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赤ちゃんのせきの原因と対処法

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赤ちゃんがせきをするときはいろいろな原因が考えられ、原因によってせきのしかたが異なります。体の小さな赤ちゃんにとって、何度もせきをするのはかなりの負担。赤ちゃんが少しでも楽になれるように、せきの状態に適した正しいケアを行いましょう。

せきの原因と受診の目安

せきは呼吸器の症状の中で最も多くみられるもの。ウイルスや細菌の感染、アレルギー物質、鼻水、温度差、たばこの煙の刺激など、さまざまなものが原因となりせきが出ます。

せきが出る理由

せきは、気管にたまった分泌物や異物を体の外に出し、呼吸機能を正常に保つための防御反応。ウイルスや細菌、アレルギー物質、のどに落ちてきた鼻水などで呼吸器の粘膜が刺激されたときや、ウイルスや細菌が呼吸器の粘膜に感染して炎症を起こしたときなどにせきが出ます。問題のない生理的なせきがある一方、重症化すると命にかかわる病気に起因するせきもあるので油断はできません。

心配なせき

声がかすれて呼吸が苦しそう、ヒューヒュー・ゼーゼーなどの音がする、だんだんせきがひどくなる、犬の遠ぼえのようなせきをするなど、せきの様子を観察。さらに、体温や食欲、機嫌などの全身状態を確認します。とくに呼吸の状態は要チェック。呼吸困難になったら夜中でも至急受診して。

☆確認すること
1 せきが出たときの状況
いつ、どんな状態でせきが出るのかを観察。朝昼夜のいずれの時間帯に多く出るか、布団に入ったときか、特定の季節か、特定の食べ物を食べたときかなどを確認してください。

2 せきの音を聞く
コンコン(たんを伴わない)、ゴホゴホ(たんを伴う)ケーンケーンなど、どのような音のせきをしているかよく聞きます。また、ヒューヒュー、ゼーゼーなど気になる呼吸音がしていないかもしっかり確認しましょう。

3 せき以外の症状はあるか
元気がない、機嫌が悪い、眠れない、食欲がないなど、全身状態が普段とどう違うかを観察。また、発熱、鼻水、のどが痛い、たんが出るなど、せき以外の症状も確認してください。

4 飲んだり食べたりできるか確かめる
母乳・ミルクが飲めるか、それ以外の水分はとれるか、離乳食を食べられるかなどを確認します。

受診の目安

●0~3カ月
気道が狭い低月齢の赤ちゃんは、ちょっとしたせきでも急に悪化して呼吸困難を起こすことがあります。状態をよく観察し、受診するかを判断してください。

○様子をみてOK
・せきが徐々に軽くなり、元気で水分がとれる

○診療時間内に受診
・せき以外に発熱、鼻水、下痢、嘔吐などの症状がある。
・眠れているが、せきが出る
・せきが長引いている

○診療時間外でも受診
・呼吸が苦しそう
・呼吸が速い
・一日中せきが出て眠れない
・ゼーゼー、ヒューヒューなどの音がして眠れない
・水分がとれない
・声が出ない

○緊急受診が必要
・唇の色が紫色
・突然のどに何か詰まったようになり、激しくせき込んでいる

●4カ月以上
せきがひどくなっているときは、気管支や肺まで炎症が広がっていることがあります。早めに受診しましょう。

○様子をみてOK
・せきが徐々に軽くなり、元気で食欲がある

○診療時間内に受診
・せき以外に発熱、鼻水、下痢、嘔吐などの症状がある
・眠れているがせきが出る
・せきが長引いている
・上記の症状はないが、気管支が弱い、ぜんそく気味と医師にいわれたことがある
○診療時間外でも受診
・呼吸が苦しそう
・一日中せきをしていて眠れない
・ゼーゼーヒューヒューなどの音がして眠れない
・水分がとれない
・離乳食や食事が食べられない
・声が出ない

○緊急受診
・唇の色が紫色をしている
・突然のどに何か詰まったように、激しくせき込んでいる

☆病院で医師に伝えたいこと
・ヒューヒュー、ゼーゼー、ケーンケーンなどせきや呼吸音の特徴  
・せきが出たときの状況(時間帯、直前に食べたものなど)  
・発熱、鼻水などほかの症状  
・機嫌や食欲など全身状態  
・疲れているか  
・のどに何か詰まらせている可能性  
・せきで吐くことが多いか

せきの音を記録して
レコーダーやビデオカメラ、スマートフォンなどでせきの音を録音し、医師に聞いてもらうのもおすすめ。胸の音があるときは、息を吸うときと吐くときのどちらに音がするか、胸の上で音がするか下のほうか、胸に手を当てて確認してください。

せきが出るときのホームケア

せきが続くとうまく水分や食事をとれなくなったり、体力を消耗したりして、全身症状の悪化を引き起こすことも。せきがやわらぐようなホームケアを行うことが大切です。

せきが出るときの姿勢

せき込んで苦しそうなときは、たて抱きにするか座らせて、背中を軽くトントンしましょう。痰(たん)が切れやすくなり、せきが少し楽になります。寝かせるときは小さめの枕やクッションを背中に当て、上体を少し起こして。気道が通りやすくなり、せきがやわらぎます。

水分補給・授乳・食事

のどを湿らせるとたんが切れやすくなるので、湯冷ましや麦茶などをスプーンで少しずつ与えて。離乳食前の赤ちゃんは、おっぱい・ミルクを30分~1時間に1回を目安に、いつもより多く与えるといいでしょう。せき込んで吐くことがあるので、離乳食や食事はいつもより少なめにして、やわらかく食べやすいものを少しずつ様子を見ながら与えます。うどんやおかゆ、野菜スープなどがおすすめ。柑橘類(かんきつるい)の果汁や冷たいものはのどを刺激するのでNGです。

室内の湿度

空気が乾燥しているとせきを誘発します。加湿器などを利用して、室内の湿度は50~60%に保ちましょう。こまめに換気して室内の空気をきれいにしておくことも大切。また、おふろの湯気で呼吸が一時的に楽になることもあるので、元気があれば、ぬるめのお湯(39~40度程度)にサッと入れましょう。ただし、せきがひどいときやゼーゼーするときは入浴を控えてください。

せきが出るときのNGケア

・部屋を暖めすぎる→空気が乾燥してせきが悪化しやすくなります。とくにエアコンを使うときは乾燥しやすくなるので要注意。
・部屋によって温度差がある→暖かい部屋から冷えた部屋に行くと、冷たい空気がせきを誘発。家の中の温度差に注意しましょう。
・自己判断で薬を飲ませる→せきにはいろいろな原因があるため、自己判断で薬を飲ませると悪化させることがあります。

まとめ

大人でもせきが長引くのはつらいもの。ましてや、小さな体の赤ちゃんにとっては大きな負担に。少しでも早くせきが治まるように、早めの対応と適切なホームケアを心がけましょう。(文・ひよこクラブ編集部)

監修
横田俊一郎先生
横田小児科医院院長。東京大学医学部付属病院小児科、社会保険中央総合病院(東京都新宿区)小児科部長などを経て、1993年に開業。ありふれた病気、健康増進のための医学、子育て支援をテーマに勉強を続けていらっしゃいます。

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