赤ちゃんが便秘気味 【0~1歳】症状別 受診の目安とホームケア

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排便の回数が多少減っても、赤ちゃんがよく動いて食欲もあればとくに心配いりません。排便の回数が極端に減る、うんちを出しにくそうなどのときは便秘かもしれません。
赤ちゃんが便秘気味 どうして便秘が起こるの?
腸にガスがたまると便秘になりやすくなります
赤ちゃんの場合、飲む水分量や食べる量が少ない、腸にガスがたまっているなどが原因で便秘をします。おなかにガスがたまると機嫌が悪くなることもあります。
赤ちゃんが便秘気味のとき 気をつけることは?
おなかが張っていないかを確認して
腸にガスがたまって便秘になることも。おなかが胸の高さより高い、出べそになっているなどはガス腹になっているサイン。綿棒浣腸をして、ガスを抜いてあげましょう。
普段の生活の様子と排便時の様子を観察して
日中よく動いて、食欲があれば多少便秘気味でも大丈夫。ホームケアでの改善を試みましょう。排便時に苦しそう、痛そうなどの様子がないかどうかも受診の目安になります。
赤ちゃんが便秘気味のとき ホームケアのポイント
1.「の」の字マッサージで腸のぜん動運動を促して
朝起きたときや、おふろ上がりなどのときに、「の」を字におなかをマッサージします。腸が刺激されてうんちやガスが出やすくなります。
2.綿棒浣腸で直腸を刺激しましょう
綿棒の先をベビーオイルに浸し、2cmほど肛門に入れ、肛門を広げるようにぐるっと回して腸を刺激します。中に入れすぎないように注意。
3.うんちをやわらかくするためにこまめに水分を
水分不足も便秘の原因になります。普段から便秘気味の赤ちゃんは、うんちをやわらかくするためにこまめに水分補給しましょう。
4.食物繊維の多い食品を与えます
さつまいもやりんご、プルーン果汁など食物繊維が多い食品を積極的に取り入れて。ただとりすぎると消化不良で下痢を起こすので、うんちの様子を見ながら加減しましょう。

監修:松井潔 先生
神奈川県立こども医療センター 総合診療科部長
1986年愛媛大学医学部卒業後、神奈川県立こども医療センターに勤務。2005年より現職。専門各科と連携しながら、総合診療科で治療に努めていらっしゃいます。
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