【季節の変わり目】赤ちゃんの感染症予防はこうしよう!
秋になり、気温が下がってきて空気が乾燥してくると、心配なのは赤ちゃんの感染症です。風邪はもちろん、胃腸炎やインフルエンザ…秋から冬にかけて流行する感染症には、早め早めの対策が肝心。季節の変わり目の感染症対策について、「ひよこクラブ」の人気連載「すくすく成長日記」監修でおなじみ、小児科医の若江恵利子先生に聞きました。
感染症にかからないためには「ここに注意!」
季節の変わり目のこの時期は、感染症にかからないための健康的な生活と、感染症を予防する習慣作りが大切です。早起き・早寝の生活リズムを作り、月齢に応じて離乳食をしっかり食べること。混雑する時間帯にお出かけしない、帰ったら必ず手を洗うなど、感染症対策を習慣にするようママも心がけましょう。
外出先での感染症対策【1歳前にできること】
風邪などの感染症の予防には、まず人込みに出かけないこと。不特定多数の人が使う公共のおむつ替えスペースで、胃腸炎ウイルスに感染することも考えられます。出発前には赤ちゃんが下痢をしていないか、必ずおむつをチェックしましょう。ずりばいやはいはいをするようになる7ケ月ごろになったら、手洗いを始めても。帰宅時に寝ている場合は、お湯で絞ったガーゼで手や顔をふいてあげるといいでしょう。
外出先での感染症対策【1歳過ぎたらできること】
感染症の予防策としては、やはり人込みに出かけないことと、帰宅後にしっかり手洗いをすること。うがいができるようになるのは一般的に、「グチュグチュペッ」が3歳、「ガラガラペッ」が4歳ごろです。うがいができるようになるまでは水分補給をして、のどを潤す程度でいいでしょう。1歳を過ぎると体調を崩して小児科を受診する機会も増えるので、その場合は事前に電話ですいている時間帯を確認するといいでしょう。
赤ちゃんを感染症から守るために大人ができることは?
赤ちゃんがインフルエンザや胃腸炎などの感染症にかかる場合、パパやママからうつってしまうケースも多くあります。赤ちゃんを感染症から守るには、やはりまず大人が体調に気をつけること。規則正しい生活を心がけ、予防接種も必ず受けるようにしましょう。それでもかかってしまったら、赤ちゃんにうつらないよう徹底した対策をとって。
予防接種はできるだけ受けて
インフルエンザの予防接種は、6ケ月から受けることができます。ただ、1歳未満の乳児への効果は疑問視する報告もあるので、積極的にすすめない医療機関も。保育園などの集団生活が始まる場合は、受けておいたほうが安心かもしれません。家族から感染することも多いので、ママ・パパは必ず接種して。
大人が感染したら徹底した予防策を
まずは大人が感染症にかからならいよう注意すること。かかってしまった場合は、マスクは必須。胃腸炎などの場合はとくに手洗いを念入りにし、吐いたものの始末にも注意して。可能であれば、赤ちゃんとは寝室を別にするといいでしょう。授乳については、かかりつけ医に問題ないか相談すると安心です。
感染症の流行が始まる前に、予防策は早めにとっておきたいもの。赤ちゃんはもちろん、ママやパパも健康的な生活を心がけ、感染症にかからない習慣づくりをしましょう。(取材・文/前田ユリ、ひよこクラブ編集部)
参考/「ひよこクラブ」2017年9月号「赤ちゃん39人のすくすく成長日記」より
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