2023年の「赤ちゃんの名前ランキング」で「紬」「湊斗」「想」が急上昇!人気ドラマ『silent』の影響なのか?! 編集部員が徹底検証
「たまひよ」では、今年も2023年1月1日~2023年9月27日に生まれた赤ちゃん約28万人のお名前を調査・集計したランキングを発表しました。男の子では「蓮」が1位に復活、女の子では「陽葵」が8年連続1位を獲得し、人気ドラマ『silent』の役名「紬」「湊斗」「想」が大きくランクアップするという結果に。
10月某日に行われた、今年の名前ランキングの傾向を分析する編集会議では、「あれ?想っていう名前がめちゃくちゃ順位をあげてる」「紬もランクアップしてるよ」「ということは…湊斗はどう?」と『silent』の話題で持ち切り!
しかし…『silent』がいくら社会現象と言われていても、赤ちゃんの名づけにまで影響するのか、半信半疑な側面も。そこで、過去の名づけの傾向なども踏まえ、検証してみることに。
『silent』の登場人物名はどれくらい順位を上げたのか?
2023年度のランキングで、「紬」「湊斗」「想」はどれくらい順位が上がったのかを見てみると、
「紬」は、2019年5位→2020年5位→2021年1位→2022年9位→2023年4位
「湊斗」は、2019年15位→2020年11位→2021年14位→2022年19位→2023年8位
「想」は、2019年~2021年まではランク外→2022年96位→2023年26位
という結果に。
「紬」「湊斗」は、もともと上位にランクインすることの多い名前だったのが、ドラマの人気に後押しされて順位が上がったのかなという印象です。「想」にいたっては、なんと70位も順位を上げていて、これはもう『silent』で目黒蓮さんが演じた「想」という登場人物名が影響を与えたと言っても過言ではないでしょう。
過去にドラマや映画が赤ちゃんの名づけに影響を与えたことはあったのか?
調べてみると、過去のランキングでもその当時に放送されていたドラマや人気の漫画が名づけに影響を与えたことはあったようです。
例えば、2020年には、ドラマ『凪のお暇』や『私の家政夫ナギサさん』に登場した「凪(なぎ)」が男女ともに急上昇しました。また、人気漫画『鬼滅の刃』の登場人物、冨岡義勇が使う技の名前として「凪(なぎ)」が登場することなどから、人気ドラマとも相まって、2020年に人々が目や耳にする機会が増えた漢字であったことも影響していたのかもしれません。
また、2019年にもテレビドラマの登場人物を参考にしたと思われる名前のいくつかに急上昇がみられました。『半分、青い。』(NHK)の「律」(男の子・2018年47位→2019年2位)、『モンテ・クリスト伯』(フジテレビ)の主人公「暖(だん)」(男の子・2018年207位→2019年25位)が急上昇していました。
このような過去の傾向からいっても、『silent』が赤ちゃんの名づけに影響を与えた可能性は大いにあるといえます。
実際に赤ちゃんの名づけの理由をママ・パパに聞いてみると…
たまひよのアプリユーザーに、赤ちゃんの名づけの理由を聞いたアンケートでも、ドラマ『silent』の影響を受けたというコメントが見られました。
想生(そう)→想生の「想」は私がドラマ好きで、ドラマ『silent』目黒蓮さんの役名から取り、「生」は旦那さんの名前からとりました。
赤ちゃんの名前は、苗字との組み合わせや呼びやすさ、音の響きなどいろんな要素を踏まえて決める人が多いと思いますが、『silent』が後押しになったという人もいるようです。
『silent』の村瀬健プロデューサーからコメントをいただきました!
このことをフジテレビさんにお伝えしたところ、なんと『silent』プロデューサーである村瀬健さんからコメントをいただきました。
「自分たちのドラマの登場人物の名前が赤ちゃんの名前ランキングに入るというのはとても嬉しいことです。
オリジナルドラマにおいて、キャラクターに名前を付けるのは命を吹き込むことでもあると思っているので、いつも脚本家さんと一緒に心を込めて名前を付けています。
全国の紬ちゃんや想くん、湊斗くんが最高に幸せな人生を送ることを、心から願っております。」
村瀬さん、ありがとうございました!
来年はどんな名前がランクインするのでしょうか。楽しみですね♪
(文・たまひよONLINE編集部)
※記事の内容は2023年10月時点での情報であり、現在と異なる場合があります。