お笑い芸人・ゆってぃ、第1子“ワカチ子”ちゃんを出産するときの妻は「新しい生命を誕生させるかっこよさと神秘的な雰囲気がありました」
ピン芸人として活躍するゆってぃさんは2025年の1月にパパになりました。ゆってぃさんは娘さんのことをゆってぃさんのギャグ、「それ!ワカチコ!ワカチコ!」にちなんで“ワカチ子ちゃん”という愛称で呼んでいます。妻でタレントの石川あんなさんの妊娠から出産の様子、最近の子育ての様子をじっくり話してくれました。
全2回インタビューの後編です。
妻の出産は、とにかくかっこよかった
――1月7日に誕生したワカチ子ちゃん。Instagramの写真を見ましたが、本当にかわいいです。出産は立ち会うことはできましたか?
ゆってぃ(以下敬称略) 陣痛から出産まで立ち会うことができました。横で妻の陣痛を見ていて本当に自分にとって関係のある話ではあるものの、自分が産むわけではないので異次元で不思議な感覚でした。陣痛で苦しんでいる間も、今から妻は新しい生命を誕生させるんだと思ったら本当に神秘的でした。そして、とにかく妻がかっこよかったです。
――かっこいいという表現はすてきです。
ゆってぃ 実は立ち会い出産には消極的でした。自分の妻が痛みに苦しんでいる姿を見て自分のメンタルを保つ自信がなかったんです。でも出産当日、立ち会うことになり妻が寡黙に出産に向き合い、赤ちゃんを産もうとする姿を見られて本当によかったです。陣痛中は痛くてつらかったと思いますが、一生懸命耐えている姿が僕にはかっこよくうつりました。
――ワカチ子ちゃんの顔を初めて見たときの気持ちを聞かせてください。
ゆってぃ なんて表現したらいいんでしょうか。妻のおなかから目の前にいる赤ちゃんが出てきたことが、ただただ不思議でした。自分の子どもだ!っていうよりも、生命の誕生に立ち会えたことに感動しました。後光がさしているように見えました。
――ワカチ子ちゃんが誕生してすぐに抱っこはしましたか?
ゆってぃ 生まれる前は誕生したら真っ先に妻に抱っこしてもらいたいと思っていたのになぜか流れで誕生したばかりの娘を僕が一番に抱っこすることになってしまいました。妻からは今でも「私よりも先に抱っこしたよね」って怒られます。
――2人目のお子さんが誕生するときもまた立ち会いたいって思いましたか?
ゆってぃ そうですね。立ち会いたいです。そのときは2回目なので、初回よりはうまくアシストしてあげたいなって思います。
義母に助けてもらいながら、あんなさんと二人三脚子育てがスタート
――ワカチ子ちゃんの名前はどんなふうに決めましたか?
ゆってぃ 僕がつけたい漢字があったので妻に相談したところ、その漢字を使った女の子の名前の候補を出してくれました。その中で「これがいいね」としっくりくる名前があったのでそれに決めました。
――姓名判断とかもしましたか?
ゆってぃ 僕はまったく気にしていないので妻が画数は見ていたと思います。とにかく僕からは漢字を一字プレゼントしたような形です。
――育児がスタートしたばかりですが、子育ては想像どおりですか? それとも想像以上に大変ですか?
ゆってぃ こんな感じかな? と、想像していたものとはまるで違いました。ここまで赤ちゃん中心になるのかと驚きました。
――里帰り出産ではなく。退院してからゆってぃさんとあんなさんの2人で赤ちゃんのお世話をスタートさせたのですね。
ゆってぃ 妻のお母さんが退院して5日目から来てくれていましたが、「2人でやらないとだめよ」と一歩引いた存在でいてくれました。そして、僕たちの食事の準備を手伝ってくれたり、身のまわりのことを手伝ってくれたりほんとうにありがたかったです。
――お母さんがいてくれて、基本は夫婦でというスタイルの提案は逆にありがたいですね。
ゆってぃ はい、だから退院してから基本的には僕たち2人で娘のお世話をしている状態です。
子育ての大変さを知り、先輩パパを尊敬する気持ちが芽生えた
――ゆってぃさんは友人が多いと思いますが、パパ友はいますか?
ゆってぃ ちょうど同じ時期にパパになった友人がいます。その人はいま育休なのでしょっちゅうLINEで「いまこんな感じだよ」とか「これが便利だよ」と情報交換をしています。同じ月齢のパパとは「夜はどれくらい寝る?」など、具体的なことも話します。ちょっとしたことでも相談できますし、息抜きにもなるのでパパ友の存在は偉大ですね。
――ゆってぃさんの事務所はパパさん芸人が多いですが、現場で子育ての話をしますか?
ゆってぃ 現場でパパになっている芸人仲間に会うと「最近うちの子が・・・」なんて、子どもの話になりますね。
自分が子育てスタートしたばかりなので、先輩芸人さんもわが子が小さいときは睡眠不足と戦いながら、夜中に起きてミルクを作っていたのかな、早く帰ってお世話をしていたのかなって考えると尊敬します。弱音をはくこともなく、真摯(しんし)に芸にも向き合ってきた姿に感動すら覚えます。
――今、ゆってぃさんが得意なワカチ子ちゃんのお世話はなんでしょうか?
ゆってぃ 自宅にいるときはおふろとミルクは主に僕の担当です。娘はおふろが好きみたいでお湯をかけても泣くこともなく、ニコニコご機嫌です。「いい湯だねぇ」なんて話しかけながらおふろに入れています。
――娘さんをあやしながら新しいギャグも生まれるかも?
ゆってぃ いまのところはないです(笑)。でも、もっと大きくなって娘が口走った言葉をギャクにできたらいいなぁ。
――仕事はセーブしています? それとも子育てと両立中ですか?
ゆってぃ 仕事はセーブしていませんが、かえってそれがいいのかもしれません。現場に来ると人と話せるのでストレスもたまりません。でも妻をはじめ、出産直後の女性はずっと自宅にいるので大変だなって感じます。
「自分の心臓の高なりを信じて!」ワカチ子ちゃんへのメッセージ
――あんなさんと子育てのことで言い合いになってしまうこともありますか?
ゆってぃ 僕がミルクの缶のふたを開けっ放しにしたり、哺乳びんをほったらかしにしたりと小さなことでしょっちゅう怒られますが、言い合いになったりはしていません。妻の言っていることは正しいので「はい、すみません」とすぐに謝ります。娘が成長したら家庭に女性が2人になるので、2対1でどう戦うかは今から心配ですね(笑)
――ワカチ子ちゃんにはどんな女の子に育ってほしいですか?
ゆってぃ まだ想像できませんが、贈りたい言葉は決めています。「何かを決めるときは自分の心臓の高なりできめなさい」という言葉です。小さいころから僕はドキドキするほうに矢印を向けていたので、娘にも同じような感覚でドキドキするほうに向かって歩んでいってほしいですね。
お話・写真提供/ゆってぃさん 取材・文/安田ナナ、たまひよONLINE編集部
ユーモアを交えて、初めての子育てを語ってくれたゆってぃさん。最後にはワカチ子ちゃんへ向けて、すてきなメッセージを話してくれました。これからワカチ子ちゃんの成長が楽しみです。
ゆってぃさん
PROFILE
お笑い芸人・タレント。1977年1月生まれ。東京都出身。1995年にスクールJCAへ4期生として入学。コンビ、トリオを経て、現在は「スーパーアイドルゆってぃ」としてピンで活動をしている。2022年3月31日にタレントで元グラビアアイドルの石川あんなと結婚。2025年1月には第1子・女の子が誕生。
●記事の内容は2025年3月当時の情報であり、現在と異なる場合があります。