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早産児や低出生体重児に起こりやすい病気と治療について

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早産児や低出生体重児はいろいろな病気かかるリスクが高くなります。出生直後に起こりやすい病気と、生後1カ月以降に起こりやすい病気にわけて解説します。

出生直後に起こりやすい病気と、生後1カ月以降に起こりやすい病気

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早産児では主に成長が未発達なことに関連する病気が、正期産の低出生体重児では、子宮内環境の影響による病気が起こるリスクが高くなります。ここでは、とくに注意したい病気、知っておくことで、安心できる病気について、解説をしていきます。

生後すぐに起こりやすい病気

●呼吸窮迫症候群(こきゅうきゅうはくしょうこうぐん・RDS)
【どんな病気?】
早産児の赤ちゃんで起こることが多い病気で、在胎週数が短いほどリスクが高まります。原因は、肺表面活性物質(肺サーファクタントともいいます)の不足です。肺表面活性物質は、肺での酸素の取り込みと二酸化炭素の排出の役割を担う「肺胞」の表面張力を打ち消して、一定に肺胞を開いておくために必要な物質です。これが不足すると出生後1~2時間以内に強い呼吸障害が出ます。低酸素のためにチアノーゼが出たり、息を吸うときにみぞおちや肋骨の間がへこむ(陥没呼吸といいます)、1分間に60回以上の多呼吸、できるだけ肺胞がつぶれないように、息をはくときに声帯を狭くするために出るうなり声(呻吟<しんぎん>といいます)が呼吸障害の症状です。在胎34週未満の早産の分娩が予測される場合、ママにステロイドを注射して、ママ経由で胎児の肺成熟を促してこの病気の予防することも一般的に行われています。

【治療法は?】
呼吸窮迫症候群と診断されたら、直ちに気管挿管(気管の中に管を入れ、そこから肺に空気を送る)を実施。不足する肺表面活性物質を補うために気管チューブを通じて人工肺サーファクタントを注入します。ほとんどの場合、注入後速やかに呼吸障害が改善していきます。在胎週数が少なく生まれた赤ちゃんは、サーファクタント治療で急性期(症状が進む時期)を乗りきったあとも肺が未発達なため、その後も数日間は人工呼吸を続けることがあります。

●新生児一過性多呼吸(しんせいじいっかせいたこきゅう・TTN)
【どんな病気?】
胎児の肺は「肺水」という液体で満たされています。経腟分娩では、一部は産道を通るときに胸郭が圧迫されて肺水が外に出され、さらに陣痛や分娩というストレスによって増加したホルモンの作用で肺胞に残った肺水が吸収されます。陣痛が始まる前に帝王切開で生まれると、経腟分娩のようにスムーズな肺水の排出や吸収が起こりにくいといわれています。新生児一過性多呼吸は、肺胞からの肺水の排出や吸収の遅れによって起こる病気です。帝王切開やそのほか肺水の吸収が遅れるような状況(在胎週数が正期産に近い後期早産児)によってこの病気が生じると、出生後早くから呼吸窮迫症候群(RDS)に似た呼吸障害が始まります。多くの場合は、RDSのような重症の呼吸障害にはなりません。

【治療法は?】
ほとんどの場合は2~4日間酸素を与えれば肺水が吸収され、状態がよくなります。ただし、まれに人工呼吸が数日間必要になる場合もあります。

●未熟児無呼吸発作(みじゅくじむこきゅうほっさ)
【どんな病気?】
早産で生まれた赤ちゃんは、主に脳にある呼吸をコントロールする機能が未成熟なため、ときどき呼吸を止めてしまうことがあります。20秒以上の呼吸停止やそれ以下の呼吸停止であっても心拍数が低下する、あるいはチアノーゼが出現する状態が無呼吸です。通常は、在胎週数が短く生まれた赤ちゃんほど頻度は多く、脳の呼吸中枢が成熟する在胎週数32~34週くらいから減少していきます。重い感染症や低血糖など呼吸中枢が未熟なこと以外の原因でも無呼吸発作が起こります。無呼吸発作が起きたときには、必ずほかに原因がないことをしっかりと確かめてから、この病気と診断する必要があります。

【治療法は?】
ほかに無呼吸発作をおこす原因がなく未熟児無呼吸発作であることが明らかであれば、刺激したり、低濃度の酸素を与える、あるいは呼吸中枢を刺激する作用のあるカフェインを投与します。そのほかに、両方の鼻に短い管をいれて軽い圧力をかけるシーパップ(CPAP)という治療法が多く用いられます。しかし、これでも無呼吸発作を繰り返す場合には、気管にチューブを入れて一定の呼吸回数をサポートする方法が用いられます。感染症や低血糖といった原因が明らかな場合には、治療を行うことで無呼吸発作は軽減します。

●脳室内出血(のうしつないしゅっけつ・IVH)
【どんな病気?】
胎児期の大脳には、中央にある脳室のそばに血管の豊富な領域が存在し、在胎32週ごろになくなります。ところが、32週未満の早産だとこの領域がまだ残っているうちに生まれるため、生まれたあとの血圧の変動や低酸素などによってこの部位から出血を起こすことがあります。とくに発症しやすいのが生後72時間までです。以前は軽度のものを含めると体重1500g未満の赤ちゃんの15~20%に起こっていましたが、最近の医療の進歩で発生は減りつつあります。出血を予防することが重要なので、早産児が外の環境に適応するまで、呼吸をできるだけ安定させ、刺激を与えないようにする必要があります。また、出生体重が1000g未満の超低出生体重児の重症脳室内出血を予防する方法として、生後6時間以内にインドメタシンという薬剤を投与する方法があります。

【治療法は?】
診断は超音波検査によって行われ、出血の広がり方で重症度が4段階に設定されています。1~2度の出血は後遺症を残すことは少ないのですが、3度だと要注意、4度だと重い後遺症を残す確率がかなり高くなります。また、出血後に脳室が極端に大きくなる水頭症を合併することがあり、その場合は過剰に脳室内にたまった脳脊髄液(のうせきずいえき)を排出するための外科的処置が必要になることがあります。

●脳室周囲白質軟化症(のうしつしゅういはくしつなんかしょう・PVL)
【どんな病気?】
早産児ではとくに脳室のまわりの白質という領域の血流が乏しく、低下しやすいという特徴があります。そのため、何らかの原因で脳の血流が低下したときにこの部位がとくに影響を強く受けやすく、その結果神経細胞にダメージが生じることがあります。原因としては血流の変動、感染、仮死などが考えられていますが、まだ十分に解明されていません。脳室周囲の白質は下肢や上肢の運動をコントロールする神経線維が通る場所なので、この部分の傷害によって、足が突っ張り、歩くまでに時間がかかったり、手の動きがぎこちないなど脳性麻痺の症状が出やすくなります。リハビリが必要になるケースが多いでしょう。

【治療法は?】
出生後、脳の超音波で診断されることが多いのですが、出生時には診断がつかずNICU退院後のMRIで診断されることもあります。有効な治療法は今のところ見つかっていません。早期からのリハビリを行います。

●未熟児網膜症(みじゅくじもうまくしょう)
【どんな病気?】
早産児は目の網膜の血管が発達していないうちに生まれます。高濃度酸素や栄養障害、重症感染症などが関係して出生後に網膜の血管の発達が障害されます。これに対して生後1カ月を超えるあたりから血管を増やす物質が急速に増加し、網膜には正常ではない血管による増殖性変化が起こります。それが高度になれば網膜剝離(はくり)へと進行し、視力障害や失明のリスクが著しく高まります。このような一連の変化をきたす状態が未熟児網膜症です。早産児は多かれ少なかれ未熟児網膜症の診断を受けます(軽症の場合を含めると在胎28週未満で約90%、在胎28~32週で約50%、32週以上で約15%)。けれども、多くの場合は自然に治癒していきます。治療が必要なのは一部で、最近のデータでは、出生体重1500g未満の赤ちゃんの16%に治療が行われています。

【治療法は?】
未熟児網膜症の診断には眼底検査が必須で、在胎34週未満または出生体重が1800g未満の赤ちゃんは必ず検査を行います。それ以上であっても、酸素を必要とした場合や、輸血を行った場合、人工呼吸器を必要としたような場合も検査を行います。検査の時期は、在胎26週未満の赤ちゃんには修正29週(在胎週数に出生後の週数を加えて計算します)から、それ以上の在胎週数の赤ちゃんには生後3週目に初回検査をします。未熟児網膜症には、徐々に進行していくタイプと急速に進行するタイプがありますが、多くは前者です。
治療は眼底検査の結果によって決定されます。軽度の段階では経過観察のみですが、血管の増殖が明らかな場合には、レーザーによる光凝固療法が選択されます。光凝固を繰り返しても網膜剝離が進行する場合には、時期をみて硝子体(しょうしたい)手術が行われることもあります。

●未熟児動脈管開存症(みじゅくじどうみゃくかいぞんしょう・未熟児PDA)
【どんな病気?】
胎児期は肺を使って呼吸をしないので、心臓(右心室)から肺動脈を介して肺に送り出される血流の約90%が、動脈管を経由して大動脈に流れます。生まれると、通常、出生後数日で動脈管は閉じるのですが、動脈管が閉じるには体の酸素濃度が上がり、動脈管の組織がそれに反応する必要があります。早産児は動脈管の酸素への反応が悪く、なかなか閉じません。さらに、動脈管を開いておく作用のあるプロスタグランディンが高いレベルで維持されます。いずれ時間がたてば閉じるのですが、その間に血圧の高い大動脈から血圧の低い肺動脈へ動脈管を通じて大量に血液が流れると、心不全の状態となります。この状態が未熟児動脈管開存症です。重症の場合は、肺出血や脳室内出血を起こすなど、危険な状態となります。また、腸管の血流が低下すると壊死性腸炎、腎臓への血流が低下すると急性腎不全のリスクが高くなります。

【治療法は?】
心臓超音波ドップラー検査で診断されます。未熟児動脈管開存症によって心不全へと進行する可能性が高い場合には、点滴の水分量を減らして対応します。さらに、プロスタグランディンを抑制するインドメタシンという薬も使用されます。この薬は80%程度有効ですが、副作用も強いため慎重に使用されます。どうしても閉じないときや、急速に心不全の悪化が心配されるときは、手術で動脈管をしばる結紮術(けっさつじゅつ)を行います。ほとんどが在胎28週未満の未熟性の強い赤ちゃんのため、手術はNICUのなかで行われます。熟練した心臓血管外科医であれば約30分で手術が終了します。

●壊死性腸炎(えしせいちょうえん)
【どんな病気?】
未熟な腸への血液の流れが妨げられ、さらに細菌などの感染が加わることで、腸が比較的広範囲に壊死する病気です。多くは生後1カ月以内に発症します。未熟なことと強い関連性があり、出生体重が1500g未満の赤ちゃんでは約1.5%の発症率です。詳細な原因は解明されていませんが、仮死、未熟児動脈管開存症、重症感染症などとの関連性が考えられています。発症率は低いのですが、いったん発症すると予後が悪い病気です。

【治療法は?】
特別な治療法はありません。病気の進行状況によって、Ⅰ~Ⅲ期に分類されます。Ⅰ~II期はミルクを与えるのをやめて腸の安静を図り、点滴によって抗菌薬を投与します。胃管を入れて胃の中のものを吸い出すとともに、呼吸や循環をサポートします。Ⅲ期は外科的手術が必要になります。

●敗血症(はいけつしょう)
【どんな病気?】
血液の中に細菌が侵入し全身に炎症が起こる状態。新生児の敗血症の原因は、産道や子宮内で感染する場合(垂直感染)と、生後3~7日以後に環境に存在する細菌によって感染する場合(水平感染)に分けられます。垂直感染の最も多い原因菌はB群溶連菌(GBS)です。肺炎を併発することも多く、早産児では呼吸窮迫症候群との鑑別が必要です。水平感染は、抗菌薬に耐性を持っているブドウ球菌(MRSA)をはじめとする耐性菌や、そのほかの細菌によって起こります。低出生体重児や早産児は免疫力が低いため、重症になりやすい傾向にあります。敗血症では細菌性髄膜炎も併発することが多いのですが、いずれも速やかに抗菌薬の治療を開始する必要があります。母体の情報や全身状態、血液検査、血液や脳脊髄液の培養検査、便の培養検査などを参考に診断します。特有の症状はありませんが、無呼吸や不活発、体温低下、胃内の残乳の増加などから疑われます。

【治療法は?】
敗血症をはじめとする重症感染症を疑った時点で、速やかに抗菌薬の投与を開始します。また、呼吸・循環状態がよくない場合には、その治療も併せて行います。

生後1カ月以降に起こしやすい病気

●慢性肺疾患(まんせいはいしっかん・CLD)
【どんな病気?】
生後4週間を過ぎても呼吸状態が不安定で肺の傷害が回復せず、長期間人工呼吸を続けたり、長い間酸素を投与するなど、呼吸をサポートしなければならない状態です。日本では原因別に分類されていますが、子宮内で絨毛膜羊膜炎(じゅうもくまくようまくえん)などの炎症にさらされて生まれや早産児は、重症の慢性肺疾患のリスクが高いことが知られています。重症感染症や低栄養、人工呼吸器による肺のダメージなどが発症に関連しています。重症例は修正週数36週でも酸素投与や人工換気を必要とし、在宅酸素療法に移行しなければならないこともしばしばありますが、大部分は1年以内に中止できます。出生体重が1500g未満の赤ちゃんや、胎児期に発育が強く抑制された早産の赤ちゃんでの発生率が高いとされています。日本では1000g未満の赤ちゃんの約半数が慢性肺疾患と診断されています。

【治療法は?】
そのときの状態に応じて対症療法を行いますが、症状が長引いた場合は、家庭でも酸素吸入を続けることがあります。肺のトラブルは心臓の機能にも影響するため、必要に応じて利尿剤も使用されます。重症の慢性肺疾患の赤ちゃんは成長や発達が遅れがちです。慢性肺疾患でNICU退院後も治療が必要な赤ちゃんはRSウイルス感染症で重篤な状態になりやすいため、RSウイルスが流行する時期に、2才までは予防としてシナジスの注射が行われます。

●未熟児代謝性骨疾患(みじゅくじたいしゃせいこつしっかん)
【どんな病気?】
出生体重が1500g未満の赤ちゃんは、カルシウムやリンを十分に蓄積しないままに生まれてきます。出生後にこれらのミネラルが十分に供給されないと、骨に沈着する骨塩量(骨に含まれるミネラル量)が低下する「未熟児骨減少症」を起こします。高度になるとX線写真で特徴的な症状が現れたり、骨折をきたす「未熟児くる病」を発症します。未熟児骨減少症と未熟児くる病をあわせて未熟児代謝性骨疾患と呼ばれています。最近の管理法の進歩で、未熟児くる病になる赤ちゃんは明らかに減少しています。

【治療法は?】
治療というよりは予防がかなめとなります。小さく生まれた赤ちゃんには母乳が最適ですが、母乳単独では成長に伴ってカルシウムやリンがたりなくなります。これを予防するためにカルシウムやリン、タンパク質を多く含む母乳添加用粉末(母乳強化パウダー)を母乳に加えて飲ませたり、ビタミンDを服用させます。

●未熟児貧血(みじゅくじひんけつ)
【どんな病気?】
低出生体重児や早産児は、出生早期には赤血球をふやす作用を持つエリスロポエチンの産生が少なく、貧血状態に陥ることがしばしばあります(未熟児早期貧血)。また、生後数カ月たつとエリスロポエチンは産生できるようになりますが、小さく生まれたために鉄の備蓄が少ないことが原因で貧血を起こすことがあります(未熟児後期貧血)。一般的には、未熟児早期貧血を「未熟児貧血」と呼んでいます。

【治療法は?】
一定限度以上ヘモグロビンが低下した場合に、週2回エリスロポエチンを注射します。このときに併せて鉄剤も補充するようにします。

●そけいヘルニア
【どんな病気?】
胎児のとき、赤ちゃんの睾丸(こうがん)や卵巣は腹膜を引っ張りながら下降していきます。その通り道を腹膜鞘状突起(ふくまくしょうじょうとっき)といい、通常は生まれると自然に閉じます。きちんと閉じていないと、おなかの中にある腸やそのほかの内臓がそけい部(太もものつけ根)や陰囊(いんのう)内にはみ出してふくらんだりします。出生体重が1500g未満で生まれた赤ちゃんに多くみられます。ふくらみは触るとゴム風船のような感触があります。男の子は腸が脱出して陰囊(いんのう)がふくらむことが多く、女の子は卵巣が直径1.5~2cmくらいになり、コロコロと触れることがあります。

【治療法は?】
原則として手術を行います。時期は6カ月ごろをめどにすることが多いようです。まれに、脱出した腸が戻らなくなり、腸の血流の流れが悪くなる「嵌頓(かんとん)ヘルニア」を発症することがあり、この場合は緊急手術となります。

●子宮外発育不全(しきゅうがいはついくふぜん)
【どんな病気?】
早産児や低出生体重児の体格が予定日(修正40週)になっても、正期産で出生した通常の赤ちゃんの体重や身長、頭囲の10パーセンタイルを下回っている状態を子宮外発育不全といいます。つまり出生後に十分育つことができなかったことを意味します。出生後のさまざまな合併症によって、胎児が発育するのと同じように栄養をとることができなかったのが原因です。とくに在胎28週未満の早産児や胎児発育不全による早産で生まれた低出生体重児では、子宮外発育不全が高率に起こります。頭囲については栄養摂取量が少なくても脳に栄養が優先されますので、体重や身長ほど子宮外発育不全は起こりません。

【症状は?】
特別な症状はありませんが、NICU退院後の成長や発達の遅れのリスクが高くなると考えられています。

【治療は?】
出生体重1500g未満あるいは在胎28週未満の赤ちゃんには、出生後速やかに栄養輸液と母乳による授乳を開始し、その後は強化母乳栄養あるいは低出生体重児用ミルクを与えるようにします。また、栄養摂取が妨げられるような合併症を極力回避できるように管理します。

「赤ちゃんがかかった病気」体験談

早産児や低出生体重児で生まれたわが子が、NICUに入院中に発症した病気とどんな治療を受けたかについて教えてもらいました。

●慢性肺疾患のためNICUでは酸素吸入を
「”食育”という言葉を聞いただけで憂うつになります。慢性肺疾患で自発呼吸ができず、産後3日間は人工呼吸器を装着。人工呼吸が外れてからも、NICUにいる間は酸素吸入が必要でした。鼠径(そけい)ヘルニアも発症しており、両太もものつけ根が盛り上がっていました。体力がついてGCU(※)に移ってから手術をしました。(1才男の子、出生体重:694g、在胎週数:28週2日)

※NICUは「Neonatal Intensive Care Unit=新生児集中治療室」、GCUは「Growing Care Unit=継続保育室」のことで、保育器は卒業し、コットという赤ちゃん用のベッドで過ごします。

●未熟児貧血で薬を服用しました
未熟児網膜症の疑いがあり、入院中、2週間に1度眼科健診を受けましたが、治療には至りませんでした。また、未熟児貧血で薬を服用。症状はとくになかったけれど、退院後も1年間飲み続けました。1才児健診のときにもう大丈夫と言われ、ようやく薬を卒業!(1才7カ月男の子、出生体重:1289g、在胎週数:30週4日)

●ちょくちょく無呼吸発作に
出産直後に新生児仮死となり、別の病院に搬送。その後、酸素吸入だけで過ごせるようになりましたが、未熟児無呼吸発作はちょくちょく起こしました。でも、「小さく生まれた赤ちゃんにはよくあること」と説明を受け、徐々に少なくなっていきました。(1才2カ月男の子、出生体重:902g、在胎週数:27週2日)

低出生体重児や早産児に生じる可能性がある病気にはいろいろなものがありますが、いずれも早期に適切な処置を行えば、大事に至らずに済むことが増えてきています。心配しすぎず、見守ってあげてくださいね。(取材・文/東 裕美、ひよこクラブ編集部)

監修
板橋家頭夫先生
昭和大学病院病院長。専門は、小児科学、新生児学。極低出生体重児の成長・栄養管理に詳しく、低出生体重児・早産児の生活習慣病リスクを研究。赤ちゃんや家族の幸せをモットーに診療をされています。

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