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赤ちゃんの目やに・鼻水・耳あかで心配なこと、そうでないこと

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precinbe/gettyimages

ある朝起きたら、赤ちゃんのまぶたに大量の目やにを発見! 日中は鼻水が絶えず流れ出て、「苦しそう。大丈夫かな?」と心配したり、「最近、耳掃除をしていないなぁ。耳あかはたまっていないのかな?」と気になったりするママ・パパもいるでしょう。そこで、赤ちゃんの目やに、鼻水、耳あかで心配なことについて、「ひよこクラブ」の人気連載「すくすく成長日記」の監修でおなじみ、小児科医の若江恵利子先生に聞きました。

赤ちゃんの目やにで心配なこと

目やには新生児からよく見られます。心配なケースは2つ。1つは、1~2ケ月の赤ちゃんに多く見られる、「鼻涙管閉塞(びるいかんへいそく)」が疑われるケースです。この「鼻涙管」というのは、簡単にいうと涙の通り道。目を保護するため、常に分泌している涙が目からあふれないよう、鼻の奥に流している管です。これが生まれつき細かったり、詰まっていたりすることが考えられるのです。そもそも赤ちゃんの鼻涙管は詰まり気味で、成長とともに自然と詰まりが取れることが多いのですが、ガーゼでいくらふいても目やにがあふれるように出てくる場合は別。速やかに小児科か眼科を受診しましょう。

もう1つ心配なのは、目が開けられないほどの大量な目やにです。これは赤ちゃんの月齢とは関係なく起こります。原因として考えられるのは、何らかの理由で目に入ったばい菌です。この場合も小児科か眼科を受診しましょう。抗菌剤入りの目薬が処方され、目薬をさせばすぐよくなることが多いです。

赤ちゃんの鼻水で心配なこと

0~1歳代なら、鼻水の原因は圧倒的に風邪が多いでしょう。アレルギーによる鼻水は2歳代ぐらいからともう少し先になります。赤ちゃんが風邪をひくと、始めは透明の鼻水が出ますが、数日後には黄色に変わり、風邪が治るにつれて鼻水がだんだんと止まります。ただし、小さい子は免疫機能が未発達で風邪をひきやすく、治るのも遅いため、年中鼻水を垂らしているという子も多いです。

鼻水で心配なのは、日常生活に支障がある場合です。鼻水がたまって鼻詰まりが起こり、おっぱいやミルク、離乳食を受けつけない、夜に何度も起きて熟睡できないといった様子が見られたら、すぐ小児科か耳鼻科を受診しましょう。また、風邪が治ったあとも1週間ほど緑色の鼻水が出続けている場合は注意が必要です。急性の副鼻腔炎(ふくびくうえん)を起こしている可能性があるので、早めに小児科か耳鼻科を受診しましょう。

鼻水で鼻詰まりが起きるときは、室内の湿度を高めに設定するといいでしょう。湿度は50~60%が目安です。また、部屋の温度が低いと鼻が詰まりやすくなるので、寒くない程度に室温を調節するのがおすすめです。

何度もティッシュで鼻水をふいていると、鼻の下がこすれてただれてしまうことも。赤ちゃんの鼻の下にワセリンを塗ってあげると、ある程度、肌荒れを防ぐことができます。こまめに保湿してあげるといいでしょう。

赤ちゃんの耳あかで心配なこと

耳あかは、耳の穴から鼓膜の間にある外耳道の皮膚の老廃物です。耳あかは2種類あり、1つは日本人に多い、粉状のカサカサとした灰白色のもの。もう1つは白人に多い、松ヤニのようにベタベタした褐色のもので、まったくタイプが異なります。どちらのタイプになるかは遺伝によって決まるといわれています。

とくに心配な耳あかはありません。ただし、耳だれ(粘液状のもの)が出たら、小児科か耳鼻科を受診しましょう。中耳炎の可能性があります。赤ちゃんがとくに痛がる様子がなくても、耳だれに気づいて中耳炎がわかることも。耳だれは米のとぎ汁のような白く濁ったような色が特徴です。

耳あか自体は耳の穴から自然と出ていきます。基本的には耳掃除は必要ありません。とはいえ、耳の穴を見たとき、耳あかがちらりと見えると、つい耳掃除したくなるママ・パパも多いはず。でも、耳掃除が原因で、赤ちゃんの鼓膜が破れたり、耳の穴の皮膚が傷いたりといった事故が起こっています。耳あかが気になる場合は、綿棒で穴の出口の周辺を軽くなぞる程度にとどめて。耳かきを使うのは絶対にNGです。なお、耳あかがどうしても気になる場合は、耳鼻科で相談すれば取ってもらえます。

赤ちゃんの目やに、鼻水、耳あかについて心配なことがあれば、ささいなことでも遠慮しないで、かかりつけ医に相談しましょう。事前に心配なこと、そうでないことを知っておくと、むやみに不安にならずに済みます。日ごろから気軽に相談できる関係を築いておくといいですね。(取材・文/永井篤美・ひよこクラブ編集部)

監修/若江恵利子 先生

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