あいうえおを覚える前に出会いたい、美しい「ひらがなの絵本」とは?
MacXever/gettyimages
「あいうえおが覚えられない」「なかなかひらがなが書けるようにならない」
できる事とできない事の個人差が大きくなる5歳の頃。まわりの子と比べてうちの子は…なんて、親の立場としてはついつい焦ってしまうことも多いかもしれません。
でも、こんな時期だからこそ「お勉強」としてでなく、絵本で身に着けるのはいかがでしょうか?
日本最大級の絵本情報サイト「絵本ナビ」の編集長・磯崎 園子さんが紹介します。
磯崎 園子(絵本ナビ編集長)
日本最大級の絵本情報サイト「絵本ナビ」
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「ひらがな」って美しい、「ことば」っておもしろい!自然と学べるおすすめの絵本3選
絵本を通じて、ひらがなの美しさや面白さに出会うことができたら興味の持ち方も変わるかもしれません。そんなお子様におすすめの絵本を紹介します。
『あいうえおの本』
作/安野 光雅 (福音館書店)
1968年に『ふしぎなえ』(福音館書店)でデビューして以来、約50年に渡り第一線で活躍を続ける絵本作家の安野光雅さん。国際アンデルセン賞受賞など、世界でもその美しい作品の数々が評価されている安野さんが心を込めて描きあげたのが、この『あいうえおの本』です。
「あ」はあんぱん、「い」はいえ……、左ページにはひらがなが、そして右ページにはその文字で始まるものの絵が、1見開きごとに描かれます。木で組み立てられ、木目まで美しく描かれたひらがなの文字と、どこかなつかしい日本の伝統的な形の絵がみごとに結びつきます。さらに、ページのまわりには文字に関連した飾りも描かれ、その中にも絵が隠れており、年齢を重ねる度に発見が増えていきます。字を覚えるためだけではなく、ことばの美しさを感じることのできる1冊です。
作/谷川 俊太郎 絵/堀内 誠一 (くもん出版)
「あいうえお」の響きを感覚的に絵にすると…?詩人・谷川俊太郎×デザイナー・堀内誠一による声に出して体で感じるあいうえお絵本。「かっきくけっこ」「ささししすせせそ」「なーに ぬねーの」。不思議だけれど、なんだかしっくりくる響き。私たち日本人は、こんなに面白い言葉を使っているんだと、子どもたちにもその喜びが伝わるといいですよね。
作/山岡 ひかる (くもん出版)
「あいうえお」でお弁当ができちゃうって本当…!? 「あ」アスパラガス、「い」いちご、「う」うずらたまご、「え」えびふらい、「お」おにぎり。はい、本当に完成です。「あ行」から「ら行」まで、とってもおいしそうなおべんとうが次々登場しますよ。
はじめての「あいうえお」は、書いて覚える、読んで覚える、だけじゃなく。こんな風に楽しみながらも出会ってほしいですよね。
磯崎 園子(絵本ナビ編集長)
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https://www.ehonnavi.net/
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