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「私たちはイライラもするし、冷静さも欠く」その自覚こそが安全な子育てにつながる『ふうふう子育て #42』

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夜泣き対応中にイライラに陥った夫に交代を申し出るも断られ、きつい言葉をかけそうになった青鹿さん。でも以前、自分が授乳中にイラッとした時、夫がかけてくれた救いの言葉を思い出して、同じ言葉をお返しすることにしました。


夫だって真剣に子育てしてるからイライラするんだ













未熟さを自覚して子供を守りたい

前回、私が授乳中にイライラした時、夫に「真剣に関わっているとイライラもするよね」と言われて救われた話をしました。子育てに一生懸命なのに上手くいかなくて、ついイライラしたり落ち込んだりしているのを責めず、まず「イライラしている」「離れたほうがいい」という事実だけを教えてもらえたからです。だから、今度は私が同じことを言ってあげる番だと思い、同じ言葉を返してみました。

「真剣に関わっているとイライラもするよね」

すると、私が交代すると伝えても頑なに断っていた夫が静かに、「ちょっとコンビニ行ってきてもいい?」と言ったんです。「何時間でもいいよ! ゆっくりしておいでー!」と送り出しました。

1時間ほどが経って家に帰ってきた夫の顔はスッキリしていて、気持ちの切り替えができたことが見てとれました。あれだけギャン泣きしてた娘・ふーみんも泣き疲れたのか眠ったので、夫と二人で話し合うことに。

夫は、いい歳の大人である自分が赤ちゃんに対して一瞬とはいえ大きな声を出してしまい、こんなに自分自身をコントロールできないものか……と愕然としたそうです。男性でも女性でも、たった一人で真剣に赤ちゃんに向き合いすぎると、気持ちのコントロールができなくなったり、おかしくなったりする時もあるのだろうと話しました。

もちろん、圧倒的な強者である大人が、たとえ一瞬でも赤ちゃん相手に声を荒げたり怒ったりするのはいけないことで、常に完璧に穏やかにやさしく接することができたら、それに越したことはありません。

しかし私たち夫婦は未熟で、絶対にイライラしてはいけないとお互いを責めて監視してしまったら孤立し、その先にあるのは「隠蔽(いんぺい)」しかなくなってしまうだろうと思います。

夫と二人で「密室でイライラして子供に八つ当たりしたりして、その事実を隠す」……それだけは本当に防がなければならない事態だと話し、お互いに「イライラすることもある人間」だと自覚することにしました。イライラしてはいけないのではなく、イライラした時にどうしたらよいのかを話し合い、できればお互いか誰かに頼って、子育てから一時離脱するようにしようと決めたんです。

この出来事をきっかけに、お互いにイライラしたら早めに相手に頼り、子育てから一時離脱するようになりました。イライラをため込まず早めに離脱すれば、リフレッシュの時間も短くて済み、結果的に子供にも嫌な思いをさせなくて済むし、自分も罪悪感に苦しめられないし、相手の負担も軽くなることがわかったんです。

これが何日も積もり積もったイライラだったら、1日を費やしても「まだイライラする」と思っていただろうと考えると、早めに「自分はイライラしている」と認め、それに対して相手はイライラしてることを責めずに「いってらっしゃーい」とリフレッシュに送り出すことのコスパのよさに気づけました!

(編集協力:大西まお)

『青鹿ユウの夫婦でふうふう子育て』をすべて読む

漫画家 青鹿ユウさんのプロフィール

漫画家。夫と娘と猫と暮らしている。自分の経験、専門家から学んだことを「気軽に楽しく読めて、ちょっとためになる」漫画にしたいと思っている。著書に『今日から第二の患者さん』(小学館)、共著書に『子どものアトピー性皮膚炎のケア』、『ほむほむ先生のアレルギー教室』がある。

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http://aoshikayu.com/

※この記事は、過去に「マイナビ子育て」に掲載されたものです。

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