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「英語を聞き分ける」「英語をきれいに発音する」を身につけさせるには?

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KatarzynaBialasiewicz/gettyimages

英語の発音を聞き分け、英語の発音をきれいにするには、脳がまだやわらかい赤ちゃんのうちから英語教育を始めるのがいいという考え方があります。実際に英語の早期教育を始める場合、どのようなことに気をつければいいのでしょうか? 乳幼児の英語教育に詳しい、上智大学特別招聘教授・言語教育研究センター長の吉田研作先生にポイントを聞きました。

関連:【2020年 小学生英語教科化】子どもの英語教育、どうしていますか?

【ポイント1】無理強いせずに待つ

幼児のうちから英語教育を始めるメリットは、聞き取りや発音が習得しやすいということ。とくに1歳ごろまでの赤ちゃんは、脳がまだ日本語にカスタマイズされていないので、日本人が苦手な「L」と「R」の違いも聞き分けることができます。1歳を過ぎてくると、必要のない音を選別していくので、聞き分けがだんだんと難しくなります。また、英語に早くから慣れ親しむことで、英語への関心や興味も持ちやすくなるメリットもあります。

ただし、こういったメリットがあるからといって、子どもへの無理強いは禁物です。「英語が楽しい」と思える体験をすることで英語を習得していくので、自然に英語に興味を持つまでじっくりと待つことが大切です。ほかの習い事と同じで、継続的な学習も必要です。

【ポイント2】親子のコミュニケーションを重視する

赤ちゃんのうちから英語教育をするママ・パパの中には、「ネーティブのように発音させたい」と思う人もいるかもしれません。確かに赤ちゃんのうちから英語に囲まれた環境にいると、ネーティブの発音を習得する確率は高まりますが、必ずしもそれを第一に考える必要はありません。というのも、実際に海外の人たちと英語で話すときに大事なのは、発音がきれいかどうかよりも、円滑なコミュニケーションが取れているかということだからです。相手の状況や心情を察し、自分の考えをはっきりと言えるか、といったことのほうが重要です。

グローバル化が進んだ今の世界では、「標準英語」が消えつつあります。いろいろな国、地域の発音の混在が進んでいる状況です。同じ日本語でもいろいろな地方の方言、なまりがありますが、それと同じです。テレビのアナウンサーが身につけるような「標準語」がしゃべれるかどうかよりも、コミュニケーションが取れることのほうが大事なのです。

赤ちゃんにとって、コミュニケーションの土台は、ママやパパとの会話です。「ジャパニーズ・イングリッシュ」でも気にせず、赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しみましょう。そうすることで、赤ちゃんはコミュニケーション力を身につけ、世界観を広げていきます。

【ポイント3】子どもが好きなことに関連づける

「英語の文法の勉強は苦手だったけれど、英語の歌を歌うのは好きだった」、「好きな外国人アーティストの英語の歌詞を調べてみた」。そういった経験、ありませんか? そうやって覚えた英語は、ずっと覚えているもの。何か好きなものと結びつけるということが、実は英語学習における有効な手段の一つでもあるのです。

電車が好きな子どもなら、外国の電車の写真を見せてみる。海外のアニメキャラクターが好きなら、日本語吹き替え版ではなく、英語版でアニメを見せてみる。そういったことで英語の世界に興味を持つこともあるでしょう。

子どもは自分の好きなこと、興味のあることは自分でどんどん調べて、スキルを身につけようとします。「もっといろいろな英語を知りたい」と好奇心を駆り立てるようなきっかけをつくってあげましょう。

【ポイント4】親自身が普段から英語を楽しんで学習する

子どもは、親がやっていることに強い興味・関心を抱きます。親が料理する姿を見てままごとをする。親が電話をするのを見て、電話のおもちゃで「もしもし」と遊ぶようになる。最近ではスマートフォンの操作をまねする子どもも多いでしょう。

子どもの英語教育の効果を上げたいのであれば、親自身が「ママ・パパも英語を勉強しているんだよ」という姿を見せるのも一つの手です。英語の歌を歌う。英語の絵本を読み聞かせる。海外ドラマや映画を一緒に見るのもいいでしょう。英語のある生活を楽しむことで、子どもにもポジティブな影響を与えられます。

関連:LとRも聞き分ける!?英語耳に育てるなら0才代がカギ?

「好きこそものの上手なれ」というように、子どもに英語を身につけさせるには、英語を好きになってもらうことがいちばんの近道のようです。英語を好きになるような、楽しい体験を増やしてあげたいですね。無理に押しつけるのではなく、自然に楽しめるような環境づくりをしてあげましょう。最近は英語機能を取り入れたおもちゃや教育グッズも増えています。そういったものを取り入れるのも、いいかもしれませんね。(取材・文/香川 誠、ひよこクラブ編集部)

プロフィール/吉田研作先生
上智大学特別招聘教授・言語教育研究センター長。「グローバル時代に使える英語」をテーマに、日本人の英語教育についての研究と分析を行う。乳幼児向け英語教材「Benesse Worldwide Kids」を監修。

参考/ひよこクラブ2017年11月号「“英語耳”ゲットのために何をする?」より

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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