LINEでいじめ、スマホ依存、、、子どものスマホトラブル回避策は?
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子どもの進学や進級、塾や習い事…などといった場面で、頭を悩ませるのが子どもにスマホを持たせるかどうか。特に、中学生になるとキッズ携帯からスマホに替える子が増えてきたり、クラスメイトがLINEなどで連絡を取り合ったり…で、子どもからねだられることが多いようです。そこで今回は、口コミサイト『ウィメンズパーク』の体験談から、子どものスマホ利用についてリサーチしてみました。
スマホを持たせたきっかけや持たせて良かったこと・後悔していることは?
スマホを持たせている派をリサーチしてみると、持たせ始めたのは中1の時期が多く、入学を機に電車通学になったり、部活を始めたり、友だちのスマホ所有が増えてLINEで連絡を取ることが多くなったり、といった環境の変化に伴って持たせ始めたようです。友だちや祖父母と連絡が取れるようになったり、勉強系アプリで気が向いた時に勉強ができたり、といったメリットがある反面、スマホをいじってばっかりで後悔している、という声もありました。
スマホを持たせた理由
・進学を機に
・友だちのスマホ所有率が増えた
・電車通学になった
・本人の誕生日プレゼントの希望がスマホだった
・おばあちゃんがスマホに替え、子どもとLINEをやりたがっていた
スマホを持たせてよかったこと
・友だちとの連絡やコミュニケーションが取りやすくなった
・やり取りを見ているので、友だちとの関係がわかるようになった
・おばあちゃんとLINEでやり取りができておばあちゃんが喜んでいる
・勉強系アプリを入れているので、気が向いた時にも勉強できている
・無料のゲームができるので、ゲーム代がかからない
スマホを持たせて後悔していること
・今のところ特になし
・スマホをいじってばっかり
・音楽を聞くのでイヤホンをすることが多い
・ゲームやyoutubeに依存してしまう
子どもにスマホを持たせてトラブルになることも…実際に起きているスマホトラブル
一方、スマホを持たせていない派の親が心配しているのが、やはりスマホに関するSNSトラブルやゲーム・動画への依存。実際にスマホに関するさまざまなトラブルを耳にする中、ネットリテラシーがついてきてからという考えもうなずけます。では、実際どのようなトラブルが起きているのでしょうか?
LINEトラブル
・中3の息子がいます。クラスの大多数がスマホを持つような中学です。部活、クラスなどの連絡はLINEで来ます。そんな環境の中でスマホで写真を勝手に撮って面白おかしくラインに載せたり、特定の人物の悪口を言ったりするようになっているようです。それによって深く傷つく子もいたり学校に行きづらくなっている子もいます。
・我が家は中1で持ち、持った当初は大勢の子がスマホにLINEにと楽しい玩具に夢中になって、大変な状態でした。届いたからには返さなきゃ!なんて思う子がいたり、既読無視に怒る子がいたり、プライバシー大解放していたり、LINE外しでいじめていたり、いろいろな事がありました。
・クラスの友だちが、うちの子の昔の見られたくない写真をグループLINEに送信して、その後しばらくして削除したらしいのですが、うちの子はショックを隠しきれず、憔悴しきっていました。
・中1で出会い系アプリによって出会ったおじさんと援助交際一歩手前まで行った子もいます。LINEでのやりとりを頻繁にしていました。でも、親は何も気づいていませんでした。
スマホ依存
・うちは中二からでしたが、後悔しています。なぜなら、やっぱり受験勉強に影響したから。それほどスマホに依存はしてない子だったのですが…受験勉強でストレスが増加→スマホでストレス解消→勉強時間減少→成績下落→ストレス増加→スマホで解消→成績下落…と、こんな感じの負のスパイラルループにはまりました。結局、受験数ヶ月前にスマホを取り上げて、そりゃあもう大騒ぎで親子ともに大変な思いをしました。
・好きなアイドルの情報をSNSで追ったり、動画を見たり、友だちとLINEで毎日盛り上がったり…ずーっとスマホばかりいじっているので、スマホの使用時間を決め、利用場所もリビングでのみと約束させていますが、親の目を盗んでトイレや自室に持っていきます。注意してもふてくされて反省の色まったくなし。
・友だちとLINEやオンラインゲームをやっていて寝なかったり、ゲームで何時からと約束したのにネットに入ってこなかったとケンカになったとか。
スマホのトラブル対策、親は何をすべき?
多くの親が心配する、スマホに関するトラブル。では、いざ子どもにスマホを持たせるという時に、ママたちがしている対策は?
フィルタリングなどの機能制限はもちろん、親がどのように介入するのか、スマホ使用のルールや守られない場合はどうするか、など最初にきちんと話し合い、決めている家庭が多いようです。
フィルタリングなどの機能制限
・位置情報を知らせる機能や自分がよく行く場所を記録して勝手に自宅や職場の住所が表示される機能はオフに
・フィルタリングやペアレンタルコントロールをかける
・ネットの使用可能時間に制限をかける
親の管理を明確にする
・親の所有物であること、内容を管理されることを理解させておく
・LINEのIDアドレスやパスワードは勝手に変更させない
・いつでも内容が確認できる状態にしておく
使い方のルールを決める
・使用時間や場所、使用していい機能やアプリなどを決めておく
「夜は◯時まで、1日◯時間まで」「学校や勉強中、食事中、歩きながらは使用しない」など
・SNS利用について、そのリスクと禁止事項をきちんと伝えておく
「人を傷つける表現や不快に思うことは書かない」「個人情報やリスクのある写真は出さない、撮らない」「知らない人、ネットで知り合った人には会わない」など
・約束が守られない場合は制限をしたり、使用できなくなることを納得させておく
その他、ゲームで課金はしない、トラブルがあった場合は速やかに親に相談をする、など
親や友だちと気軽に連絡をとったり、お気に入りのゲームや動画を見たり、さくっと調べ物をしたり…と生活に密接に関わってくるからこそ、その依存性やトラブルに対してもしっかり認識をし、親子で話し合うことが大切。子どもがスマホトラブルに巻き込まれないよう、家族で話し合ってみてください。
(文:tamako)
■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。