トイトレがなかなか進まない…。人気ベビーシッターでんちゃん先生に聞く、効果的な声掛け4選
まだ先のことだと思っていたのに、まわりの同じ月齢の子はもう トイレトレーニング(トイトレ)を開始……。「うちの子はいつから始めたらいいの?」「どうやって進めていけばいい?」そんな疑問を抱えるママやパパも大丈夫! 今回は3児の保育士パパであるでんちゃん先生に、トイトレ開始の目安と、トイトレがスムーズに進む声かけを教えてもらいました。
<プロフィール>
でんちゃん先生
3児の保育士パパ&ベビーシッター
大学卒業後、保育職に就き、保育園・幼稚園・障害児支援施設にて10年間勤務。2021年4月より、ベビーシッター業を開始。同時期に始めた育児ノウハウを紹介するインスタグラム(@denchan_family_)では、フォロワー数4万人越えの人気インスタグラマーに。プライベートで7歳の長女、5歳の長男、3歳の二男を育てる。
トイトレ開始の目安とは?効果的な声掛け4つ
そもそもトイトレはいつから始めればいいのか……。とくに初めての子育てでは、トイトレの時期で悩んでいるママやパパも多いでしょう。でんちゃん先生曰く、「年齢にとらわれると、まわりと比べてしまって不安になりやすいので、年齢を基準にするのではなく、『トイレに興味を持つ』『お昼寝後、オムツにおしっこが出ていない』ことを意識してみてください」と話します。
そこででんちゃん先生に、ママやパパから見て「そろそろかな?」と感じたときにおすすめの、トイトレに誘う声かけ例を4つ教えてもらいました。
●マスキングテープでトイレまで線路を引いて「トイレ電車に乗ってみよう!」と誘う。
●「トイレのお水を流したら『ニャー』って聞こえたよ!」と伝える。
●トイレに動物の人形を置いて、「トイレの動物さんにご飯食べさせてあげよっか?」と声をかける。
●「ママ(パパ)、トイレに行きたいんだけど、こわいから一緒に行ってくれない?」と誘ってみる。一緒に行けたら、「ありがとう! ○○ちゃんもついでに行っておく?」と声をかける。
ちなみに、「トイレをがんばったら、〇〇を買ってあげる」などのご褒美作戦は、目的が「トイレ」ではなくなってしまうため、あまりおすすめしないとか。「トイレ=楽しい」と意識づけることが、トイトレ成功の近道だといいます。
トイトレ停滞&後戻りの対処法とは?
スタートは順調だったのに、気づけば失敗の連続。子どもがトイトレを嫌がるようになってしまったときに、「行こうよ!」と強引に誘うことで、トイレに対して悪いイメージがついてしまうこともあるのだとか。
「トイトレを嫌がるときは、『今は行きたくなかったんだね』と気持ちを共感してあげてください。その後、『どんなところがイヤなの?』と質問し、『そうだよね、じゃあ〇〇なら大丈夫そうかな?』と、嫌がる理由を排除したうえで誘ってみてください」(でんちゃん先生)。
たとえ失敗しても、「あ、出ちゃったんだね。大丈夫だよ」と笑顔で受け流してあげてほしいとでんちゃん先生。進んでいたトイトレが後戻りすることは「よくあること」で、それも成長の1つだと受け止めることが大切だと続けます。
「本人があまりにもトイトレを嫌がるようなら、ちょっと休んでもOK! そうでなければ、『今日もトイレに入れたね!』など、できていることに目を向けた声かけをしながらトイトレを続けてみましょう」(でんちゃん先生)。
トイレ成功時の褒め言葉はシンプルに!
では、トイレが成功したときは、どんな言葉で褒めてあげると子どものやる気を引き出してあげられるのでしょうか。でんちゃん先生は、「『出たね!』『カッコいいね』『がんばったね』のようなシンプルな言葉がいいです」と話します。ほかにも、「トイレでウンチしたから気持ちいいね」など、子どもの感情を言葉にしてあげるのも効果的だと話します。
「『トイトレしなきゃ!」』と焦らなくても、いつかは必ずオムツは取れるので大丈夫です。それよりも、ちょっと失敗しても笑ってあげられるくらいの気持ちで関わってあげると、案外スムーズに取れることも多いですよ! オムツ姿でいてくれることなんて、トイトレが終わったら一生来てくれません。今しかない時間を楽しみながら、子どもと向き合えるといいでしょう」(でんちゃん先生)。
最後に、トイトレ期におすすめの絵本をでんちゃん先生がコメント付きで紹介してくれました。ママやパパが読み聞かせることで、トイトレにも意欲的に取り組んでくれるようになるかもしれませんね。
◆「ぼくのトイレ」(鈴木のりたけ作)
さまざまな面白いトイレが紹介されているので、トイレに対してワクワクしてのぞめますよ。
◆「おトイレさん」(きたがわめぐみ作)
いろいろな動物さんが、おトイレさんのところにトイレをしにきます。面白いダジャレが漏れちゃうのも面白い!トイレが楽しくなりますよ。
取材・文/佐藤 文子
●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2023年5月の情報で、現在と異なる場合があります。