1歳代&2歳代 ひどいイヤイヤがラクになる!子どもとのかかわり方
イヤイヤの対応は、どの子も同じではうまくいきません。性別&年齢に合わせたかかわり方を、子どもの心理に詳しい竹内エリカ先生に教えてもらいました。子どもの個性別イヤイヤの理由も紹介します。
イヤイヤのときは性別&年齢別に合ったかかわり方を!
まずは、大まかな子どもの性別の特性を知っておきましょう。
女の子は一般的に人の話を聞き、物事を理解してから行動します。共感力が強く、コミュニケーションを大事にして、指示どおり動く傾向が強いと言えます。
一方男の子は、人からの指示や強制が嫌いで、興味のあることと、興味のないことがはっきり分かれる傾向があります。
このような性別による特性を踏まえたうえで、性別&年齢別に合ったかかわり方を取り入れてみて!
1歳代 女の子
共感力が強めなので、気持ちを受けとめ「イヤだったのね」など感情を言葉にするかかわりを。慎重に行動する子もいるので、気になるときは体幹を鍛えて運動能力を上げるために、はいはいさせたり、興味を示したら高い場所に上らせて、挑戦する意欲を育てましょう。
2歳代 女の子
自分の主張を言葉で表すようになると、こだわりの強さが目立つように。子どもの相手に疲れたときは頑張らず、1日10分子どもと本気で向き合う時間をつくればOK。絵を描く、物を破る、太鼓をたたく、体を動かすなどの遊びは、イヤな感情の発散になります。
1歳代 男の子
イヤイヤが始まったら「○○してみようか?」と、子どもの意欲がわくような声かけで違う遊びに誘って、気持ちを切り替えて。やってはいけないこと以外は、自由にさせましょう。「1人でできたの? すごいね」と小さな成功をほめて、達成感を味わわせてあげて。
2歳代 男の子
「イヤ!」と言ったら「イヤだね」と気持ちに寄り添うと、イヤイヤが落ちつきます。また「だるまさんが転んだ」などの体の動きを止める遊びは、我慢の練習に◎。日ごろから「寂しい」などの感情を示す言葉を意識して教えると、少しずつ言葉で伝えられるようになります。
わが子の個性をチェックして、イヤイヤの理由を探ろう!
イヤイヤの理由には、実は傾向が! わが子の個性がわかると、嫌がったり、怒ったりする理由が見えてきます。またそれぞれのタイプに秘めた才能があるので、才能を伸ばすようなかかわり方を心がけて。
視覚重視タイプ
自分がイメージする色や形など、見た目にこだわりを持ち、自分で選んだ服や同じものばかり身に着けたくてイヤイヤする子は「視覚重視タイプ」。将来は、服装や髪形などに気を使うなど、センスがいい大人になるでしょう。
触覚重視タイプ
テーブルにこぼれた水などに手を伸ばして遊んだり、ベビーカーに乗りたがらなかったりなど、触覚にこだわりがある子は、運動神経抜群になる可能性が! 味覚や嗅覚が敏感な場合も多く、こだわりが強い子は将来、スポーツ選手になるかもしれません。
聴覚重視タイプ
言葉の発達が早くて「イヤイヤ」を言葉ではっきりと主張する子や、大きな音や声などを嫌う子は、聴覚の感覚がピカイチ。音楽の才能がある可能性が! 歌を歌ったり、楽器に触れたりなど、音に触れる機会を増やすと、能力を発揮しやすいでしょう。
感情重視タイプ
遊びを邪魔されるのがイヤな子は、勉強ができる子に。知育玩具などで遊ばせても。また、ママ・パパの指示に抵抗する子は、リーダーの素質あり! 「すべてがイヤ!」と爆発するタイプは、好きなことに集中させると才能を伸ばしやすいでしょう。
イヤイヤのときいくらなだめても聞いてくれなかったり、逆効果だったりするのは、子どもの性別や年齢に合ったかかわり方をしていなかったのかも! 子どもの個性がわかるとイヤイヤの理由が見えてきて「これが、この子の個性なんだ!」と受け入れられそうですね。ひどいイヤイヤも、前向きな気持ちでつき合っていきましょう。(取材・文/麻生珠恵・ひよこクラブ編集部)
参考/1才2才のひよこクラブ2018年冬春号「女の子・男の子&子どもの個性に合わせればイヤイヤ期は9割ラクになる!」より