「おばあちゃんに間違われた…」「妊娠中なのに太った?と大勢の前で言われた」あなたが出会った空気読めない&デリカシーのない人エピソード
あなたのまわりに「空気の読めない人」や「デリカシーのない人」はいますか?そんな人への対応は、ちょっと困るときもありますよね。特に妊娠中や子育て期だとセンシティブになってしまうことも…。
今回は「たまひよ」アプリユーザーに聞いたみんなの「空気の読めない人」や「デリカシーのない人」にまつわるエピソードを紹介するとともに、子育てアドバイザーの高祖常子さんに対応法などについてお話を伺いました。
妊娠・育児中ならではのエピソード多し!
最初にみんなのエピソードから紹介します。
「産後なかなか痩せなくて、焦りながらも無理なく少しずつダイエットをしていたら、夫に『ダイエットなんて今さら無理なんじゃない?』と言われたこと」(デンボ)
「妊娠しているか何度も聞いてくる人。また、性別が男じゃないと男の子も産まないとねと言われる…」(ゆう)
「住んでいるところをこと細かく聞いてくる人。『そこまで言わなきゃ?』ってなる」(とんとん)
「妊娠初期から少しおなかの出方が早かったので少しゆったりした服を着ていたのですが、会社の先輩からはただ太っただけだと思われていて、会議のときに全員の前で『幸せ太りか?』と聞かれた」(よん)
「人見知りし、近所のおばさんに挨拶されても挨拶が返せなかったうちの2歳児に『男の子は発達遅いからね~』と言われた。初めての人に挨拶を返せなかっただけで、発達遅いと決めつけること、男児と言うだけで発達が遅いということ、もう偏見の塊でしかない」(なーさん)
「2人目を妊娠して母子手帳をもらったら同居中の義曽祖母に報告しようかと義母と話していました。いざ報告すると、『産むの?』って言われました…。そうじゃなきゃ報告しないよ」(あずき)
「(空気が読めないのは)結局自分自身でした。結婚するまで、そして妊娠するまでわからなかったことが案外多くて…。失礼なことを言ったりやったりしちゃったなと反省。
たとえば、妊娠がわかってから退職を決断した人に対して。『せっかくなら産休も育休ももらえばいいのに』と言ってしまいましたが、シフト調整、仕事の調整がどれだけ大変か。場合によっては辞めざるを得ないこともあるなと身をもって痛感しました」(眠たすぎるメス)
「妊娠中、食べづわりもあり、臨月には体重がプラス15kgに。自分でも太ってきているのはわかってたけど、どうしようもなく、産後にダイエットを頑張ろうと思っていた。そんな時、最近ダイエットに成功した義姉から『体重増えたんじゃない?』『私、最近◯kg痩せたの!』と言われ、妊婦に対して言うことじゃないなと傷ついた」(teomoo)
「電車で優先席に座っていたら、集団のおばさま方に譲りなさいと言われて、おなかが大きい状態で席を譲ったこと」(小春)
「1年生の初めての授業参観のとき、若いママが大きな声で『手あげや~。あげたらおやつ買ったるで~』と叫んでいた。さらに授業中、若いママ同士で喋っていて、世代の違いかと驚いた」(ゴン)
「妊娠している人の前で、私は子どもはいらないと何回も連呼する人」(あや)
「急におなかを触りながら『あれ!妊娠?』と大声で聞かれたこと。ちなみに産後半年。嫌味でしかない…」(なつ)
「出産後、祖母に報告の電話をしたところ、話が止まらず、出産直後で体調もまだ回復していなかったので、『空気読んで~』と思ってしまいました」(たまこ)
「空気が読めないのは義母ですね~。子どもが具合悪いことを伝えているのに我が家に来て、一緒にご飯を食べようと言われたときは驚きました。自分の予定通りにならないと機嫌が悪くなる義母なのでお断りするのも一苦労です」(ぴっぴー)
「スーパーで子どもをカートに乗せて買い物中に、年配の女性から『あなた、この子のおばあちゃん?』って質問された。思わず『母ですが、ナニカ!?』って笑顔で返答してしまった(笑)」(さちあや)
「介護職です。妊娠中、特に体調不良もなく、産休に入るまで仕事をしておりましたが、業務中に『こっちが気遣うんだよね~』『一緒に仕事する相手の人が可哀想』など、デリカシーのない言葉を投げかけられ、心にグサッときました」(りいちゃん)
「初対面なのに性体験について聞いてくる女性がいた」(ささみ)
心ない言葉は単なる相手の感想。受け流してOK! 間違いは断固伝えて
夫や義両親、職場など身近な相手とのエピソードが多いようですね。最後に、子育てアドバイザーであり、家族の笑顔を増やすための講演活動を行っている高祖常子さんにアドバイスをいただきました。
「本当に、夫や義両親、職場など身近な相手のエピソードが多いですね。
日本も、もうちょっと尊敬と尊重を意識しながら会話できる国になったらと思います。
通りすがりの人ならまだしも、身近な人だと『なんで、そういうこと言うんだろう』と、すごくイラっとしたり悲しくなったりすることもあるでしょう。
自分の心を守るためにも、『この人はそう思ったんだなぁ』と相手の感想として、受け流すことが大切です。
『そういう風に見えるのは、私が○○だから?』と受け止めすぎるのはやめましょう。相手は深く考えて言っていないことが多いものです。深掘りし過ぎると、自分の心にダメージを受けてしまいます。
言われたことが間違いなら、事実を伝えましょう。体験談で言うと、『妊娠していません』『この子のママです』など、事実をきっぱりと伝え、笑顔で返してみてはいかがでしょう。
もうひとつは、自分の心が傷ついたなら、Iメッセージでそれを伝えるということです。
Iメッセージとは、自分を主語にして伝える方法です。
『なぜあなたは、そんなこと言うんですか!』と怒りをぶつけたり、言っても仕方ないと言わないままにしておいたりすると、自分の怒りが爆発してしまうこともあります。
『○○と言われて、悲しい(イヤな)気持ちになった』などと伝えましょう。相手も失礼なことを言ったなと気づいてくれるかもしれません。
あとは、自分の想いをきっぱりと伝えることです。
たとえば、たまこさんのエピソードなら『産後で疲れているので、またお話を聞かせてください』などと、話を区切ってもいいでしょう。
相手や状況によって、なかなか言いにくいでしょうが、やはり伝えないと相手が気づかないこともあります。ずっと我慢するよりも、言葉にして伝えることも大切です」(高祖常子さん)
間違いや自分の心が傷ついたことは伝えていいのですね。高祖さんのアドバイスの冒頭にある「尊敬と尊重を意識しながら会話」するということも意識したいと思いました!
(取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)
高祖常子さん
PROFILE)
子育てアドバイザー、キャリアコンサルタント。保育士、幼稚園教諭、社会教育主事、ピアカウンセラーなどの資格を持つ。NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク副理事長、NPO法人ファザーリング・ジャパン副代表理事ほか。全国13万部発行の「育児情報誌miku」編集長として14年活躍。育児誌を中心に編集・執筆を続けながら、子どもの虐待防止と、家族の笑顔を増やすための講演活動、ボランティア活動を行う。3児の母。著書多数。
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2024年9月の情報であり、現在と異なる場合があります。