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長女+3つ子を育てるママ。3つ子の妊娠中は中期で緊急手術に見舞われ、突然入院に!【多胎の妊娠・出産体験談】

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福岡県在住のazusaさんは女の子2人と男の子2人の4人の子がいるママです。実は長女を除く3人はまだ生後9カ月になったばかりの3つ子ちゃん!現在は育休中で、目下育児に家事に大忙しの日々を送っています。3つ子妊娠が判明したときはとてもうれしかったと話すazusaさんですが、その妊娠生活はトラブルも多く、途中で緊急手術することになったことも…。当時、どのような毎日を送っていたか詳しくお話を聞きました。全2回のインタビューの前編です。

3つ子妊娠が判明し、とてもハッピーな気持ちに!しかし、医師から現実を突きつけられ…

「3つ子は現在9カ月。安心するのか気がつくと3人でくっついています」(azusaさん)

――3つ子妊娠がわかったときの状況を教えてください。

azusaさん(以下敬称略) 妊娠したのは長女が4歳のとき。気分の悪さを感じ、妊娠検査薬を試して陽性を確認しました。ただ、病院で診てもらおうと思っていた矢先に出血してしまって…。さらにタイミング悪く、8月のお盆休みにあたっていたので、休日診療医に診てもらうことに。そこで3つ子だとわかりました。

――そのときの気持ちを教えてください。

azusa とてもうれしかったです!ただ初めて診ていただいた先生の反応が結構深刻なもので。3つ子妊娠は妊娠自体が超ハイリスクで、自分自身も危険な状況に陥るリスクが高まるし、子どもたちも未熟なまま生まれてきたり、障害を持つ可能性もあったり。そういった説明を受け、かかりつけの先生とよく相談して決めてくださいと言われました。急に喜んでいられないんだ…と現実を突きつけられた気持ちになったことを覚えています。

――かかりつけ医にはすぐ相談に?

azusa はい。お盆休みが明けて、すぐに行きました。上の子を妊娠・出産したときからつき合いのある先生です。実は今回の3つ子の出産前に1度流産を経験していて、私たち夫婦が2人目を望んでいたこともご存知の先生でした。さらに言えば、その先生自体が双子ちゃんのいるパパだったんです。

診察で休日診療医の先生からリスクに関する説明があったと伝えると「確かに単胎と比べるとリスクはある。だけど今はNICU(新生児集中治療室)のような万が一の状況にも対応できる設備の整った病院があるし、そういうところなら、安全に産める可能性も高い」と言われました。3つ子妊娠がわかってからというもの、たくさん悩みましたが、最終的には先生のお話が後押しとなり「私たちを選んできてくれた命、産めるなら産み育ててあげたい」と、そのまま3人の妊娠を継続することを決断しました。

3つ子のリスクを共に調べたパパ。ワクワク楽しそうにしていた長女

ママのおなかには3つ子の赤ちゃんが。お姉ちゃんはおなかの3つ子ちゃんを思って、ワクワク!

――“3つ子”ということに関して、最初に伝えたとき、パパはどのような反応でしたか?

azusa 実は夫のお兄さんが双子で。だから1人目のときから「もしかしたら多胎の可能性もあるかもね」という話を冗談めかして話していました。今回、休日診療医で3つ子だとわかったときは私1人で受診していたので、“ LINE”で伝えるのかを迷って「家に帰ったら言いたいことがある」と濁したんです。

帰って「あのね…」と切り出すと、夫のほうから「双子?」と聞かれまして。「いや、3つ子」みたいな(笑)。それを聞いて、夫はすごく驚いていましたね。ただ「え!? どうしよう」と動揺する感じではなかったですし、先生から結構難しそうって話をされたと伝えたので、どんなリスクがあるのかを一緒に調べてくれました。

――上のお姉ちゃんにはいつ伝えましたか?

azusa 実は流産をしたとき、長女に早めに伝えてしまっていたんです。だから、今回は医師からある程度「大丈夫」と言われるような時期を越えてから、話しました。

――3人も生まれてくると聞いて、驚いていませんでしたか?

azusa 多分、長女は赤ちゃんが1人ずつ生まれてくるのがスタンダードだとは知らないですね(笑)。驚きよりも「3人来るんだ!」と楽しそうな、ワクワクした感じが強かったです。打ち明けてからは「お名前をこれにしようかな?」なんて考えてくれたりしていました!

妊娠19週で緊急手術!切迫早産になり、子宮頸管を縛る

最近はおすわりもできるように。スクスク成長中です

――3つ子妊娠は体に負担がかかりやすいかと思いますが、妊娠中はどんなことに悩まされましたか?

azusa まずつわりがひどかったです。1人目のときは少しムカムカするくらいだったんですが、今回は食べたら、すぐ戻しちゃう感じで。妊娠の判明前から吐いていて、それがきっかけで妊娠したことに気づいたくらいです。ただ毎回の妊娠でつわりの症状が違うケースも聞くので、3つ子の影響でひどかったのかはよくわからないですね。

――つわりはいつごろ、おさまりましたか?

azusa 妊娠4カ月ごろに治まってきたんですが、今度は逆におなかが大きくなって、胃の圧迫を受けて、ムカムカするようになりました。

――初期から赤ちゃんによる胃の圧迫を受けていたんですね!

azusa はい。あと今回は見た目的にもおなかの成長が本当に早くて、おなかがすごく目立っていました。まだ安定期にも入っていないし、つわりで体重も増えていないのに「もうすぐ(出産)?」なんて言われたこともあったくらい!

――妊娠中期に手術を経験されたと聞きました。

azusa 19週のときに子宮頸管縫縮術(しきゅうけいかんほうしゅくじゅつ)のシロッカー手術を受けました。その日は定期健診で、私の感覚としては普段と何も変わらない感じだったんです。だけど、先生から「子宮頸管がすごく短くなっていて、赤ちゃんがすぐに出てきちゃいそうだ」と言われて。もちろん19週で生まれてしまうとみんな助からないので、先生から「子宮頸管を縫い縮めて、赤ちゃんがおなかの中にとどまってくれるようにしたいと思います」と。午前中に健診を受けたのですが、お昼には入院になり、夕方には手術をしました。

――突然のことだったんですね。お疲れさまでした。入院もされましたか?

azusa はい。1カ月の入院になりました。手術はすぐにできたんですけど、今度はおなかの張りが強くなっちゃって。24時間ずっと点滴で、張り止めを入れていました。それでも張りがなかなか収まらないので、先生からは出産まで管理入院をすると言われていたんです。

ただ実は急な入院になってしまったので、上の子が精神的に不安定になってしまって。対面したときに号泣したり、毎日泣いて電話をかけてきたりしていたんです。本当に気がかりで、つらかったですね。

ちょうど年末と言うことで、先生からも「何日かだけでも帰れたら…」と言ってもらうことができ、一時退院に。だけど、帰宅して自宅安静の生活を送っていたら、子宮頸管の長さも意外と大丈夫でキープすることができ、先生の許可を得て、そのまま自宅安静しながら過ごすことになりました。

――自宅安静中は家事・育児をどう乗りきっていたんですか?

azusa 家事はほとんど夫におまかせしていました。あとは自宅から30分くらいのところに私の実家があるので、上の子の保育園のお迎えは、実母にお願いしました。私自身は手術以降、仕事も休職していたので、健診以外は外に出ない生活を送っていましたね。夫が帰宅するまでの間は長女と家で折り紙やビーズアクセサリー作りなど、動かなくても楽しめる遊びをして。本当は外遊びが好きなアウトドア派な長女ですが、とても協力してくれていました。

36週で出産!直前は起きていても寝ていてもおなかが苦しくて…

「胎動の激しかった妊娠中。とくに二女(いちばん右)と長男(真ん中)の胎動が激しかったです」(azusaさん)

――出産はいつでしたか?

azusa 36週です。

――かなり持ちましたね!

azusa そうなんです。結局、管理入院になったのも35週の、出産3日前からでした。先生には「きつかったらいつでも入院していいから。夜間でもいいので連絡してください。自分が楽なほうを選んでね」と伝えてもらっていたのですが、私としては上の子にまた負担をかけたくない思いがあり、できるだけ入院は短く済ませたいと家で粘っていました。ただ最後はほぼ食事が入らなくなってしまい、定期健診でそのことを先生に話したら「もう出しましょう」と帝王切開の日が決まったんです。

――きっと出産前は相当体がつらかったでしょう。

azusa はい。当時は寝ていてもおなかがきついし、起きていてもきついしみたいな状況で。寝返り、起き上がりも自力では厳しかったですね。あとみんなの胎動が激しくて、肋骨(ろっこつ)やら恥骨(ちこつ)やらいたるところが痛くて。体の中で生きた魚を飼っているかのようでした!

――出産当日はどんな感じでしたか?

azusa 手術室の中がとてもアットホームだったことはよく覚えています。先生たちが楽しくお話をしながら進んでいきました。あと、とにかく人数が多かったですね。産科の先生、麻酔科の先生、NICUの先生、助産師さん、看護師さん、学生さんみたいな感じで。すごくたくさんの方に関わってもらっているんだなと感じました。

――赤ちゃんが3人生まれたときはどんな気持ちでしたか?

azusa 本当に3人入っていた!と思いました。3つ子だとお互い重なりあっているので、エコー検査でも顔が全然映らなかったんです。もちろん3人いることはわかってはいたんですが、いまいち実感が湧きませんでした。だから出産した日、初めてみんなの顔が見られて、とてもうれしくて。感極まって言葉にならない涙が出ました。

お話・写真提供/azusaさん 取材・文/江原めぐみ、たまひよONLINE編集部

▼続きを読む<関連記事>後編

現在、育休中のazusaさん。3人が家にいながらのオンライン取材だったので、途中泣き出した二女ちゃんを抱っこしながらお話を聞く形に。かわいい姿が画面に映って(大変な中、ご協力いただきありがとうございました!)、とても癒やされながらのインタビューでした。

後編の記事では、産後をどのようにして乗りきったかを中心にパパの育休、多胎妊娠の外部サポートなどについてもお話を聞いています。ぜひチェックしてくださいね!

azusaさん

PROFILE
福岡県在住の30代、2男2女のママ。2019年に長女、2024年に二女・長男・二男を出産。普段は医療職で働くワーママで、現在は育休中。パパと子どもたちと6人で暮らしている。

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●掲載している情報は2025年1月現在のものです。

azusaさんのインスタ

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