど。収納スタイリストがお悩みにアドバイス
「たまひよ」アプリユーザーに「家の中で片付けに困っている場所はどこですか?」と、質問。新しい家族を迎えて間もない夫婦が多いせいか「物が増え続けて、収納スペースに入りきらずあふれ出ている!」というコメントが殺到。さらに「サイズアウトした子ども服や使わなくなった育児用品の保管場所に苦慮」「部屋が狭くなっても収納グッズを買うべきか悩む」などのお悩みが届きました。収納スタイリスト®︎・整理収納アドバイザーの吉川永里子先生からアドバイスをいただきました。
お悩み1位はダントツで「収納が少ないのに、物が増えて片づけられない」
片づけられないのは、そもそも収納スペースが少ない、というのが根本的な原因のようです。
「物が増えて、収納に入りきらず出しっぱなしになる」(ペコちゃん)
「おもちゃがどんどん増える」(いか)
「おさがりでもらった大きめの服、サイズアウトした服、シーズンじゃない服の収納に困っています。あとは搾乳機とか2人目生まれた時に残しておきたい、かさばる育児用品をどうしまうか考え中」(みおぺ)
また収納を確保しようとこんなお悩みも。
「物が溢れているけれど、家が狭く感じそうで収納グッズを買えません」(n)
「リビングやダイニングでカラーボックスを多用しています。赤ちゃんがつかまり立ちを始めたらカラーボックスが倒れないか心配です」(たからママ)
というジレンマを抱えたコメントも寄せられました。吉川永里子先生からのアドバイスです。
「むやみに収納グッズは増やすことはNG。それよりも物を減らすことが最善です」と、吉川先生
我が家も1人目の子どもが産まれた時は、クローゼットが1つしかない37平米の1DKに3人で暮らしていました。
日本の住宅事情として、やっぱり狭いというのは誰もが抱える悩みですよね。
読者の方も感じているように、むやみに収納グッズを増やすのはあまりオススメできません。赤ちゃんが寝っ転がったりハイハイするのに床面積はなるべく広くとっておくべきなので、棚やカラーボックスをどんどん増やすのは避けましょう。
また人が増えるたびに広い場所へ引っ越すわけにはいかないので、やはり理想としては、今持っているモノを減らして、現状で備わっている収納スペースの中で子どものスペースを捻出することです。
人が1人増えるのですから、大人のモノなどを減らしてカラーボックス2つ分くらいの収納スペースは確保しましょう。
お悩み2位は家事と仕事でへとへと「片づける時間がない」
「子ども優先に行動をしているので、物の整理をしている時間がありません」(haru)
「整理したいとは思いつつ、なかなか出来てないのが現状です」(あやまる)
アンケートでは共働きの夫婦が多く、片づけたいと願いつつも後手後手になってしまうという声も多くありました。吉川永里子先生からのアドバイスです。
「ちょっと大変だけど、一旦時間を作って整理整頓。"先行投資”が重要です」と、吉川先生
「埃や汚れでは死なないので、つい後回しになる気持ちはわかります(笑)
ただ整理や片づけは“先行投資”なんです。
ちょっと大変ではありますが、一旦時間を作って先に整理収納をすれば日々の慌ただしさが軽減します。
私は取材などで『いつ片づけていますか?』と聞かれますが、出したモノは使い終わったタイミングで元に戻すのと、書類など溜めてしまったものは可燃ゴミの日の前に仕分けして捨てるくらいしかしていません。
なぜそれで済むのかというと、『今使っているモノしか持っていない』『戻しやすい収納になっている』からです。
私も片づけられなかった頃は、通常の仕事や家事をするだけでもバタバタでした。そのうえ子どもが何人もいたら…と思うと、恐ろしい状況になっていたはず。
いま家が散らかっていて、家の中でバタバタしてしまっているとしたら、時間も空間ももったいない!
忙しいママたちは、思い切って私達のような片づけのプロに相談してみるのも賢い方法。
ずっと悩んでいたことが解決して、暮らしがすっきり快適になりますよ!」
お悩み3位はあっちこっちに置きがち「子どもスペースの作り方を知りたい」
「妊婦です。産まれた後の動線が想像できず、こうしたら便利になるよ、というアドバイスがあったら知りたいです」(なお)
「アパートです。子ども服、おむつストック、ミルクストックなどの子どもの収納スペースで、上手な作り方があったら知りたいです」(厚焼き玉子)
おむつやミルク、そして洋服など、意外とスペースをとる子ども用品。さらに子どものいたずら、誤飲などを防止する片付け方法を吉川永里子先生に聞きました。
「ストックとフローをしっかり分けて収納すると便利」と、吉川先生
「子ども用品は、ストック(未開封のもの)とフロー(開封して使用中のもの)をしっかり分けて収納する方が便利です。
おむつやおしり拭き、保湿ローションや綿棒など、フローのものは1箇所にまとめるのが基本。赤ちゃんが簡単には取り出せないように、引き出しやフタ付きの構造でカラーボックスやワゴンにまとめるのが良いでしょう。
反対にストックはよく使う場所に置く必要がないので、ベビーベッドの下やクローゼットの天袋、納戸などにストック品コーナーをつくってまとめて収納しましょう。
ただし、粉ミルク・ベビーフードなど食品類は、パントリーなどキッチンに近い位置に収納できるのがベストです。
たまひよONLINEの記事の中に「ベビー用品の選び方と収納」について詳しく書いた記事もあるので、参考にしてみてください。
吉川永里子(よしかわ えりこ)
5人のママで、片づけられない女だった過去の経験を活かして、収納スタイリスト®︎・整理収納アドバイザーとして活動する片づけのプロ。「片づけはストレスフリーに生きる近道」をモットーとし、個人宅のアドバイスから雑誌やテレビの出演・講演など幅広く活動します。
文/和兎 尊美
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。