赤ちゃんから思春期まで!男の子って、どうかかわればいいの?
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男の子の育て方って、ママからすると「難しいな~」と思う一面も。しかしポイントを抑えて上手にかかわっていくと、中学生以降も良好な親子関係を築いていけるそうです。そのベースを作るのが、実は乳幼児期。子どもの心理に詳しい日本キッズコーチング協会 理事長・竹内エリカ先生に、男の子のかかわり方の基本を教えてもらいました。
竹内エリカ先生が教える!年齢別★男の子のかかわり方
ママたちの中には、幼児期以降になると「男の子とのかかわり方が、まったくわからない」「男の子って、何を考えているのか理解できない!」という人も。しかし男の子は、何歳になっても「男の子だから!」と厳しくしつけるのは逆効果。ママの愛情をたっぷり受けることで、やる気や自信をつけていきます。
0歳から思春期までのかかわり方のポイントを紹介します。
男の子は温かく見守りながら、得意なこと&好きなことを伸ばしてあげて!
●0歳代/視覚優位の子が多いので、五感をはぐくみ総合的な刺激を
将来の集中力ややる気を育てるためにも、五感をはぐくむかかわり方が大切。男の子は聴覚よりも視覚から情報を取り入れることが得意なことが多いため、自然の美しさを見せたり、さまざまな手触りのものに触れさせたりして総合的な刺激を。何かに夢中になっているときは、好きなことを見つけた証拠。子どもの様子をよく観察しましょう。
●1歳代/「自分でできた!」という達成感が成長のカギ!
「自分でやりたい!」という意欲がわく時期ですが、くじけやすい一面もあるので、ママ・パパがさりげなくサポートしながら「自分ででできた!」という達成感を味わわせて。「昨日より、たくさん歩けたね!」「いっぱい食べられたね」など、具体的にほめてあげるといいでしょう。危険なこと以外は、できるだけチャレンジさせて。
●2歳代/飽きっぽい傾向があるので、意識して集中力をつけよう
男の子は飽きっぽい傾向があるので、2歳代になったら意識して集中力をつけましょう。ブロックやパズルなど頭を使う遊びは、考える力がつき、言葉の発達にもつながります。動きが活発で待つことが苦手な子は、「だるまさんが転んだ」など急に体を止める遊びをすると我慢の練習になります。
●3~6歳代/最後までやり遂げる機会を作り、忍耐力を養う時期
自立心や自己主張が芽生え、生きていく上で大切な自己肯定感がはぐくまれる時期。忍耐力を養うためにも「失敗してもいいよ!」と伝えながら、うまくできなくても最後までやり遂げる機会を作りましょう。
●7~10歳代/小学生になったら、得意なことを伸ばして!
小学生になると、落ち着きがない子もしだいに落ち着くように。運動・学習の習慣もつきやすい時期なので、得意なことを伸ばすかかわりを。
●11歳以降/余計な口出しは控えて、温かく見守ることが大切
中学入学前後から、第二次性徴期が始まり声変わりなどをします。社会とのかかわりの中で、自分の位置づけを探し、うまくいかないともんもんとすることも。ママ・パパも心配なこともあるでしょうが、余計な口出しはせずに、応援する気持ちで見守ってあげて。
男の子のかかわり方、参考になりましたか。活発な男の子ほど「ダメ!」と注意してしまうことが多くなりがちですが、そうしたかかわり方が定着してしまうと、後々、親子関係が悪化する場合も! また男の子は、危険なこと以外は0歳のときから温かく見守ってチャレンジさせることが大切です。もし危険なことをしたら口だけで注意するのではなく、手を握るなどボディタッチをしながら「危ないよ!」「止まって!」と真剣に言い聞かせる方が、男の子には有効ですよ。(取材・文/麻生珠恵、ひよこクラブ編集部)
監修/竹内エリカ先生(日本キッズコーチング協会 理事長)
幼児教育者。20年にわたって子どもの心理、教育、育成について研究。子どもの認知特性を生かした指導法を考案し実践。講演・執筆・ラジオ出演などでも活躍。男の子2人のママ。
幼児教育者・竹内エリカ先生からのアドバイスが届く「ママのためのワンポイントコーチング100」はこちらから。
参考/ひよこクラブ2017年6月号「男の子・女の子の育ち方・かかわり方」より