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【専門家監修】入る?入らない?今どきの学資保険事情!

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最近は学資保険の人気が復活! その理由は…?

このところ、学資保険に関する質問を数多くいただきます。個人的にはいい傾向だと感じますね。その理由は、学資保険に対する関心が薄まっていたことを危惧していたからです。「学資保険は貯蓄にならないから、運用して増やしたほうがいい」「学資保険ではなく、低解約返戻金型の終身保険への加入をおすすめします」などと言われて、学資保険以外の手段で、教育資金の準備をしている人も少なくないでしょう。

 ところがこの1~2年くらいは、学資保険を扱う保険会社がかなり頑張って、学資保険の貯蓄性をアップさせてきています。各社が競うように貯蓄性をアップしているので、消費者側としてはありがたい状況になっているわけです。ちなみに、学資保険の貯蓄性とは、支払った保険料の合計額に対して、受け取れる学資金の合計額がどのくらい増えるかを数値化したもの。この数値のことを「返戻率(へんれいりつ)」と呼んでいます。

 たとえば、支払った保険料の合計額が100万円で、受け取れる学資金の合計額が110万円であれば、返戻率は110%になります。何年か前までは、返戻率が100%を下回る学資保険も少なくなかったので「学資保険は貯蓄にならない」と言われていたわけですが、最近では120%を超えるような返戻率の商品も出てきています。教育資金づくりのために入る保険ですから、返戻率のアップが学資保険人気の復活につながったのではないでしょうか。

油断大敵!子どもの成長とともに貯蓄はしづらくなる!

 ところでわが家には3人の子どもがいますが、3人とも学資保険をベースに教育費を準備してきました。とくに大学時代の学費は、すべて学資保険で準備しましたね。3人分の保険料を支払うのは楽ではありませんが、大学時代にまとまった学資金がもらえることを考えれば、払い続けてきたかいは十分にあります。それに貯蓄だけで教育資金を貯めようとしていたら、今と同じだけの教育資金を貯めるのは難しかったと感じているのです。

 実は私、ファイナンシャルプランナーをしていながら、貯蓄が苦手なんです。そんな私には、学資保険のように天引きで強制的に貯められる保険が合っていたんだと思います。情けない話で恐縮ですが(苦笑)。

 これから教育費を貯めようと考えている方に伝えたいのは、お子さんが小さいうちは子ども費の負担が少ないので、やりくりが楽だということ。実際のところ、お子さんが小学生くらいまでは、それほど頑張らなくても貯蓄できるご家庭は多いと思います。ところが、お子さんが中学生になるころから、どんどん貯蓄がしづらくなります。その理由は、塾代のように「見えやすい支出増」だけではなく、塾の行き帰りにコンビニに寄ったり、子どもだけでファストフードで食事をしたりと、お子さんが家族とは別に食事をとる機会が増えていくから。食卓が別になると、食費の節約は難しくなるんですね。加えて携帯電話やスマホの所有率も上がっていきますし、身につけるモノに、こだわるようになってくるのもこのころから。そのため小学生までのようにお下がりなどは利用しづらくなってしまいます。小学生くらいまでは親のやりくりで頑張って抑えていた子ども費が、一気にコントロールしづらくなってしまうというわけです。

 実際の家計診断の中でも「中学生くらいから貯蓄ができなくなった」と言われるご家庭は少なくありません。しかも怖いのは、いったん貯蓄がしづらくなると大学を卒業するまで、貯蓄しやすくなる時期がおとずれないという現実。私自身も子どもたちが成長して、教育資金を貯めにくくなるにつれ「学資保険に入っていなかったら、教育資金準備に対する不安は今よりずっと大きかっただろうな」と強く感じたのです。

ズバリ!教育資金づくりのカギは学資保険と児童手当!

 学資保険は貯蓄のために入る保険ですから、できるだけ貯蓄性の高い商品を選ぶのがポイントです。貯蓄性の高い学資保険の例としては、「明治安田生命のつみたて学資」「ニッセイの学資保険」「ソニー生命の学資保険」「フコク生命の学資保険みらいのつばさ」「JA共済こども共済すてっぷ」「かんぽ生命のはじめのかんぽ」などが挙げられます(平成27年8月末現在)。

 これらの学資保険は、大学入学時から大学在学中に4回から5回に分けて学資金が支払われるしくみになっています。入学時期の学資金額を多めに設定できる商品もありますが、実は入学時期に受け取れるのは数十万円が一般的。それだけで入学時期の費用を賄うことはできません。そのため学資保険の保険料を払いながら、児童手当にまったく手をつけずに貯めることも大切です。児童手当をすべて貯めると、中学を卒業するころまでに200万円くらい貯まります。その児童手当を大学の受験費用や入学時期の費用にあて、入学後は毎年受け取れる学資金を在学中の学費にあてるというのが、安心の教育資金プランなのです。

 なんだか学資保険のセールスのようになってしまいましたが、奨学金を借りずに大学を卒業させるのが難しくなっている現在、お子さんが小さいうちから教育資金準備に取りかかる姿勢はより重要になっています。学資保険は、無理なく強制的にコツコツと貯められる点や非課税で学資金を受け取れるメリットなどを考えると、入って後悔する可能性は低いのではないでしょうか。

学資保険はこうして検討してみよう!

 学資保険に入りたいと思ったときは、いきなり保険会社に連絡せず、まず検討したい保険会社の商品の保険料をWEBで調べてみましょう。契約者やお子さんの年齢、性別などを入力すると、保険料が試算できます。保険料がわかったら、つぎに返戻率を計算してみてください。

 返戻率は、受け取れる保険金や学資金の合計額を、支払う保険料総額で割ると求められます。返戻率が高いほど貯蓄性の高い学資保険になります。返戻率を計算した上で加入する候補を2つくらいに絞るのがおすすめです。

 返戻率の次に気にすべきは、学資金の受け取り時期。各社のHPを見ると、学資金を受け取り時の子どもの年齢と日付が書かれています。受け取り時期によって、学資金をどの時期の学費にあてられるかが変わってきますので、返戻率とともに必ず確認しておきましょう。

 加入しようと思う学資保険が決まったら、保険会社のコールセンターなど(HPで調べられます)に問い合わせをすれば、担当となるライフプランナーから連絡が入るはずです。ライフプランナーは自宅に来てくれるのが一般的ですが、自宅以外の場所で会いたい場合は、その旨を伝えましょう。赤ちゃんやお子さん連れでも話ができそうな場所を探してくれるはずです。

 契約前に注意する点は、提示されたプランにいきなりOKを出すのではなく、いくつかのプランを作成してもらうこと。保険料を払う期間は長いほど、ひと月の掛け金の負担は少なくなりますが、もっと早く終えられるプランはどうかなど、いくつかのプランを比較しながら、最適と思われるプランを選ぶことが重要だと思います。

監修/畠中雅子 先生

※記事の内容は掲載当時の情報に基づいています。児童手当の支給基準は、変更になる場合がありますので、最新情報をご確認ください。

※この記事は「たまひよコラム」で過去に公開されたものです。

初回公開日 2015/10/09

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