【専門家監修】離乳食[後期]9〜11ヶ月ごろ★カミカミ食に進めるタイミングは?
モグモグと食べられるようになったら、3回食に進めます。この時期は、徐々に形のあるものが食べられるようになり、離乳食からとる栄養の割合が増えます。少量の油や塩、しょうゆなども使えるようになるので、メニューの幅が広がります。今回は、カミカミして食べる練習をする「9〜11ヶ月の離乳食」に進めるタイミングの見極め方をご紹介します。
ステップアップのタイミングは?
★食べる意欲があり、モグモグできれば、ステップアップ
やわらかく煮たみじん切りの野菜などを、舌で上あごに押しあてるようにして、上手につぶして食べられるようになったら、9ヶ月ごろから3回食に進めます。小食でも食べる意欲が見
られ、口をモグモグと動かしていれば、ステップアップしても大丈夫です。このころの離乳食は朝、昼、夕の1日3回になりますが、朝起きるのが遅めの赤ちゃんでは、朝の離乳食が食べられないことも多いようです。生活リズムも見直しておきましょう。
[9〜11ヶ月の離乳食]進めてOKのサイン4つ
赤ちゃんに次のような変化が見られたら、次のステップに進めるサイン。歯ぐきでつぶしてかんで食べる、大人に近い食べ方の練習を始めましょう。
舌で食べ物をつぶせる
口をモグモグ動かして、舌を使って上あごに食べ物を押しあてて、つぶそうとする様子が見られる。
すぐに飲み込まず、時々左右に口が動く
口が左右に動くのは、かもうとし始めている証拠。口をクチャクチャして、かむのを楽しむ様子が見られることも。
食べ物をじっと見たり、食べ物に手を伸ばす
食べ物をじっと見たり、目の前の食べ物を取ろうとして手を伸ばすなど、食べる意欲が感じられる。
おすわりが上手になってきた
おすわりが安定し、椅子にある程度の時間座っていられる。下半身が安定すると食事に集中でき、口をしっかり動かせるように。
こんなときは、まだ7,8ヶ月ごろの離乳食で練習を!
赤ちゃんが以下のような状態だったら、"カミカミ食”にはまだちょっと早いかも。もう少し「7,8ヶ月の離乳食」でゴックンと飲み込む練習を続けて。
□口をよく動かさず、まる飲みしている
□絹ごし豆腐くらいのかたさ・2~3mm角の大きさの食べ物を口から出してしまう
まだモグモグできていない証拠です。舌と上あごで簡単につぶせる絹ごし豆腐のかたさで、つぶす練習をしましょう。9ヶ月ごろの大きさにするときは、かたさは十分にやわらかくして。
9〜11ヶ月ごろの離乳食は、”自分で食べる”ことへのステップです。食べる量や好き嫌いにはあまり神経質にならず、「食べる意欲を育てる」ことを優先、食事を楽しみましょう。
(文・たまひよONLINE編集部)
■参考:『すぐわかる! 離乳食』(ベネッセコーポレーション 刊)より抜粋。情報は書籍掲載時のものです。
初回公開日 2018/10/18
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