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「園ノートに冷たい言葉」「先生から長々お説教…」「他の子に噛まれた」保育園・幼稚園でモヤッとしたときはどうすればいい?【専門家】

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女の子の母親と話しているアジアの保育士
kokoroyuki/gettyimages

保育園の保育士さんや幼稚園の先生には毎日、本当にお世話になっていますが、中には「アレ?」と感じる体験や相性の悪さを感じたことがある人もいるようです。
子どもにとって、大事な居場所である保育園や幼稚園での「モヤっとエピソード」について探ります。また、保育園問題にくわしい普光院亜紀さんに、疑問や悩みがあった時の対処法についてお聞きしました。

モヤモヤしながら通園させている親の葛藤も

最初に「たまひよ」アプリユーザーに聞いた「モヤっとエピソード」を紹介します。

「矯正箸を使わせていたら『ビックリした』と言われた。あまりよくないイメージがあるらしいけれど、試行錯誤でいろいろと試している親の気持ちを考えて発言してほしかった」(プー)

「園の育児日記に冷たい言葉を書かれて落ち込んでしまった…」(かおり)

「ひいきをする担任がいて、息子はいじめられてるのかと思うほどでしたが、最後まで頑張って登園しました。かわいそうなことをしたと思っています。言葉の暴力やいじめは、ずっと引きずっています」(さおり)

「プレイヤイヤ期で、朝ごはんをまったく食べなかった日、登園時にそのことを伝えたら、『食事を摂らない状態が続くと体に悪いだけでなく免疫力の低下にもつながって…』と長々とお説教されました。食べない日が続いているわけではなく、その朝1回だけ食べなかっただけなのに…と、かなりモヤモヤしました」(330)

「誕生日の遅いAくんはもう〇〇も、〇〇もできると、比較された時はショックでした」(はやとママ)

「他の園児が私の子どもの腕に噛みついたことがあった時に、保育士の監視ミスと小さい子だから仕方がないとの説明を受けた。相手の親に伝わることはなく、謝罪なども受けられず…。保育士からは何度も謝られたが、相手の親からの謝罪が欲しかった」(yuyuyum)

「子どもの人数が多いからか、あまり自分の子どもをちゃんと見てくれていないと思ったことがあります。お友だちに噛まれたことに気づかず、こちらが次の日に噛まれた痕があることを報告することが多いです」(まー)

「自分の子どもが他人に怪我をさせた時は、教えてほしいと思っています。園の方針で伝えられないことがあることは知っていますが…」(なーさん)

ちなみに、こんな感謝の言葉も!

「いい先生に出逢えて本当助かったと思うこの1年です」(かほ)

「子ども1人1人の様子や成長をよく見て、それに合わせた丁寧な対応をしてくださっているので、私だけでは到底させられないような豊かな経験を毎日させてくださっていることに感謝しています」(まる)

いろいろな体験がありましたね。このような思いをした時は、どのように対応すればいいいのでしょうか。

保育園・幼稚園 親の心構え3つのポイント

保育ジャーナリストの普光院亜紀さんに伺いました。

■信頼関係をつくろう

連絡帳などでの保育士の言葉にモヤっとしてしまうこと、多いと思います。文字だけだと、ささいなことが気になったりしますね。先生といえども伝えるのがあまり上手ではない人もいるようです。
大切なことは、子どものために大人同士が信頼関係をもてること。大人同士の関係がよければ、子どもも安心するし、先生も余計な緊張感がとれて意欲的に保育に取り組めます。

信頼関係はすぐにはできません。送迎時など直接顔を合わせられる時に、会話を試みてください。家庭での子どもの様子を話したり、連絡帳に書いてあったことについて尋ねてみたりするのもよいでしょう。
内容にクレームを言うのではなく、園での子どもの様子を知ってうれしかったことを伝えたり、心配になったことを相談したりする感じで話せたらよいと思います。

■先生を信頼できない時

先生とよい関係をつくろうとしても、相手が向き合ってくれなかったり、その言動に不信感をもってしまうこともあると思います。

保護者とはうまくコミュニケーションをとれないけれど、子どもに対しては一生懸命取り組んでいる先生もいますので、保育参加や参観日などの機会に、実際の様子を見ることも必要だと思います。

安全面に不安がある時、子どもが心を傷つけられているのではないかと思った時は、思い切って伝えることも必要です。最初は、「こういうことが気になっています」と、事実を挙げて質問してみる形がよいと思います。先生の返事が不誠実だったり納得がいかなかったりしたら、主任や園長に直接相談してみてください。

子どもを比較して悪く言ったり、差別して明らかな意地悪をしたりするのは、先生の姿勢として問題がありますので、保護者として感じていること、子どもが苦痛を感じている様子などを伝えて、対応を修正してもらいましょう。

保育園やこども園での「不適切保育」の報道が相次ぐと不安になりますね。
明らかな暴力や恫喝、子どもの心身に苦痛を与える罰を科して無理やり言うことを聞かせることは「不適切保育」に当たります。

ただし、保護者が保育士の動きを細かく見て疑うのは、あまりよいことではありません。前後の流れを見て、子どもがどう感じているかを見ることが大切です。子どもが先生に怯えることなく一緒に楽しんでいる場合は「不適切保育」とは言えません。

お友だちの保護者との関係

子どもはまず自我を確立し、自己主張しながら、お友だちとのぶつかり合いも経験しつつ社会性を身につけていきます。先生はケガをしないように見守る責任がありますが、かみつきやひっかきというのは起こってしまうこともあります。この時、相手の保護者はその場にいないので、どうにもしようがなく、子どもも後から言われてもまだよくわからない時期だったりしますので、相手の保護者に謝罪を要求するというのは少し無理があります。園で起こったことは園の責任です。

ただし大きい年齢では、家庭生活や園生活のあり方が子どもの問題行動の一因である場合もあるので、子どもの気持ちに寄り添いながら、園と家庭が連携して対応していくことが必要になる場合もあります。
お友だちの問題行動で安心・安全が脅かされているように感じる場合には、担任や園長に相談してみましょう。

園と保護者が信頼し合い、子どもが安心していられる場であることが大事ですね。忙しくてなかなか時間が取れないかもしれませんが、少しの時間の立ち話が関係を一歩前進させることにつながるかもしれません。
(取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)

普光院亜紀さん

PROFILE)
働く親のネットワーク「保育園を考える親の会」アドバイザー、保育ジャーナリスト、大学講師。保育園や仕事と子育ての両立についての著述・講演活動などをしている。著書『後悔しない保育園・こども園の選び方』(ひとなる書房)ほか多数。

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
※記事の内容は2023年3月の情報で、現在と異なる場合があります。

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